商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2012年  >  2012年12月03日号

週間相場分析2012年12月03日号

中国の金需給は供給不足続く見通し

gold.jpg

11/30 15:30現在

海外情勢

 中国工業情報省は2015年の同国の金の目標生産量を420~450トンとし、2011年の水準から約25%引き上げることを明らかにした。ただし、2015年には同国の金消費量が1000トンまで増加する可能性があり、同国内の金の供給不足は今後数年続く見通し。一方、産金大手ゴールド・フィールズのホランドCEOは、南アフリカの産金業界が危機に直面していると指摘、生産性向上のための措置を取らなければ崩壊すると警鐘を鳴らした。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は20日時点で23万6064枚、前週比1万1269枚増。取組高は20日時点47万枚台、28日時点45万枚台。東京市場の取組高は14万枚台。カテゴリー別(21日⇒29日)では、当業者は売り玉6200枚増・買い玉4200枚減、非当業者は売り玉7200枚減・買い玉3200枚増。

総合分析

 欧州債務問題や米国の"財政の崖"を巡り、ニューヨーク金価格は方向感に欠ける展開が続いている。ただ、そうした不安定ななかでも1700ドル近辺の下値抵抗線を維持、底固さを見せている点を評価したい。東京金価格は1ドル=82円台への円安・ドル高進行を受けて、ニューヨーク金をよそに続伸、日足で9月と10月につけた"Wトップ"を抜いた。当面は、その独歩高の反動や円相場の反発を警戒する必要があろうか。

白金

割安感で買い場が続く

platinum.jpg

11/30 15:30現在

海外情勢

 中国経済が停滞しているが、同国政府の景気維持策などから、経済成長は今年第3四半期の7.4%から上向くはずで、それだけ産業向け白金需要の増加、さらには中国国内の個人向け白金宝飾需要の増加が見込まれる。これは、金価格の上昇が先行し、白金価格がかなり割安であるとの意識が働いている。ファンダメンタルズは改善しつつある。南ア白金鉱山の操業率は正常化復帰できていない。生産先細りとコスト上昇必至の状況を再認識すべき。

内部要因

 ニューヨーク白金の取組は約6万枚、出来高は6000~8000枚で推移しているが、米大統領選結果が出た7日に出来高1万枚突破、13日に1万3000枚と出来高増が目立った。1550ドル、1580ドルでの出来高増をみると、1600ドルを維持している限り、ファンドの手仕舞い売り集中というパターンは考えにくい。足場を固めると、さらにファンドの買い意欲が高まる。すでにファンド決算控えのポジション整理は一巡しており、ここからは新たな白金市場への取組方が問われるため、買い玉増は本気度を表すことになる。そうなれば相場を強く押し上げる力となるはずだ。

総合分析

 東京白金市場の非当業者買い越しは一時整理されて減少したが、再び増加する勢いを示す。現在買い越しは差し引き2万5000枚を下回っているが3万枚を超えるのは時間の問題だ。金価格上昇の後追いとならざるを得ないのは、景気に左右されるからだ。今後は弱材料を消化し、円安ファクターが追い風となり、買い人気が高まる場面を迎えよう。

原油

足場固めて一段高に備える

oil.jpg

11/30 15:30現在

海外情勢

 米国内原油在庫が減少している。中間留分の在庫が大幅に減少しているのは暖房向け需要が増えているためだ。しかも、年明けはシーウェイ・パイプラインが稼動し、オクラホマ州クッシングに対流している在庫が西海岸へ輸送されると、原油在庫の荷もたれは軽減されることになる。石油関係者は割安なWTIがブレントにサヤ寄せする動きを見込んでいるように、景気不安による需要萎縮の状況は解消へ向かうだろう。

内部要因

 ニューヨーク原油市場のファンドネットロングは11月20日現在が前週比小幅増とファンドの買い気は衰えていない。財政の崖という障害はあるが、市場では最終的に危機を乗り越えられると判断しているようだ。欧州の債務問題が落ち着いていることから、来春には米景気回復が確認されるとの期待が強いだけに、ネットロングは増加傾向を示すだろう。  

