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週間相場分析2012年10月29日号

ブラジル中銀が約4年ぶりに金購入

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10/26 15:30現在

海外情勢

 ロシア中銀のデータによると、同中銀の9月時点の金保有高は3000万トロイオンス(≒933.11トン)で8月と変わらず。また、IMFの"International Finacial Statistics"によると、9月のブラジルの金保有高が113万6000トロイオンス(≒35.33トン)と、8月(108万トロイオンス≒33.59トン)から増加した(※金保有高は2008年8月以降、108万トロイオンスだった)。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は16日時点で24万7383枚、前週比1万9605枚減。取組高は16日時点、24日時点ともに45万枚台。東京市場の取組高は13万枚台。カテゴリー別(18日⇒25日)では、当業者は売り玉200枚増・買い玉100枚増、非当業者は売り玉1300枚減・買い玉1200枚減。       

総合分析

 米企業業績の軟調を受けた米株安や、ユーロ安・ドル高、円安・ドル高を背景にニューヨーク金価格は続落場面となった。もっとも、調整安の範囲内であり、それ以前の上昇に要した日柄や値幅から見れば、まだ若干の調整安の余地もあろうか。東京金価格は円安の影響で、ニューヨーク金価格に比べて下げ幅が小さい。しかし、円相場が反動高に転じれば、ニューヨーク金価格の軟調と相まって大幅安に見舞われる可能性も。内外ともに当面は調整安場面継続と見るべきか。

白金

アク抜けは予想外に早そう

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10/26 15:30現在

海外情勢

 米経済指標が改善。週間新規失業保険申請件数が前週比2万3000件減の36万9000件となり、9月の米耐久財受注は前月比9.9%増と2年8ヵ月ぶりの大幅増となった。また、タイ自動車販売台数は1~9月累計で前年同期比71.3%増と100万0577台と100万台を突破した。10~12月は130万台に増加する予想。日銀の金融緩和策で欧米株価が堅調になるなど、世界景気見通しが明るくなり、白金需要の増加余地が出てきた。

内部要因

 ニューヨーク白金市場のファンドネットロングは10月16日現在、4万7676枚(前週4万6825枚)と増加し、買い気の強さを示している。東京市場も非当業者の買い越しが続いており、先高人気は根強い。弱材料が一巡し、欧米に続いて中国も景気支持策を講じるなど、先行き見通しの不鮮明さが解消されつつある。米大統領選を控えた米景気対策強化など、強材料が増える見込みから、一般投資家の買い気も強い。

総合分析

 欧州の景気指標悪化や南ア鉱山スト終結の見込みが失望を誘ったものの、調整安が一服したのは、米景気指標の改善が背景にある。また、世界自動車産業の巻き返し体制もサポート要因。高値因果玉の整理に手間取りそうだが、下値は浅いと考えて良い。最大、ニューヨークで1500ドルが下値限界と見てよい。スト発生以前の金と白金の逆ザヤは200ドルであり、金1700ドルに対し、白金1500ドルでバランスするが、専門家(池水雄一氏)は1500ドルは採算水準であると判定しているだけに、ここまで下げると反転上昇すること必至。

ガソリン

玉整理進展で反発へ

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10/26 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク原油期近は85ドルを割る場面となったが、下値警戒で反発している。米景気指標の改善や、イランが西側制裁に対応し、原油全面輸出停止の構えにあることを明らかにするなど、再びイラン情勢が緊迫化する要素が出てきた。武力衝突の懸念は薄れているが、シリア情勢も不安定なままで地政学的リスクはつづいている。米ハリケーン『サンディ』が東部に接近する恐れがあることも忘れてならない。

内部要因

 ニューヨーク原油市場のファンドネットロングは10月16日現在20万6472枚(前週21万3598枚)と高い水準をキープしている。高値掴みの玉整理が進んでいる。東京ガソリンは非当業者の買い越しが増えており、先高人気を裏付ける。買い玉の利食い回転が効くようであれば更に地合いは強くなる。  

総合分析

 国内のガソリン小売価格は下げている。原油安の影響が続いているが、11月に入ると円安も響いて原油輸入価格がアップし、原油処理コストが上昇すると国内現物市況も反発しよう。日銀の金融緩和措置もプラスに作用するはずだ。買い方ペースの流れを取り戻すと一段高を見込める。突っ込んだところを追いかけてまで買えるかどうか問題だが、久しぶりの短期上昇に向けたチャンス到来と見て良さそうだ。

コーン

輸出と飼料用需要に陰りが見える

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10/26 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は、7ドル台後半から7ドル台半ばを挟んだ揉合局面に移行している。その背景は高値が継続しているため、輸出及び飼料向け需要に陰りが見られるからだ。米農務省が発表した直近の週間輸出成約量は今年度分が14万2300トンで、市場の事前予想を下回った。中国向けで12万0300トンのキャンセルが出ており、今後も既契約分のキャンセルが出る恐れもある。消費国は価格の高い米国産を無理して買うより、安価なブラジル産やウクライナ産を手当する動きを見せており、これも米国のトウモロコシ需要不調の要因だ。ブロイラーの飼養羽数も減少しており、今後、飼料用需要にブレーキがかかる恐れもある。その一方で、外部要因は欧州債務問題がありながらも、米大統領選を間近にして様子見気分が強くなる。収穫作業がほぼ一巡して、ハーベストプレッシャーが解消したため、シカゴトウモロコシ期近が7ドルを下回る可能性も低い。

国内市場

 東京トウモロコシで目立つのは、2013年11月限と同9月限の逆ザヤ幅が大きいこと。26日の始値は11月限が2万5720円、9月限が2万7320円で、1600円もの逆ザヤ。その理由は、11月限は2013年のトウモロコシ生産の影響を受ける限月だからだ(9月限は2012年産の影響を受ける最後の月限)。現状ではサヤが開き過ぎとの見方があり、サヤ修正の動きがあるかどうか、注目されるところ。

ゴム

ヘッドアンドショルダーから切り返すか

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10/26 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり40~70トン台。週末現在、原料は82.60バーツ、オファーは11月積318.00セント(円換算約264.70円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は10月10日現在、前旬比354トン減の5,706トン。入庫量877トンに対し出庫量は1,231トン。
【納会】当限10月限は25日に納会を迎え、受渡枚数67枚。納会値段244.5円(前日対比2.9円高)。

展開予想

 東京ゴム市場は、250円割れから反発し再度260円を回復。週初には、他商品安を背景に寄付きからCBを発動させて急落。その後も、上海ゴム市場の下げにつられながら下落し、250円割れからテクニカル売りによって一時247.0円へ。しかし、円安などから押し目では積極的なショートカバーが入り、上海ゴム市場の反発にも支えられ急反発し、週後半にかけては260円を回復する展開となった。
 今月30日に開かれる日銀の金融政策決定会合における追加緩和期待から円安が進行し、ほぼ4カ月ぶりに80円台を回復。来月2日には米国雇用統計の発表、6日には米国大統領選挙も予定されており材料は尽きない。ゴム独自の材料に欠けるため、外部要因に大きく影響を受けやすい展開が続くであろう。罫線上は、ヘッドアンドショルダーの形成と見られたが、反発からネックラインや直近高値を結ぶ抵抗線をも上回っており、仮に10月19日の直近の戻り高値である266.1円をも上抜ければ様相が一転しかねない。鞘は、10月限が納会落ちした結果なだらかな順鞘へと移行。現物対比で割高な状況が暫く続いていた期近限月には新規の渡し物があることが予想され、玉整理の動向次第では順鞘が拡大するであろう。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引150,000円・損失限定取引453,000円(平成29年3月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年3月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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