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週間相場分析2013年02月18日号


ロシアの金生産は好調

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2/15 15:30現在

海外情勢

 ロシアの産金業界団体である金生産者連合のセルゲイ・カシュバ会長は12日にモスクワで開かれた会合で、同国の金生産量が2015年までに米国を抜いて世界第3位になるとの見通しを示した。 同会長は金価格が高値を維持すれば、同国の金生産量は年率4~5%の伸びが続くと見ている。なお、同国の金埋蔵量は全世界の10%に相当し、南アフリカに次ぐ世界2位。生産量は目下、中国、オーストラリア、米国に次ぐ水準。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは5日時点で17万4607枚、前週比7510枚増。取組高は5日時点で42万枚台、13日時点で44万枚台。東京市場の取組高は13万枚台。カテゴリー別(7日⇒14日)では、当業者は売り玉7000枚増に対し買い玉1200枚増、非当業者は売り玉2500枚減に対し買い玉3300枚増。

総合分析

 ニューヨーク金価格が1600ドル台での揉合に終始、東京金価格も円安地合のなかにありながら上場来の最高値更新に歯止めがかかり、上昇一服感を強めてきた印象。また、金は独自の新規材料が乏しいのに対し、白金は新規材料が続々登場していることから、市場の関心が白金に集まっていることも、金の上昇を抑制する一因になっていると推察される。こうした状況を受けて、東京金価格はようやく本格的な調整場面へ移行する可能性があるといえようか。

白金

ジンバブエの白金供給不安も浮上

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2/15 15:30現在

海外情勢

 ジンバブエ政府が同国最大の白金鉱山会社から土地を接収した。接収された会社はジンプラッツ(南ア白金鉱山大手インプラッツのジンバブエ現地法人)。これを受け、同国で白金鉱山を保有するアクエリアス・プラチナ社やアングロ・アメリカン社も土地を接収されるのではないかとの懸念も浮上している。なお、1月29日、ジンバブエ財務相は『国庫資金の残高は217ドル(約2万円)。政府の財政は現在、麻痺状態にある』と記者団に対して述べていた。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越し5日時点で4万9466枚、前週比962枚増。取組高は5日時点で7万1000枚台、13日時点で7万2000枚台。東京市場の取組高は7万6000枚台。カテゴリー別(7日⇒14日)では、当業者は売り玉4900枚増に対し買い玉1100枚増、非当業者は売り玉400枚減に対し買い玉3300枚増。

総合分析

 南アの白金供給減少懸念、中国の自動車排ガス規制強化に伴う白金の自動車触媒向け需要増加期待に加え、ジンバブエの白金供給不安も浮上して、内外の白金市場は基調を強めている。ニューヨーク白金の取組高、ファンドのネットロングがともに過去最多枚数を記録したことからも、白金の人気化は明らか。ただ、ニューヨーク、東京ともにやや上昇一服の感もあり、目先的には調整安の可能性がある点を注意したい。

原油

円安と中国経済回復もサポート要因

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2/15 15:30現在

海外情勢

 EIA(米エネルギー情報局)によると、2月8日現在の米国内原油在庫は前週比56万バレル増(予想は240万バレル増)の3億7224万5000バレルと、増加幅は予想を大きく下回った。オクラホマ州クッシングの在庫は同111万8000バレル減の5024万2000バレルとなった。クッシングの在庫減少はパイプライン輸送の能力がアップしたことを裏付ける。なお、OPEC(石油輸出国機構)は月報で2013年の世界原油需要見通しを日量8万バレル引き上げ、前年比84万バレル増の8968万バレルと発表、新興国経済の成長による需要増を見込んでいる。

内部要因

 東京原油市場の非当業者売買バランスは買い越しが続いているものの、買い玉は順次、利食われている。短期的な急騰の影響で買い直しのテンポが鈍化しているが、市場は強気ムードにあり、個人投資家の買い気は旺盛だ。一旦、円は反騰したが、円安基調は続くと予測する向きは押目買いの強い姿勢を堅持している。円が再び安値を目指す動きになれば、再び買い人気が高まろう。  

総合分析

 東京原油期先は右肩上がりの超強気のケイ線で、昨年12月11日の5万2370円を底として上昇を続けるなか、41営業日で陰線引けしたのはわずか10日間に過ぎない。圧倒的な買方優勢の相場だ。何といっても円安が買い材料の筆頭である。非当業者の買い越しスタンスに変わりなく、米景気回復期待に加えて、中国経済の成長率が再び強まる可能性が高いことも上昇要因となろう。

コーン

シカゴ市場は需要面の弱さが目立つ

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2/15 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は13日にブッシェル当たり6.8725ドルまで売られ、昨年12月20日の6.8750ドルに肩を並べ、今年1月7日の6.78ドルに迫っている。2月1日の高値7.4625ドルから59セント下落、米農務省予想前日(7日)の清算値7.12ドルから25セント弱も下げ、7ドル大台からジリジリ水準を下げる姿を見せている。シカゴトウモロコシ期近が7ドルを割り込んだ理由は、2012~13年度の米国トウモロコシの期末在庫見通しが6億3200万busと1月予想の6億0200万busから上方修正されたこと。2012~13年度の輸出需要見通しは9億busと1971~72年度の7億9600万bus以来、41年ぶりの低水準で、前年度の15億4300万busを6億4300万bus下回る見通し。『現在の価格水準は需要を喚起するには高過ぎる』との声もあり、シカゴトウモロコシ期近は6.50ドル前後まで下げてもおかしくない局面だ。なお、米農務省は11日の長期需給予想で、2013~14年度の米国トウモロコシの作付面積を9600万エーカー(2012年9690万エーカー)との見通しを示した。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は、シカゴ安と円安修正の動きが響いて、トン当たり2万6000円台まで後退した。ただ、円の先安感は根強く、これがトウモロコシの下支え材料となろうが、シカゴ市場の反発力は弱そうで、一旦は2万5000円台に接近か。

ゴム

G20終了後、修正安から切り返せるか

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2/15 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり120~160トン台。週末現在、原料は87.20バーツ、オファーは3月積337.00セント(円換算約322.90円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は1月20日現在、前旬比328トン増の7262トン。入庫量1052トンに対し出庫量は724トン。

展開予想

 東京ゴム市場は、調整から320円台前半へ。週初には、円高の進行を背景に夜間立会で330円を割れるも、祝日明けの日中立会では一転し反発。その後は、上海市場が旧正月で休場であったことから、極めて閑散な相場の中330円を挟んで横這いの動きとなったが、週後半にはドル円が93円を割れたことをきっかけに、ファンドを中心にポジション調整の売りが加速し、CBを連発させて320円台前半へと大きく下げる展開となった。
 週末15・16日にG20会議を控えポジションを調整する動きが見受けられたが、トレンドが大きく変わるものではなく、押し目では当業者を中心にショートカバーが出やすくなっている。翌週は旧正月明けの上海ゴム市場の動きに大きく揺さぶられる展開が予想され、注意が必要だ。鞘は、週末の急落で先限を中心に売られたことから当先で25円近い大順鞘が幾分修正されてきているものの、今後も続々と入庫が続くものと予想され、季節的な逆鞘へと移行することは現状期待できない。もっとも、行き過ぎ感も強く玉整理の動きや在庫水準の変化などには常に注意を払っておきたい。


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