商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2012年  >  2012年11月05日号

週間相場分析2012年11月05日号

米大統領選などを控え神経質なムード

gold.jpg

11/02 15:30現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は10月31日時点で1336.30トン、前月末比15.52トン増。10月12日の1340.52トン(過去最多記録)から週明け15日に1333.89トンまで減少したあと、19日1334.19トン⇒22日1336.90トンと増加。その後、25日まで1336.90トンで横ばいに推移し、26日に1336.30トンに微減した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は10月23日時点で23万2665枚、前週比1万4718枚減。取組高は10月23日時点、31日時点ともに45万枚台。東京市場の取組高は14万枚台。カテゴリー別(10月25日⇒11月1日)では、当業者は売り玉4700枚増・買い玉30枚増、非当業者は売り玉800枚減・買い玉3800枚増。

総合分析

 為替の円安が影響して、東京金価格の下げ幅がニューヨーク金価格のそれよりも依然として小幅にとどまっている。相対力指数も、ニューヨーク金が50ポイントの中立ラインを大きく下回ったのに対して、東京金は中立ライン近辺にとどまったまま。これを裏返せば、円相場が反発した際、東京金価格の反動安が警戒されるともいえよう。米大統領選挙や中国共産党党大会を控え、金融市場全体がやや不安定なムードにあることも気懸りなところ。

白金

米景気回復期待が下支え

platinum.jpg

11/02 15:30現在

海外情勢

 インドネシア、タイの自動車販売台数の増加と米自動車生産順調が中国の販売不振をカバーする。しかし、尖閣問題で日本の自動車メーカーは減産販売台数減少を余儀なくされている。世界全体では販売台数は年間で微増にとどまる恐れもあるが、インド、ロシア、ブラジルの動向次第で状況も変化する。なお、欧州債務不安が後退していることはプラス要因。ディーゼル向け白金触媒需要は欧州が主力であり、ギリシャ救済プログラム発動が決まると、スペイン問題も解決のメドがつきそうなことから、先行き見通しに明るさが出る。

内部要因

 ニューヨーク白金市場のファンドネットロングは健在。万年強気はファンドの変わらない姿勢だ。これで5年近くも買い越しのままである。背景には白金の希少性が影響している。白金供給250トン、近供給4500トンと金に比べて18分の1という需給規模は供給面の強材料に敏感に反応する。しかも、産業向け需要分野は自動車が筆頭とはいえ、化学、石油、ガラス、医療など幅広い分野の需要が相場を支えているという事情から、弱気できないのが現実。

総合分析

 ニューヨーク白金主導であり、米景気動向を反映するため、米金融緩和策による景気回復期待はそのまま白金の上値期待に結びつく。白金ETF(上場投資信託)も減少せず、不安材料が後退すると、金とのサヤ縮小の動きが出てくる。為替の円安が追い風となることも忘れまい。玉整理と日柄整理だが、玉整理はそこそこ進み、日柄整理もそう手間取るまい。下値不安は薄れているので反発するキッカケが欲しい。ギリシャ救済プログラム発動期待があり、JM社中間レポート(英現地13日予定)待ちで、下値見極めで反転する流れと見るべき。

灯油

需要期入りの強味発揮も

oil.jpg

11/02 15:30現在

海外情勢

 米ハリケーン『サンディ』のダメージは軽微で、製油所の操業再開で原油需要が保たれたことから、安値から持ち直した。85ドルは下値抵抗となりそうで、米景気回復は緩やかながら続いていることや、個人消費が回復しつつあることが支えとなる。中東情勢は相変わらず緊迫感が高いままだが、ペルシャ湾封鎖の事態は回避出来そうで、一気に値を飛ばすことはあるまい。欧州の景気見通しがこれ以上悪化しなければ、原油価格の下値は浅い。

内部要因

 ニューヨーク原油のファンドネットロングは高い水準を維持しているので、リスクオンの買いも期待できるので基調は緩まないのではないか。東京灯油は非当業者の買い越しは続き、押目買い拾いの動きもあり、ガソリンと比べた下ザヤ解消の動きも期待出来る。全国の低温が市場の買い気を刺激する余地あり。  

