商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2012年  >  2012年11月12日号

週間相場分析2012年11月12日号

中国の金需要は旺盛

gold.jpg

11/09 15:30現在

海外情勢

 香港政府の統計によると、今年9月の香港から中国への金輸出は前月比30%増、前年同月比23%増。このことから、中国の金需要が旺盛なことが窺える。また、イスタンブール金取引所の統計によると、トルコの10月の金輸入は前月比4%減、前年同月比50%減となったが、1~10月累計では、前年同期比47%増と大幅増加となっている。インドでは11月13日の主要宗教祭"ディーワリー"を控え、金需要が好調な模様。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は10月30日時点で22万2764枚、前週比9901枚減。取組高は10月30日時点、11月6日時点ともに45万枚台。東京市場の取組高は15万枚台。カテゴリー別(11月1日⇒8日)では、当業者は売り玉100枚増・買い玉3100枚増、非当業者は売り玉9200枚増・買い玉6200枚増。

総合分析

 米大統領選挙及び議会選挙が終わり、市場の関心は"財政の崖"問題へと移行。目下、『ねじれ議会継続で問題解決は難航必至』といった懸念が強く、そうした先行き不安からリスク回避の動きで金は上値の重い展開を余儀なくされそうな状況。当面はニューヨーク金価格で1700ドル、東京金価格で4400円を挟んだ攻防で、下値を固められるかが焦点となりそう。なお、オバマ大統領再選による米金融緩和策継続見通しや、日欧の金融緩和傾向は金価格の長期サポート要因。

白金

安値警戒で底固めの段階

platinum.jpg

11/09 15:30現在

海外情勢

 オバマ大統領再選の反応で"財政の崖"リスクへの警戒から米株価が下落、リスクオフのドル買いでドルが上昇、ニューヨーク白金価格を押し下げる場面となった。欧州債務問題でギリシャ議会の議決への不安、あるいはドイツの負担が増えるとの見方もユーロ安・ドル高を促した。欧州景気見通しの悪化が白金価格にとって弱材料となった。欧州における自動車エンジンのディーゼル化普及率の高さから、白金触媒需要の減退を懸念されている。ただ、リスクオフとなればファンドマネーが金へ向かい、金価格上昇見込みで白金先高期待も出てこよう。

内部要因

 東京白金の非当業者買い越しは2万枚強と強気勢のスタンスは揺るがない。高値因果玉が残っているため、もう一段の下げを演じると投げが出る可能性はあるが、ニューヨーク白金期近の動きは弱材料が重なった割りに下値は深くなかった。市場心理は米株価の基調が弱くなるとの見方は多いものの、一方で米景気対策は健在でQE3(量的金融緩和策第3弾)の効果に対する期待は強く、弱気し切れないのが正直な反応。

総合分析

 ニューヨーク白金期近は7月、8月と1400ドル割れを演じ、JM(ジョンソン・マッセイ)社の今年5月~10月の価格予想1450~1750ドルの下限を大きく割り込んだ。その後、反発して現在、1500ドル台をキープしているが、11月13日(現地時間)に予定されている同社の需給中間報告で今年11月から来年4月までの価格予想で、下限の水準がどのあたりになるか注目される。欧州の景気見通しが不透明なだけに弱気な内容のレポートを想定する必要がある。ただ、短期的には弱材料を織り込めば下げ過ぎの反動から一定の戻りは見込める。

原油

弱材料を消化して底値切り上げ

oil.jpg

11/09 15:30現在

海外情勢

 米景気回復期待は強材料だが、オバマ政権が"財政の崖"で適切な政策を打ち出せるかどうか、上下院の"ねじれ"が障害になり政策成立が難航するという悲観的なシナリオで売られている。ただ、こうした心理的な圧迫要因が市況に織り込まれると、次は強材料に関心が向く。米金融緩和策の継続で緩やかながら景気が回復しつつあり、雇用と住宅指標の改善はサポート要因だ。また、イスラエルがイランの核施設を攻撃する可能性が取り沙汰されている。イスラエル国内では防毒マスクが売り切れとなるなど、イラン攻撃で報復を受ける懸念が広がっている。レバノンの親イラン武装組織ヒズボラのリーダーはイスラエルがイランを攻撃すると、米軍基地を攻撃する方針を明らかにするなど緊張が高まっている。

内部要因

 ニューヨーク原油のファンドネットロングは大幅な減少となり、下値不安から買い玉手仕舞いがまとまって出たことを示している。財政の崖に対する不安心理が玉整理を促した格好で、マネーの動きがリスクオンからリスクオフへシフトしていることを裏付ける。単なる下値不安だけで売られたわけではない。一方、ファンダメンタルズを見ると、米景気対策としてのQE3効果もあり、雇用や住宅指標が改善し、個人消費回復を見込まれる点は強材料だ。中東の地政学的リスクの高まりもサポート要因。ただ、上値を買い進む人気まで至らない。  

