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週間相場分析2012年11月26日号

今年第3四半期の金需要は前年同期比で減少

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11/22 15:30現在

海外情勢

 WGCによると今年第3四半期の世界金需給推計は総供給量1188トン(前年同期比2%減、前期比9%増)、総需要量1115トン(同10%減、同12%増)で、差し引き74トンの供給過剰。また、分野別の金需要量(※前述の需給と算出方法が微妙に異なるため数値は必ずしも一致しない)は、宝飾品448.8トン(前年同期比2%減、前期比8%増)、産業・歯科108.2トン(同6%減、同2%減)、投資429.9トン(同16%減、同46%増)、公的機関の金購入97.6トン(同31%減、同39%減)。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は15日時点で22万4795枚、前週比1万7053枚増。取組高は14日時点46万枚台、20日時点47万枚台。東京市場の取組高は15万枚台。カテゴリー別(15日⇒21日)では、当業者は売り玉8800枚減・買い玉2500枚減、非当業者は売り玉2400枚増・買い玉4000枚減。

総合分析

 ニューヨーク金価格が小幅揉合に終始するのをよそに、東京金価格は"安倍円安"(※安倍自民党総裁の無制限の金融緩和や年2~3%の物価目標設定に言及したことを受けた円安進行)を背景に10月の高値を抜く続伸場面を演じた。ただ、これを裏返すと、ニューヨーク金以上に"買われている"格好だけに、円相場が反転上昇した場合の影響が気掛かりなところ。円相場の動向を注視したい。

白金

米景気回復見込みと中国経済立ち直りで強い

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11/22 15:30現在

海外情勢

 FRB(米連邦準備制度理事会)バーナンキ議長発言は、『財政の崖を回避できなければ景気回復に脅威を与える』との内容で、米景気回復への不安が増大して売られた。イスラエルとパレスチナに拠点を構えるイスラム原理主義武装組織ハマスとの停戦交渉が進むとの見方でニューヨーク金が下落したことも弱材料。白金のファンダメンタルズは供給面で南アの生産先細り見通し、ロシア生産減少、リサイクル減少という強材料が目立つ。需要の弱さで下げた相場だけに、その需要回復への期待が高まると相場を押し上げる要因に。米国調査会社は11月の販売台数を111万台、年率換算では1500万台と予測。年初来最高の数字になる見込み。

内部要因

 東京市場は非当業者の買い玉手仕舞いが進行し、玉整理が進んだため、再び買い余地が出てきた。ニューヨーク市場のファンドネットロングはこのところのもみ合いで若干減少しているものの、希少価値のある白金の需給見通しはタイト化が見込まれるだけに、ファンドの強気姿勢は変わるまい。

総合分析

 南アの白金鉱山生産先細りの原因は鉱山ストの影響で、労働組合と経営者側の交渉は成立したものの、賃金アップの経営者負担増から、採算ラインが引き上がる可能性が高い。このため、鉱山会社の正常操業への復帰は遅れ、価格上昇を待つ格好となりそうだ。需要面の弱さは徐々に克服されているようだ。中国経済は新指導者への切り替えで経済政策を強化する見込みであり、同国以外のアジア諸国における自動車販売台数の伸びが予想されることは買い材料。ブラジル、ロシア、カザフスタンの金購入増でニューヨーク金上昇見込まれ、白金価格を押し上げる要因に。東京市場は円安が追い風となる。

灯油

中東情勢の緊迫と冬季暖房需要増期待で高い

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11/22 15:30現在

海外情勢

 イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスとの停戦合意と伝えられたが、戦闘が続き地政学的リスクは高いままだ。中国の中間留分輸入が増える可能性が出てきた。これは政府による景気対策が見込まれ、その前に不動産や自動車産業関連の規制が緩和されるとの見方が多いからだ。そうなると、企業のエネルギー消費が増え、石油製品の輸入量も増加するという構図である。シンガポール店頭市場の灯油・ジェット燃料相場が堅調であることも、そうした状況変化を裏付ける。ベトナムなど他のアジア諸国の石油需要も増え続けている点は無視できまい。

