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週間相場分析2013年01月15日号


ニューヨーク金に比べ買われ過ぎ感も

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1/11 15:30現在

海外情勢

 金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は10日時点で1337.73トン。昨年12月7~10日に記録した過去最多の1353.35トンから減少し続け、8日には1340トンを下回って1339.84トンとなり、さらにそこから減少した格好。また、ドイツ銀行は金価格の年間平均見通しを下方修正し、2013年は従来予測から12.1%引き下げて1856ドル、2014年を5%引き下げて1900ドルとした。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越し玉は昨年12月31日時点で18万8659枚、前週比13475枚減。取組高は昨年12月31日時点で42万枚台、9日時点44万枚台。東京市場の取組高は12万枚台。カテゴリー別(4日⇒10日)では、当業者は売り玉2100枚減に対して買い玉2200枚減、非当業者は売り玉2900枚減に対して買い玉2900枚減。

総合分析

 昨年12月以降、ニューヨーク金価格が1600ドル台前半から1700ドル前後の狭いレンジ内を推移する一方で、東京金価格は急激な円安進行を背景に4400円台から4800円台へと上放れた。ニューヨーク金に比べて買われ過ぎ感、過熱感があることはチャートの姿や相対力指数の差(ニューヨークは50ポイント以下、東京は70ポイント近辺)からも見て取れ、当面は反動安場面も警戒されるところ。

白金

行き過ぎ感や円相場の反動高を警戒

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1/11 15:30現在

海外情勢

 米半導体工業会によると2012年11月の世界半導体売上高は前年同月比2.0%増と17ヵ月ぶりに増加に転じ、前月比でも2.0%増だった。また、米調査会社オートデータが発表した2012年の米新車販売台数は前年比13.4%増の1449万1873台と、金融危機前の2007年以来、5年ぶりの水準まで回復した。ローン金利の低下や雇用の改善が買い替え需要を喚起したことが背景にあると推察されるという。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越し玉は昨年12月31日時点で4万0622枚、前週比8031枚減。取組高は昨年12月31日時点で5万9000枚台、9日時点6万2000枚台。東京市場の取組高は5万8000枚台。カテゴリー別(4日⇒10日)では、当業者は売り玉800枚減に対して買い玉1200枚増、非当業者は売り玉300枚減に対して買い玉2300枚減。

総合分析

 ニューヨーク白金が昨年末以降、続伸していることや、株価や原油価格の堅調を受けた景気回復期待(※白金の産業需要増加期待に通じる)、そして、為替の円安進行を背景に、東京白金価格は下値切り上げ型の上昇を続けている。ただ、ニューヨーク白金価格が昨年の最高値水準の1700ドル台にも達していない一方で、東京白金価格は4700円台に乗せて昨年の高値を抜いており、内外で足取りに違いが出ていること、東京白金に行き過ぎ感があることが気懸りだ。また、円相場がいつ反動高に転じるかも懸念要因といえそうだ。

ガソリン

円安がガソリンの騰勢を強める

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1/11 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク原油期近が米国の景気回復期待とパイプライン稼動による米国内原油在庫の調整期待などで底固い地合を保っている。ガソリンと中間留分在庫の大幅増加をよそに下げ渋っているのも、米株価の堅調と米国内原油集散地の余剰在庫調整期待があるためと見られる。WTIの基調が引き締まると、これが東京中東産原油価格に反映され、東京ガソリンにも影響するというパターンが認められ、米景気回復期待⇒東京ガソリン堅調という構図が予想される。また、米国の景気回復がドル高・円安につながるはずで、ガソリンの強材料として無視出来まい。

内部要因

 東京ガソリン市場は非当業者の売り越しが続いている。このため、円安による上昇過程で売り玉の踏みを誘発する場面が認められる。自民党の一歩踏み込んだ金融緩和策で円安先取りの人気が先行しているため、その反動を恐れ、それによる売り意向を強める投資家が多いことも踏み上げに結びつきやすい要因だ。ネット取引でロスカットが頻繁に行われることで、予想外な大幅上昇場面を演出するケースも想定したい。  