総合分析

 ニューヨーク原油期近85ドルは下支えラインとなる可能性が高い。弱材料を消化しつつあり、冬の暖房需要期という強味もあり、先高人気が高まると推測される。東京市場も連動し、円安が追い風となる可能性が高い。ここは押し目を丹念に拾い、一段高に備えるスタンスで対応するのが得策。

大豆

シカゴは値ごろを修正する局面へ

grain.jpg

11/30 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は、11月16日のブッシェル当たり13.7225ドルから反発、29日には14.60ドルまで戻した。その要因は、①アルゼンチンの天候パターンが多雨傾向となり、大豆の作付が大幅に遅れていること、②トウモロコシに対する割安感など、③玉整理が進展した・・・などだ。オイルワールド誌は、『南米の作柄リスクを受けた世界大豆在庫の縮小見通しを示し、現在の大豆価格は下げ過ぎ』との見解を示した。米国産大豆は来年2月までに輸出余力の80%を使い切ると予想され、3月以降は南米産新穀の高水準の輸出が必要となろうが、その南米産の生産がどうなるかが注目点で、仮に、南米産が不作になると需給は一層厳しくなる。天候リスクがあるうちは、シカゴ大豆期近が天候相場前の水準に戻るのは行き過ぎとの見方も出来よう。また、大豆とトウモロコシの値動きを比較すると、トウモロコシの下げが小さいのに対して、大豆は9月4日の高値17.9475ドルから11月16日の13.7225ドルまで23.5%も下げており、シカゴ大豆は目先値ごろを修正する局面に入ったと予想出来る。

国内市場

 シカゴ大豆の反発と円安基調を受けて、東京一般大豆期先はトン当たり5万円が視野に入ってきた。特に注意したいのが為替。輸入コストは1円の円安でトン当たり600円近く上昇するからだ。これでシカゴ大豆が上昇すれば、相乗効果の上昇につながる。

ゴム

タイ政府の市場介入策は成功するか

20121203rubber.jpg

11/30 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり80~120トン台。週末現在、原料は79.50バーツ、オファーは12月積305.00セント(円換算約259.90円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は11月10日現在、前旬比906トン増の6739トン。入庫量1928トンに対し出庫量は1022トン。
【納会】当限11月限は26日に納会を迎え、受渡枚数149枚。納会値段249.0円(前日対比0.5円高)。

展開予想

 東京ゴム市場は、260円台での重さは目立つも250円後半を維持。週初には、他商品・株高を背景に一時263.0円の高値を付けたが、上海ゴム市場の下落を受けて失速し260円割れへ。その後も上値は重く、260円を試すも円安一服感や上海市場が伸び悩んだことから売り物に下押されていたが、255円近辺では業者筋を中心としたショートカバーによって下値は限定的となり、250円台後半での小幅な値動きに留まった。
 タイ政府は、現在17万トンのゴム在庫を保持し、来年3月末の買い付け計画の満期を迎えるまでは在庫を放出する予定はないと発表。さらには、内閣の承諾後に250億バーツの予算を用いて24万トンのゴムを追加で買い付ける計画を打ち出した。もっとも、これによる短期的な上昇圧力は見込まれるが、来年3月末の期限切れの後にその在庫がどう扱われるか等が不明なため、中長期的な視点からはその効果に疑問が残る。罫線上は、底堅さを見せているが、直近の高値である264.5円や266.1円を超えられるかがカギとなろう。鞘は幾分縮小も、国内在庫の増加から窺えるように、今後続々と入庫することが予想され、順鞘は拡大する可能性が高い。


このレポートはお客様への情報提供を目的としています。情報に関しては正確を期するよう最善を尽くしておりますが、内容の正確性、信憑性に関し保証をするものではありません。利用にあたっては自己責任の下で行って下さい。売買の判断はお客様御自身で行って下さい。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引145,000円・損失限定取引453,000円(平成29年5月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年5月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

当社(商品先物取引業者)の企業情報は当社本・支店及び日本商品先物取引協会で開示しています。お取引についての御相談は、当社顧客サービス担当(東京)電話03-3249-8827 (受付時間:平日8:30~17:30)
日本商品先物取引協会相談センター http://www.nisshokyo.or.jp