総合分析

 代替エネルギーとしてのシェールオイルの産出コストがバレル当たり80ドルといわれ、この水準が下値抵抗となろう。OPEC産油国は国内エネルギー需要の増大で輸出余力が低下、歳入増加のためには原油価格の高止まりが望ましい。従って、原油価格が下がるようであれば、減産体制を強化する可能性があることも買い材料として無視出来ない。突っ込んだところは買い場となるだろう。

コーン

気になるトウモロコシの輸出不振

grain.jpg

11/09 15:30現在

海外市場

 今年最大のイベントである米大統領選挙はオバマ氏再選で幕を閉じた。ロムニー氏当選なら、食糧となるトウモロコシのエタノール向け需要が減少するとの見方があっただけに、市場はホッとした格好だ。目先のポイントは現地時間9日に発表された2012~13年度の米国トウモロコシ需給予想だ。今年度のトウモロコシの輸出成約累計は11月1日現在で1106万8000トンと前年同期の2134万1500トンを48%下回り、このままだと年度輸出量は1974~75年度の2918万6000トンを下回るとの見方も出ている。もっとも、主要国の小麦生産が不調で、ブラジルのトウモロコシ輸出も積み遅れるなど流通面で問題が出ており、今後、挽回する余地が残されているが、輸出不調が続くとトウモロコシの需給ひっ迫の度合いが緩むことも考えられ、そうなるとシカゴトウモロコシ期近は7ドルに向けてジリジリ後退する可能性もある。ただ、例年なら、感謝祭にかけて農家の換金売りが出やすいが、7ドル以下では現物売りに待ったがかかるとの見方もある。新規材料も不足しており、米農務省レポート以降は玉次第の動きで揉合う公算大。

国内市場

 東京トウモロコシ期先はシカゴ市場同様、限定されたレンジで揉合うと見たい。これまでトウモロコシにとって追い風になっていた円安が一服、オバマ大統領の経済の舵取りがうまくいかないと円高に逆戻りとの見方があり、期先の2万6000円超は買いにくい。

ゴム

半値押し終了で240円から切り返すか

20121112rubber.jpg

11/09 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり80~170トン台。週末現在、原料は77.20バーツ、オファーは12月積298.00セント(円換算約246.20円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は10月20日現在、前旬比538トン増の6244トン。入庫量1286トンに対し出庫量は748トン。
【前検】11月度のゴム品質検査請求(前期)は、新規40枚(200トン)。

展開予想

 東京ゴム市場は、240円台前半へと下落。週初には、他商品安や上海ゴム市場の下げを背景に寄付後すぐにCBを発動させると、直近安値を割り込みテクニカル売りによって急落し250円割れへ。その後、一旦は250円を戻すも上値は重く、他商品安や円高をきっかけにファンドの売りによって再び押し込まれ一時242.0円の安値を付けた。週後半には、押し目買いから250円へ向けて戻す展開となった。
 6日の米国大統領選挙ではオバマ大統領が再選となり、現行の金融緩和が継続されるとの観測からドル円相場は再び円高・ドル安の方向へ。今後は「財政の崖」への取り組みなどが課題となっており、依然として目が離せない。タイのゴム産地では天候が良好なことからタッピングが順調に進み、荷の出回りに変化の兆しがみられることから、増産期へと向かっている様子が窺えよう。罫線上は、調整局面が続き240円付近へと下げたことで、8月半ばの安値205.6円から10月初旬の高値275.5円への上昇の半値押しがほぼ完成した格好となる。鞘は順鞘が拡大。新規の荷物が検査請求に出され、今後さらに入着が予想されることから、順鞘が一層拡大する可能性が高い。


このレポートはお客様への情報提供を目的としています。情報に関しては正確を期するよう最善を尽くしておりますが、内容の正確性、信憑性に関し保証をするものではありません。利用にあたっては自己責任の下で行って下さい。売買の判断はお客様御自身で行って下さい。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引105,000円・損失限定取引474,000円(平成29年11月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復24,840円(平成29年11月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

当社(商品先物取引業者)の企業情報は当社本・支店及び日本商品先物取引協会で開示しています。お取引についての御相談は、当社顧客サービス担当(東京)電話03-3249-8827 (受付時間:平日8:30~17:30)
日本商品先物取引協会相談センター http://www.nisshokyo.or.jp