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週間相場分析2013年01月21日号


GFMSの年平均価格予想は過去最高水準

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1/18 15:30現在

海外情勢

 トムソン・ロイターGFMSは、米経済への不安やドルの上値が抑え続けられることを背景に、今年の金価格が年間平均で1オンス当たり1847ドルと過去最高水準に達するとの見通しを示した。 また、今年前半の金平均価格は1775ドルと、昨年後半平均の1685ドルから上昇し、半期ベースでこれまでで最高だった2011年後半の1693ドルを上回る見通しも示した。ただ、金の強気相場は今年終盤にピークを迎えるとも予想している。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンドの買い越しは8日時点で17万8472枚、前週比1万187枚減。取組高は8日時点、16日時点ともに44万枚台。東京市場の取組高は13万枚台。カテゴリー別(10日⇒17日)では、当業者は売り玉2600枚減に対し買い玉3300枚増、非当業者は売り玉6700枚増に対し買い玉700枚増。

総合分析

 ニューヨーク金価格が1700ドル台目前へと浮上。加えて、甘利経済再生担当相の円安けん制発言の影響も一時的に終わり、円安地合が継続。これらを受け、東京金価格も上場来の最高値更新が続き、ついに4900円台に乗せた。ただ、相対力指数を見ると、円相場は下値警戒ライン、東京金は上値警戒ラインをそれぞれ超えており、タイミング的には互いにいつ本格的な調整局面へ移行しても不思議ない状況といえる点は注意が必要だろう。

白金

アンプラッツの減産見通しが刺激に

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1/18 15:30現在

海外情勢

 白金生産最大手のアングロ・アメリカン・プラチナム(アンプラッツ)は15日、操業見直しの結果、南アフリカの一部鉱山の操業縮小などで、年間40万オンス(約12.4トン、世界の白金総生産量の約7%に相当)を減産する方針を示した。なお、同社はこれら再編の結果、『最大1万4000人の雇用が影響を受ける可能性がある』と明言。うち1万3000人は南アフリカ・ルステンブルク鉱山(※昨年、大規模な違法ストが2ヵ月にわたって行われた)関連だという。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは8日時点で4万1629枚、前週比1007枚増。取組高は8日時点6万2000枚台、16日時点6万4000枚台。東京市場の取組高は5万9000枚台。カテゴリー別(10日⇒17日)では、当業者は売り玉100枚増に対し買い玉100枚増、非当業者は売り玉1400枚増に対し買い玉1500枚増。

総合分析

 アンプラッツの操業見直しと減産見通しの報を契機に、ニューヨーク白金価格、東京白金価格ともに一気に動意付き、金価格とのサヤを逆転するまでに至った(※白金価格が金価格を上回った)。ただ、チャートを見ると、内外ともに1ヵ月足らずで上放れた格好で、いつ修正安場面があっても不思議ない状況といえそう。強弱のバロメーターである相対力指数もあっという間に70ポイントを抜いて高値警戒のシグナルが点灯しているのも気懸りだ。

灯油

騰勢強いが為替動向がカギを握る

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1/18 15:30現在

海外情勢

 1月11日現在の全米原油在庫は前週比95万1000バレル減とアナリスト予想の230万バレル増加とは逆の結果が原油価格の強材料と評価された。アルジェリアのガス関連施設が襲われ、多数が人質になったことが中東地域や北アフリカ油田地帯の緊張感を高めたため、これも原油価格のサポート要因とされ、東京灯油期先にも反映された格好。

内部要因

 東京市場では非当業者の買い越しが続いている。このため、海外原油先高見通しと円安がフォローする形で買い玉の利食い回転が効いている状態。しかも、ガソリンに比べて下ザヤなことで割安感もある。異常低温で北日本や北海道の店頭価格が上昇しているように現物価格は堅調で、東京期近が期先に比べて9000円強も高い逆ザヤを形成しており、まさに"逆ザヤに売りなし"の相場だ。  

総合分析

 東京灯油期先は昨年12月11日の6万4690円をボトムに右肩上がりの上昇を続けている。原油高と円安が上昇の原動力である。買われ過ぎとの警戒感から調整場面となったが、押目は買われており、為替相場の反動懸念以外に下値不安を招くような要因が見当たらないため、買方がリードする相場展開が続くと見て良い。北海ブレントとニューヨーク原油価格のサヤがニューヨーク高で縮小する時は市場全体の地合が引き締まるため、灯油の基調が強くなる。決め手は為替の動きであることに変わりない。

コーン

想定外の米農務省予想で上昇も不安残る

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1/18 15:30現在

海外市場

 11日に発表された米農務省レポートは想定外の内容となり、シカゴトウモロコシ期近は、7日の1ブッシェル当たり6.78ドルから16日には7.35ドルまで上昇した。その主因となったのは、昨年12月1日現在の全米トウモロコシ在庫が80億3000万busと事前予想平均の82億3000万bus、前年同期の96億4600万busを下回ったからだ。しかも、2012~13年度の期末在庫も6億0200万busと事前予想平均6億6700万busを大きく上回った。2012年の米トウモロコシ生産量は107億8000万busで、前回予想の107億2500万busを上回ったものの、飼料用とエタノールを含めた国内需要が103億1700万busに上方修正されたことも支援材料となった。ただ、気になるのは輸出向け需要量が9億5000万busと10億busを割り込んだこと。数年前までは輸出市場は米国の独壇場だったが、ブラジルやウクライナなどの台頭で、2012~13年度の米国のトウモロコシ輸出市場におけるシェアは27%弱に低下、この上昇で輸出量が更に落ち込む懸念が出ている。

国内市場

 東京トウモロコシ期近は、シカゴトウモロコシの上伸を映して、2万6000円台まで上昇した。為替が一時的に円高に振れたが、海外市場で2年7ヵ月ぶりに1ドル=90円の円安に転じているだけに、21~22日の日銀金融政策決定会合の行方に注目したい。

ゴム

追加金融緩和で上抜けか、それとも三尊天井か

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1/18 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり60~190トン台。週末現在、原料は86.40バーツ、オファーは2月積332.00セント(円換算約308.40円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は12月31日現在、前旬比310トン増の7136トン。入庫量749トンに対し出庫量は439トン。

展開予想

 東京ゴム市場は、調整から下げるも310円台へ反発。週初には、強気基調を維持し上値をトライするも、前週末の高値に届かず上海ゴム市場の下げを受け失速。その後は、円高・株安などから調整が入りさらに下げ幅を広げたが、売りは続かず300円を割れなかったことから反転。週後半にかけては、再び円安方向へ向かうとCBを発動させて急反発し、310円台半ばへと戻す展開となった。
 タイ政府は、価格支援策としての市場介入は継続的に行われており、11月時点から在庫が3万トン増加し20万トンに達したと発表。3月に市場介入の期限が切れ、延長するかは未定としている一方、輸出削減措置は維持し植林拡大計画を中止するとした。国内では、週明けの日銀金融政策決定会合で追加緩和が予測されており、強材料と見られるものが目立つ。もっとも罫線に目を向けると、直近高値321.0円を抜けなければヘッドアンドショルダーの右肩を形成する可能性もあり、注意が必要か。鞘は、変わらず。今後も続々と入庫が予想されることから、暫くは鞘の修正が見込みづらいと予測する。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引105,000円・損失限定取引474,000円(平成29年11月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復24,840円(平成29年11月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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