総合分析

 灯油の店頭小売価格は7月第1週から8月中旬の底練りで下値を見極めた格好で上昇へ転じた相場だ。低温による需要の増加、製油所停止、廃止にともなう先行き供給減少見込みに加え、厳罰化同定しで火力発電所操業率アップが重油高⇒灯油高の構図を連想するため、実需も強気の姿勢。これにアジアの中間留分需要増が加わるとニューヨーク原油高連動もスムーズとなる。突っ込んだところを買いたい。

大豆

南米の天候に左右される

grain.jpg

11/02 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は、10月24日にブッシェル当たり15.7475ドルまで上昇したのち、29日に15.24ドルまで下落、31日に15.7025ドルまで切り返す展開。その背景は、米国の減産で需給が危機的水準のなかで、例年以上に増産が期待されている南米の天候が不透明になってきたからだ。価格高騰を背景に南米諸国は大豆の作付面積を増やし、天候面でも大きな問題はなかったため、史上最高の生産量が確保出来るという前提で相場も動いている。10月29日の急落は乾燥気味だったブラジルで雨が降り、大豆の生育に適した天候になるとの見方が浮上したため。しかし、30日に、オイルワールド誌がブラジルとアルゼンチンの作付が当初予定より遅れているとコメント、翌31日には、『アルゼンチンの主産地が多雨で作付が遅延、生産量が10%落ち込む恐れ』との現地レポートが流れ、市場が反応する格好になった。これまで南米の大豆生産に大きな期待がかけられていた分、天候不安が台頭してくると反応する場面を見せられたが、天候回復で再び売られるパターンも想定出来、当面は南米の天候に一喜一憂する展開が予想される。

国内市場

 東京一般大豆期先は、シカゴの荒い揉合に左右されながらも堅調な足取りだ。10月16日の4万6920円が目先の安値であることが確認されたが、5万円を突破するにはシカゴ大豆期近の16ドル突破が必要で、目先は押目買い主体の逆張りで望みたい。

ゴム

来週は外部要因の大きな引き金が目白押し

20121105rubber.jpg

11/02 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり80~200トン台。週末現在、原料は81.60バーツ、オファーは12月積312.00セント(円換算約259.40円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は10月20日現在、前旬比538トン増の6244トン。入庫量1286トンに対し出庫量は748トン。

展開予想

 東京ゴム市場は、概ね250円台で推移。週初には、260円を上抜けるも上値の重さから売り圧力に下押されると再び260円割れ。その後は週後半にかけて、為替や他商品、上海ゴム市場の動きを背景に250円~260円のレンジで上下を繰り返す展開となった。
 週末に米国雇用統計の発表、6日には米国大統領選挙が予定されており材料は尽きない。中国では、8日から第18回の党大会が開かれ、次期国家主席による新体制の枠組みやその政策などに注目が集まる。ゴム独自の材料に欠けるため、これらの外部要因を中心とした動きに影響を受けやすい展開が続くであろう。罫線上は、方向感なくレンジを狭めながら250円台で推移しているが、10月5日の高値275.5円と10月29日264.5円を結ぶ抵抗線と、9月5日216.5円と10月24日の247.0円とを結ぶ支持線のどちらを放れるか。鞘の動きは変わらず。期近限月には新規の渡し物があることが予想され、納会に向けた玉整理の動向次第では順鞘が拡大するであろう。


このレポートはお客様への情報提供を目的としています。情報に関しては正確を期するよう最善を尽くしておりますが、内容の正確性、信憑性に関し保証をするものではありません。利用にあたっては自己責任の下で行って下さい。売買の判断はお客様御自身で行って下さい。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引110,000円・損失限定取引453,000円(平成29年6月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年6月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

当社(商品先物取引業者)の企業情報は当社本・支店及び日本商品先物取引協会で開示しています。お取引についての御相談は、当社顧客サービス担当(東京)電話03-3249-8827 (受付時間:平日8:30~17:30)
日本商品先物取引協会相談センター http://www.nisshokyo.or.jp