内部要因

 東京市場は非当業者の買い越しが続いている。海外原油価格の下値不安が薄れていることも買い安心材料。イスラエルとパレスチナのハマスが停戦合意しても、事態の解決とならない。再び戦火が激化する恐れがあるうえ、イランと西側諸国との対立も解消しない。こうした地政学的リスクを背景として一般投機家の買い気も衰えない。なお、実需の買い気が強いこともサポート要因だ。  

総合分析

 冬季暖房需要期に入った。今冬は国内の厳冬が見込まれ、寒暖の差が大きいとの予報から、暖房油としての灯油需要増が予想される。北半球における天候異変と厳冬予報も世界石油需要増加を示唆するため、ニューヨーク原油、北海ブレント原油、ドバイ原油ともに上値を期待出来る。そうなると東京灯油期先も上昇場面が増えよう。

コーン

米国とブラジルの入着遅れ不安、期近に波乱の目

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11/22 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は13日にブッシェル当たり7.1050ドルまで下落したあと反発、7ドル半ばまで戻った。背景はトウモロコシを輸送するミシシッピ川及び支流の水位が低下しているからだ。輸出市場への船積みが遅れ、足元の需給がひっ迫していることから、米国内の現物価格は強含みで、先物市場も品薄を反映した動きを見せている。また、消費国が減産になった米国産の代替として成約していたブラジルからのトウモロコシ輸出が遅れていることも支援材料だ。ただ、輸送停滞はそれだけ在庫が滞留することを示すもので、輸送体制が正常に整えば、現物から売られ、先物価格も弱含む可能性がある点に留意する必要がある。大豆が急速に玉整理が進展したのと対照的に、トウモロコシはファンドのネットロング(買い越し)が高水準で、いずれ整理売りが出てきて売られる局面が出てこよう。財政の崖問題を筆頭に、南欧4ヵ国のゼネスト、中国の景気不透明感、中東の情勢不安など、外部環境の悪化などで、仮に、シカゴトウモロコシ期近が7ドルを割り込むような場面があれば、下げに加速がつく点も想定したい。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は14日のトン当たり2万4420円から反発、2万5000円台に回復した。ブラジルからの船積みが遅れているなかで、米国からの現物の入荷遅れが国内で現物需給がひっ迫する恐れもあり、期近の動きに要注意だ。

ゴム

いよいよ基調転換か

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11/22 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり50~120トン台。週末現在、原料は79.80バーツ、オファーは12月積304.00セント(円換算約260.30円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は10月31日現在、前旬比411トン減の5833トン。入庫量417トンに対し出庫量は828トン。
【前検】11月度のゴム品質検査請求(後期)は、新規208枚(1040トン)。前期分40枚(200トン)と合わせ、計248枚(1240トン)。

展開予想

 東京ゴム市場は、上伸から260円へ。週初には、為替市場で円安が進行しドル円市場がほぼ半年ぶりに81円を上回ると、東京ゴムは終値ベースで250円を回復。その後も円安・株高・他商品安などを背景に連騰する流れから、週後半にかけては260円を回復する展開となった。
 国内では、かつてない程の強力な金融緩和を推し進めるとする次期選挙での自民党の政権公約への期待感から、為替市場では引き続き急激に円安が進行。来月16日に総選挙を控え、期待感は一方的に膨らんでいる状況だ。もっとも、タイのゴム生産は増産期に向けて順調に進んでいる様子が窺えるため、需給の動向にも注意を払いたい。 罫線上は、10月5日の高値275.5円と10月29日の高値264.5円とを結ぶ上値抵抗線を上抜けたため短期的には強気転換とみられるが、上述の上値抵抗線が今後下値支持線となれるかがカギとなろう。鞘は変わらず。納会での受け腰の弱さが予想されるため、玉整理の動きによってさらに順鞘が拡大か。


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