総合分析

 IEA(国際エネルギー機関)が2013年の世界石油需要回復を見込み、米景気の立ち直り期待が加わり、原油価格の強基調維持が予想される。こうした原油先高見通しが背景に加えて、為替の円安が東京ガソリンの追い風となっている。国内の製品需給は年末年始の関係で原油処理量が減少し、製品輸入が減少しても在庫が増加している。ただ、現物市況は意外と底固い。これは石油会社の自主減産と原油輸入コストが上昇しているからだ。ニューヨーク原油連動のパターンと円安を手掛かりに、しばらく、高値更新の動きが続きそうだ。

大豆

円安に追随出来ない弱さ

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1/11 15:30現在

海外市場

 目先の焦点は現地時間11日の米農務省レポートで、連休明けの15日以降の東京一般大豆相場に反映される。アナリストの事前予想平均は、2012年の米国大豆生産予想が29億8800万bus(最大値30億4000万bus、最小値29億3500万bus)で、同省12月予想29億7100万busを上回り、2012~13年度の期末在庫は1億3300万bus(同1億5000万bus、同1億0700万bus)と、12月予想の1億3000万busを上回った。民間の有力調査会社であるインフォーマは生産量を30億4000万busと事前予想の最大値と同じ発表をしたが、同社がブラジルの大豆生産予想を上方修正したことも一因だ。シカゴ大豆期近は米国と南米の増産予想を手掛かりに4日にブッシェル当たり13.78ドルまで下落、その後は下げ過ぎ感と利食確保の買いに14ドル台を回復したが、ブラジルの大豆生産量が8300万トン前後を確保するとの見方や、アルゼンチンも干ばつのダメージから回復しているとの見方もあり、需給ひっぱく感の後退が相場の頭を押さる可能性がある。

国内市場

 多くの国際商品が円安を追い風にしてきわめて堅調に推移しているのに対し、東京一般大豆はシカゴ市場安と連動している格好だ。これは、シカゴ大豆の先安感が強く、東京市場も売り人気に傾いているからと思われる。シカゴ大豆が反発した時に反動高が出やすい局面だが、そうした高値は売られる公算が大きい。

ゴム

押しをこなしながらの上昇が続くか

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1/11 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり90~190トン台。週末現在、原料は89.40バーツ、オファーは2月積342.00セント(円換算約314.10円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は12月30日現在、前旬比310トン増の7,136トン。入庫量749トンに対し出庫量は439トン。
【前検】12月度のゴム品質検査請求(前期)は、新規のみで80枚(400トン)。

展開予想

 東京ゴム市場は、強気基調を維持し9ヶ月ぶりに320円を回復。週初には、前日の高値を超える強さを見せたものの為替市場で円が買い戻され、上海ゴム市場が下落したことを背景に反落。しかし、積極的に売り込む材料に乏しく、節目である300円を割り込まなかったこともありその後は反発へ。週後半にかけては、再び円安方向へ向かうと、株・他商品高などにも支えられながら320円を超える展開となった。
 国内では、自民党新政権による積極的な金融緩和観測から円安・株高が進行、中国では景気底打ち感が見え始め、米国では急激な財政緊縮となる最悪の事態が回避され、強材料が目立つ。ゴム独自の材料に乏しく、暫くはマクロ経済を中心とした外部環境の影響を強く受ける相場付きとなろう。罫線上は、強気基調を堅持し昨年5月2日の高値317.8円をも超えてきたが、RSIなどテクニカル指標は買われ過ぎを示すものも多く、警戒感が必要だ。 鞘は、当先で15円の順鞘。今後も続々と入庫が予想されることから、暫くは鞘の修正が見込みづらい。


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