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週間相場分析2012年12月25日号


次回は2013年1月15日号になります。

"財政の崖"を巡って当面は不安定

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12/21 15:30現在

海外情勢

 金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は18日時点で1350.52トン。12月7日に過去最高の1353.35トンまで増加した後、11日1351.42トン⇒17日1350.52トンと減少。また、ブルームバーグがトレーダーや投資家、アナリスト131人を対象に原材料15品目について調査したところ、来年は貴金属の上昇率が最大25%と最も高かった。ちなみに、穀物は18%、工業用金属は16%、それぞれ上昇すると予想されている。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は11日時点で21万4880枚、前週比2716枚減。取組高は11日時点、18日時点ともに43万枚台。東京市場の取組高は15万枚台。カテゴリー別(13日⇒19日)では、当業者は売り玉5400枚減・買い玉600枚増、非当業者は売り玉7700枚増・買い玉1800枚増。

総合分析

 米国の"財政の崖"問題について先行き楽観的な見方が広がったことが一時、金価格を圧迫、ニューヨーク金価格は1600ドル台半ば、東京金価格は4500円台前半の水準までそれぞれ下落した。しかも、引き続き同問題を巡っては先行き不透明で、当面、金価格は不安定な展開を余儀なくされる公算。ただ、長期的に見ると、世界的な金融緩和の流れと、それに伴うインフレやドル安不安があることは確かで、金価格の下支え要因となりそう。

白金

米財政協議の進展を注視

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12/21 15:30現在

海外情勢

 白金ETF"Physical Platinum Shares"の保有残高は18日時点で15.58トン。4日の15.29トンから5日に15.59トンに増加した後、翌6日に15.58トンにわずかに減少し、以降、横ばいで推移。マレーシア自動車協会によると、今年11月の自動車販売台数は前年同月比10.5%増で、1~11月累計では前年同期比2.7%増。米IHS iSuppliによると、今年の世界半導体売上高推計は前年比2.3%減の見込み。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は11日時点で4万6941枚、前週比2534枚増。取組高は11日時点6万3000枚台、18日時点6万4000枚台。東京市場の取組高は5万9000枚台。カテゴリー別(13日⇒19日)では、当業者は売り玉1200枚増・買い玉600枚減、非当業者は売り玉900枚増・買い玉2600枚増。

総合分析

 米財政協議に対する楽観から米株高・ニューヨーク金価格下落となり、それが波及してニューヨーク白金は1600ドル台割れに見舞われた。そうしたなか、今後の焦点となるのは、やはり"財政の崖"問題。協議進展の期待が高まる一方で、政府と議会との対立は根深いと警戒する声も少なくなく、市場の見方は玉石混交。そうした状況を映して内外の白金価格も波乱含みの展開を想定する必要があろうか。東京市場については、急激に進む円安に対する反動高も要警戒か。

原油

NY原油が不安要因の後退映し堅調

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12/21 15:30現在

海外情勢

 米国の"財政の崖"問題で与野党の協議が進展する期待や住宅指標の改善が強材料。また、米石油関連企業のエンタープライズ・プロダクツ・パートナーズは、原油集積地であるオクラホマ州クッシングとメキシコ湾岸を結ぶ『シーウェイ・パイプライン』の輸送能力を日量85万バレルに拡大する計画を発表。実施時期は2014年1~3月とした。これで中西部の在庫が増加する傾向が改善されると、ニューヨーク原油の価格サポート要因になる。

内部要因

 東京原油先物市場の非当業者売買バランスは買い越しが増えつつある。これはニューヨーク原油が底固く推移しており、米景気回復期待で原油価格の先高を見込めるとの判断があるようだ。ニューヨーク原油市場の大口投機家の買い越しは一旦減少したが、再び増加する動きを見せている。下値を固めてファンド主導の上昇場面を迎える可能性が高い。  

総合分析

 ニューヨーク原油は米景気回復への期待と、米中西部の原油在庫調整期待が下値を支えている。これは米中西部とメキシコ湾岸を結ぶパイプラインが2013年第1四半期に稼動する予定で、中西部に滞留していた原油が捌かれ、在庫が調整されることで原油価格の支援要因になるという構図だ。こうした見方を背景に投資家の多くは先行き不安が薄れたと判断している模様で、ニューヨーク原油の地合引き締まり⇒東京原油市況の堅調というパターンが想定出来る。

コーン

大納会にかけ一段安も

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12/21 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は19日にブッシェル当たり7.0150ドルまで下落、9月28日の7.05ドルを割り込んだ。直接の弱材料は、米調査会社インフォーマが2013年の米国のトウモロコシ作付面積を過去最大の9900万エーカー(2012年=9690万エーカー)と予想したことだ。収穫率を92%と仮定して生産量を試算すると、単収が155busなら141億1700万bus、150busなら136億6200万bus、145busでも132億0700万busとなる。一方の総需要は過去最高だった2009~10年度の130億6600万busまで増えると仮定しても、今年が平年作ならば、2013~14年度の需給は大きく緩和する計算になる。これまで"7ドルコーン"が続き、消費国は価格の高い米国産を敬遠して南米や東欧からトウモロコシを買いつけ、米国産の輸出不振を招いている。更に、シカゴトウモロコシ市場の大口投機家のネットロングは12月11日時点で32万枚台もの高水準にあり、内部要因絡みの売りが出やすい局面といえよう。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は28日の大納会を控えて、シカゴトウモロコシの動きを睨みながらの揉合となろう。例年、この時期はポジション調整を先行させるパターンとなるが、これまでと違うのは円安が進行していること。年明けには一段の円安を予想する声も少なくないだけに、大納会にかけて安値を買い拾う動きが出てきてもおかしくない。

ゴム

年末で修正安の警戒もしておきたい

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12/21 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり90~150トン台。週末現在、原料は83.00バーツ、オファーは1月積322.00セント(円換算約281.10円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は11月30日現在、前旬比334トン減の6186トン。入庫量467トンに対し出庫量は801トン。
【納会】当限12月限は20日に納会を迎え、受渡枚数288枚。納会値段267.5円(前日対比2.5円安)。

展開予想

 東京ゴム市場は、連日高値を切り上げ約2カ月ぶりに270円台を回復。週初には、円安などをきっかけに上昇するとテクニカル買い主導で10月19日の高値266.1円を超え、上海ゴム市場の上げにも支えられながら260円台後半へ。その後もジリジリと上げる展開から、週後半にかけてはさらなる円安・他商品高、上海ゴム市場急騰などを背景にファンドを中心とした積極的な買いによって270円台半ばへと上伸した東京ゴム市場は、上昇から290円手前へ。週初には、ドル円が約9ヶ月ぶりに84円に到達し、他商品・株高などをきっかけに280円を突破。その後も、上海ゴム市場の上伸やファンドを中心としたテクニカル買いによって289.0円へと急伸した。週後半にかけては、ファンドの買いが一巡し為替相場が幾分落ち着きを見せたことから、280円台で足踏みする展開となった。
 国内では、衆議院選挙の結果が好感され円安・株高が進行したが、今後はその景気対策の実効性が相場の動向を左右するであろう。一方、米国では比較的良好な経済指標の発表が続いたものの、財政の崖をめぐる議論に収束の目だが立っておらず油断はできない。罫線上は、強気基調を堅持。非当業者のネット買い建玉は増加の一途をたどり、相場を下支える大きな要因となっている。鞘は、変わらず順鞘は拡大したまま。来月以降も続々と入庫が予想されており、暫くは鞘の修正が見込めない状況が続きそうだ。


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