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週間相場分析2012年12月17日号

東京金は下値切り上げ型の足取り

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12/14 15:30現在

海外情勢

 バンク・オブ・アメリカは11日に発表したリポートで、来年、金を始めとする貴金属価格の上昇率が他商品を上回るとの見通しを示した。FRBによる量的金融緩和と供給ひっ迫が主因。 なお、同リポートでは、2013年の世界の経済成長率は平均3.2%になるとし、原材料需要を『緩やかに』下支えすると予想。また、同銀のアナリストらは、2013年の金相場は1トロイオンス当たり2000ドル、2014年末時点では2400ドルに上昇するとの見通しを示した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は4日時点で21万7596枚、前週比4万1116枚減。取組高は4日時点、12日時点ともに43万枚台。東京市場の取組高は14万枚台。カテゴリー別(6日⇒13日)では、当業者は売り玉5200枚減・買い玉2200枚増、非当業者は売り玉2200枚減・買い玉9600枚減。

総合分析

 ニューヨーク金価格の底固い動きと為替の1ドル=83円台への円安進行を受けて、東京金価格は一時4600円台に返り咲いた。この結果、東京金先限日足チャートは下値切り上げ型の線型を維持、長期上昇を期待出来る足取りに。ただし、短期的には、クリスマス休暇や年末休暇、月末、期末を前に積極的な売買が控えられて値動きが緩慢になる可能性も。今年最後の利益確定売りや玉整理の売りが出ることも否めない点は要注意。また、引き続き円相場の動向も注視したい。

白金

トリプル効果で一時4400円台乗せ

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12/14 15:30現在

海外情勢

 中国汽車工業協会が発表した11月の中国の自動車(乗用車・トラック・バス)販売台数は前年同月比8.2%増の179万台。その結果、今年1~11月の自動車販売台数は1750万台で、前年同期比4%増となった。一方、欧州ビジネス協議会が発表したロシアの11月の自動車販売台数は前年同月比0.4%増の24万0322台。 その結果、今年の自動車販売台数は前年同期比12%増の275万台となる見込み。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は4日時点で4万4407枚、前週比903枚増。取組高は4日時点6万1000枚台、12日時点6万4000枚台。東京市場の取組高は5万7000枚台。カテゴリー別(6日⇒13日)では、当業者は売り玉3900枚減・買い玉200枚増、非当業者は売り玉100枚増・買い玉4000枚減。

総合分析

 ニューヨーク白金を始めとした海外貴金属価格の堅調、米株価の続伸、円安進行の"トリプル効果"で、東京白金価格は一時4400円台に乗せた。先限日足チャートを見ると、10月末の安値を起点に、目下、二段上げに向かっている足取りだが、10月の高値を抜き去ったことや相対力指数が高値警戒ラインの70ポイントを突破したことから推して、二段上げを達成、一旦、本格的な調整安へ移行する可能性も。円相場の修正高懸念があることも要注意。

灯油

内外部要因とも強材料の台頭が目立つ

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12/14 15:30現在

海外情勢

 FRB(米連邦準備制度理事会)が発表した声明で、『失業率が6.5%を上回る限りゼロ金利を継続する』という強い景気回復政策が示された。これによって、市場は石油需要増加への期待を強めており、原油価格を押し上げよう。また、中国はエネルギー需要の伸びに対し石油精製能力が追いつかず、当然、それを輸入拡大で補うことになる。こうした中国の石油製品輸入の増加がシンガポール店頭市場の灯油・ジェット燃料価格上昇に結びつく。

内部要因

 東京灯油先物市場の非当業者売買バランスは9月に均衡状態であったが、12月13日現在で1337枚買い越しとなった。これは原油の先高を見込む向きが多いことを裏付けるほか、ガソリンに比べて灯油が下ザヤのため、『割安で買い余地あり』との判断があると推測される。このように、売り玉の手仕舞いが進む一方で買い玉が増えており、今後、原油の先高期待と円安基調が続けば更に買い越しが増える可能性が出てくる。  

総合分析

 東京灯油先物市場の非当業者売買バランスは9月に均衡状態であったが、12月13日現在で1337枚買い越しとなった。これは原油の先高を見込む向きが多いことを裏付けるほか、ガソリンに比べて灯油が下ザヤのため、『割安で買い余地あり』との判断があると推測される。このように、売り玉の手仕舞いが進む一方で買い玉が増えており、今後、原油の先高期待と円安基調が続けば更に買い越しが増える可能性が出てくる。

大豆

円安によるコスト上昇と選挙後の為替相場に注目

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12/14 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は、年末に向けてブッシェル当たり14ドル後半の展開が続きそうだ。現地時間11日に米農務省が発表した2012~13年度の米国大豆需給予想において、期末在庫が1億3000万busと11月予想の1億4000万busから1000万bus下方修正されたが、微調整の域にとどまったため、インパクトはほとんどなかった。また、注目された2012~13年度の南米の大豆生産予想は、ブラジルが8100万トン、アルゼンチンが5500万トンと双方とも据え置かれるにとどまった。シカゴ大豆市場におけるファンドの買い越しは12月4日時点で12万2819枚とピーク時の半減以下となり、取組高も11日に60万枚台を割り込むなど、玉整理はほぼ終わった格好だ。従って、トウモロコシに比べて内部要因からの下げは考えにくいが、相場を上に持ち上げるような材料が乏しいことも否定出来ない。『財政の崖』などの外部要因を見据えながらも揉合う公算が大きい。

国内市場

 東京一般大豆期先は年末を意識した動きながらも為替相場に左右されよう。為替相場は11月半ばに1ドル=80円を突破した後にジリジリ円安に傾き、14日午前中に83円台まで下落した。1ドル=1円の円安になると一般大豆の輸入コストはトン当たり650円前後上昇するので、衆議院選挙終了後の為替相場に注目する必要があろう。

ゴム

衆議院選挙後の金融緩和に期待

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12/14 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり50~130トン台。週末現在、原料は81.00バーツ、オファーは1月積312.00セント(円換算約270.30円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は11月30日現在、前旬比334トン減の6186トン。入庫量467トンに対し出庫量は801トン。
【前検】11月度のゴム品質検査請求(後期)は、新規のみで84枚(420トン)。前期分40枚(200トン)と合わせ、計124枚(620トン)。

展開予想

 東京ゴム市場は、連日高値を切り上げ約2カ月ぶりに270円台を回復。週初には、円安などをきっかけに上昇するとテクニカル買い主導で10月19日の高値266.1円を超え、上海ゴム市場の上げにも支えられながら260円台後半へ。その後もジリジリと上げる展開から、週後半にかけてはさらなる円安・他商品高、上海ゴム市場急騰などを背景にファンドを中心とした積極的な買いによって270円台半ばへと上伸した。
 ゴム生産主要3ヶ国によるゴム価格安定化策に関する会議が11・12日に開催され、引き続き輸出削減措置を講じるとの合意には至ったものの、追加的な価格安定化に向けた政策は必要ないとの見解を示した。国内では、16日の衆議院選挙により、強力な金融緩和を推進する自民党を中心とした政権の誕生が見込まれているが、マーケットの反応は如何に。罫線上は、目標としていた10月5日の高値275.5円を上抜けたことで、今後強気基調を一層強めるであろう。鞘は、期近を中心に玉整理が進み順鞘が拡大。前期に引き続き後期も新規の前検申請があり、今後さらに入庫することが予想されるため、暫くは鞘の修正が見込めない。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引150,000円・損失限定取引453,000円(平成29年3月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年3月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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