商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2013年  >  2013年02月04日号

週間相場分析2013年02月04日号


内外で値動きの違いが顕著に

gold.jpg

2/1 15:30現在

海外情勢

 米モルガン・スタンレーは今年の金価格予測(1オンス当たり、期間平均)について、第1四半期を1715ドル、第2四半期を1745ドル、第3四半期を1800ドル、第4四半期1830ドルとの見方を示した。他方、世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は1月30日時点で1328.09トン。同保有残高は過去最多(1353.35トン)を記録した1月7~10日以降、減少傾向が続いている。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは1月22日時点で19万5950枚、前週比1万0837枚増。取組高は1月22日時点で46万枚台、30日時点で43万枚台。東京市場の取組高は14万枚台。カテゴリー別(1月24日⇒31日)では、当業者は売り玉ほぼ変わらずに対し買い玉は2000枚増、非当業者は売り玉が4000枚減に対し買い玉6000枚減。

総合分析

 円相場が一時91円台まで下げるなど、再び円安ムードが強まったことで、東京金価格は先限が5000円手前まで上昇、上場来の最高値を更新。ただ、その一方でニューヨーク金価格は狭いレンジでの揉合が続いており、内外の値動きの違いが顕著になってきた。ニューヨークに比べて東京金に買われ過ぎ感があることや5000円大台目前まで上昇したことに対する高値警戒感、円相場の反動高が警戒されることなど、東京金にも懸念要因がある点を念頭に置きたいところか。

白金

慎重に成り行きを注視

platinum.jpg

2/1 15:30現在

海外情勢

 白金生産世界最大手アングロ・アメリカン・プラチナム(アムプラッツ)は1万4000人の雇用削減を含めた事業再編計画について、南アフリカ鉱物資源省、労組側と3者協議し、人員削減に関わる手続きを延期することで合意した。他方、日本国内の自動車大手8社が2012年の自動車生産、販売、輸出実績を発表したところによると、国内生産の合計は前年比18.3%増の943万6015台で2年ぶりに前年を上回った。海外生産は同18.6%増の1543万9125台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは1月22日時点で5万0998枚、前週比3350枚増。取組高は1月22日時点で6万4000枚台、30日時点で6万8000枚台。東京市場の取組高は6万4000枚台。カテゴリー別(1月24日⇒31日)では、当業者は売り玉が1100枚増に対し買い玉1000枚減、非当業者は売り玉200枚増に対し買い玉2300枚増。

総合分析

 1月最終週も調整らしい調整もないままに浮上、東京白金は先限で5000円大台の目と鼻の先まで迫った。引き続き円安が進行すれば、勢いのままに大台突破もあり得るが、その半面、昨年12月下旬から1ヵ月以上もほぼ右肩上がりで上昇、相対力指数が70ポイント前後で高止まりしており、チャート的にはいつ反動安に見舞われても不思議ない。ニューヨーク白金価格に比べてやや割高感がある点も気懸りで、目先は慎重に成り行きを注視する必要があろうか。

ガソリン

右肩上がりの上昇は円安が主因

oil.jpg

2/1 15:30現在

海外情勢

 CNPC(中国石油天然ガス集団)は、同国の2013年の石油需要を前年比4.8%増の日量1028万バレル(前年推定4.7%増)と前年の伸びを上回ると予測した。IEA(国際エネルギー機関)は同3.2%増と控え目な予測。なお、CNPCは中国の2013年の原油輸入量を2億8900万トン(日量578万バレル)、前年比7.3%増と原油輸入量の増大を見込んでおり、他のアジア新興国経済の高い成長率を考慮すると、今後、世界石油需要予測が上方修正される余地が出てきた。

内部要因

 東京ガソリン市場の非当業者売買バランスはわずかながら売り越しの状態が続いている。この動きから、上値を警戒する投資家の姿勢が窺える。これは、原油価格に比べてガソリンが割高と見る向きが少なくないほか、『世界石油需給がひっ迫している状態ではない』との判断や、最近は円安で急速に高まった買い人気の反動を警戒しているとも受け取れる。当面、個人投資家の慎重なスタンスが続こう。  

総合分析

 北海ブレント原油とニューヨーク原油との価格差は、ニューヨーク原油高が先行する形で縮小するケースが増えている。東京ガソリン期先はニューヨーク原油価格との連動性が高いだけに、この動きは無視出来ない。米景気回復への期待が高まり、ニューヨーク原油価格が上昇、これに東京ガソリンが追随するというパターンは今後も続くと見られる。さらに、東京ガソリンにとって円安が買い材料の筆頭であることに変わりなく、強気リードの相場展開が見込まれる。

コーン

シカゴ堅調と円安の相乗効果

grain.jpg

2/1 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は1月31日に1ブッシェル当たり7.4450ドルまで上昇、昨年12月17日の7.3475ドル、今年1月16日の7.35ドルを上抜いた。その背景は、外部市場でドル安/ユーロ高が進行したことと、アルゼンチンで乾燥気候が続くとの予報が出て、作柄不安が浮上したため。同国では1月下旬から受粉期が始まっているが、『2月10日近くまで雨が降らない』という予報が現実のものとなれば、生産量は米農務省1月予想の2850万トン、輸出量1950万トンを下回る公算が大きい。ちなみに、同国のトウモロコシ生産量も輸出量も史上最高の見通しだが、このシナリオに狂いが生じると、昨年11月28日の7.6325ドルを目標に買い上げられる可能性もあろう。ただ、1月25日までの米国のエタノール生産量は日量77万バレルと、統計公表開始以来の最低値となり、高値が輸出向けだけでなく、エタノール向け需要にまで影響している点に注意が必要だ。『高値が需要不振の元凶』と市場が捉え、米農務省の需給予想に反映されるようだと、シカゴトウモロコシの頭を抑える要因になることも想定しておきたい。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は、1トン当たり2万7000円台半ばまで値位置を上げた。シカゴ高に円安の相乗効果が相場上昇の原動力となっているが、円安基調にあるうちはシカゴトウモロコシが多少弱含んでも、東京市場は買われる余地があり、新規に売りにくい局面だ。

ゴム

純ザヤ拡大が強気の重しになるか?

20130204rubber.jpg

2/1 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり230~350トン台。週末現在、原料は86.70バーツ、オファーは2月積335.50セント(円換算約317.60円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は1月20日現在、前旬比328トン増の7262トン。入庫量1052トンに対し出庫量は724トン。
【納会】当限1月限は25日に納会を迎え、受渡枚数124枚。納会値段295.1円(5.0円高)。

展開予想

 東京ゴム市場は、概ね310円台で小動き。週初には、円安を背景に上昇して始まるも上値は重く反落。その後は一進一退の展開から方向感なく310円台で上下を繰り返し、週後半にかけてはファンドの積極的な買いが入り1月21日の高値317.6円を超えるも、320円には届かず上海ゴム市場の下落によって再び押し込まれる展開となった。
 世界経済の回復基調や自動車販売が過去最高水準に達し、一部では今年のゴム価格が350円になると予想されていることなどからファンドを中心に買い増している模様。非当業者の買い越し枚数は引き続き上昇し、極めて高い水準を維持している。もっとも、当先でも20円を超える大順鞘となっているため先限を買いにくい状況であるのは確かだ。罫線上は、301円~321円のレンジを形成しているが、どちらに放れるのかに注目。鞘は上述の通り大順鞘へと移行し25円近く拡大する場面もあるが、行き過ぎ感も強く玉整理の動きや在庫水準の変化等に注意しながら対処したい。


このレポートはお客様への情報提供を目的としています。情報に関しては正確を期するよう最善を尽くしておりますが、内容の正確性、信憑性に関し保証をするものではありません。利用にあたっては自己責任の下で行って下さい。売買の判断はお客様御自身で行って下さい。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引100,000円・損失限定取引453,000円(平成29年8月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年8月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

当社(商品先物取引業者)の企業情報は当社本・支店及び日本商品先物取引協会で開示しています。お取引についての御相談は、当社顧客サービス担当(東京)電話03-3249-8827 (受付時間:平日8:30~17:30)
日本商品先物取引協会相談センター http://www.nisshokyo.or.jp