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週間相場分析2012年10月22日号

8月も各国中銀が金を購入

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10/19 15:30現在

海外情勢

 WGCの各国中銀の保有金に関するデータによると、今年8月に金を購入した国は、トルコ(6.6トン)、フィリピン(4.6トン)、ウクライナ(1.9トン)、カザフスタン(1.4トン)など8ヵ国で、合計13.4トンだった。また、WGCの今年第3四半期の金相場動向に関する報告によると、今後、①インフレリスク、②不均衡から生じる中期的なリスク、③通貨価値の低下、④低水準にとどまる実質金利...などが金投資を下支えする見通し。  

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は9日時点で26万6988枚、前週比2282枚減。取組高は9日時点48万枚台、17日時点46万枚台。東京市場の取組高は13万枚台。カテゴリー別(11日⇒18日)では、当業者は売り玉5900枚減・買い玉200枚増、非当業者は売り玉3200枚増・買い玉2900枚減。       

総合分析

 チャートを見ると、ニューヨーク金価格、東京金価格ともに、人気のバロメーターである相対力指数が高値警戒圏の70ポイント超から中立圏の50ポイント前後へと水準を下げており、調整場面へ移行したことが窺える。当面は、月末接近や11月のヘッジファンドの決算期接近で、玉整理が続くことも想定され、その結果、内外の金価格もやや足取りが重くなる可能性も。東京市場は、1ドル=79円台へと下落した円相場の反発も警戒される。           

白金

押目を丹念に拾う作戦

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10/19 15:30現在

海外情勢

 南アの白金鉱山ストが続いている。大手アンプラッツでは労使調整による労働者の職場復帰が認められるものの、正常操業の回復は難しい情勢。世界自動車生産台数は伸び悩みの恐れがあるが、尖閣問題で生産ラインが停止した日系メーカーが生産販売の回復策に出た。消費者の信頼を取り戻すため、反日デモで故障、破壊された自動車修理費用のサービスなど開始。中国の自動車販売落ち込みに歯止めがかかるだろう。

内部要因

 ニューヨーク市場のファンドネットロングは4万6825枚(前週4万2120枚)と増加し、ファンドの買い気の強さを示す。これは米景気回復に手応えが出てきたことを示す。東京市場も非当業者の買い越しが1万5000枚強と買い気は衰えていない。弱材料を消化しつつ、欧米の景気見通しに明るさが見えていることが市場心理を強くさせていると推測される。テクニカルでも売りにくい状況となり、まだ上値余地を残している。

総合分析

 南アのストの影響が残っている間は下支え要因となり、米景気回復の可能性が上昇力を維持する状況が続く。また、東京市場は為替の円安が強い買い材料となりそうで、1ドル=79円47銭の円安値をつけた動きは相場の支援要因として無視出来ない。売り玉手仕舞いによる一段高も想定しておく必要がある。

原油

突っ込んだら買い

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10/19 15:30現在

海外情勢

 シリアとトルコの武力衝突は解決するメドがたたず、今月末にサウジアラビア西部のメッカで開かれる大巡礼へのシリア空路飛行禁止措置(対トルコ)も両国の対立をこじらせる原因。一方、イランはインフレ進行で国内暴動が多発しており、この意識を外へ向けるために輸入禁止断行、金融封鎖断行の欧州に対するパフォーマンスも考えられ、年末に向け対立激化の構図もあり得る。また、北海油田の積み出し作業遅れも供給不安要因として見逃せない。

内部要因

 ニューヨーク原油市場のファンドネットロングは減少しているが、玉整理によるもので、再び買い進む可能性が高い。米景気回復期待や欧州債務不安の後退で、投資家がリスクオンの姿勢にチェンジしているため、金や原油市場への関心を高めているからだ。これから北半球が冬季需要期に入る事も買い気を強める原因となろう。95ドル水準へ戻し、底固い揉合商状へと移行するだろう。  

総合分析

 米経済統計は住宅事情が改善したが、週間雇用統計が改善遅れを示すなど、ファンドは気勢を削がれ、週末の玉整理心理も働いて様子を窺うスタンス。しかし、地合いは引き締まっている。中東情勢の緊迫化は続いており、欧州の債務不安も薄れるなど、売り込めない状況となり、押し目を狙って買う可能性が高い。当面、強含みの逆張り展開が見込まれる。突っ込んだら買い。

大豆

収穫圧迫一巡後の反発で上値余地は小さい

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10/19 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は、15日の安値14.8575ドルから反発、18日には15.4775ドルまで上昇した。下値支持戦と目された15ドルを一時的に割り込んだが、そこから切り返した背景は、①15ドルを割り込んだことで、とりあえずの利食の買い戻しが入った、②収穫作業が一巡し、圧迫感が解消した、③15ドル割れでバーゲンハントの買いが入った...など。また、今回の反発は、ポストハーベストラリー、すなわち収穫期の売りを買い戻す動きで、季節習性的なものと判断してよかろう。ポストハーベストラリーが終わると、輸出や国内消費など需要面の材料と、南米大豆の生産と作柄が主な材料になる。欧州債務問題はとりあえず一服、外部要因の影響も小さくなっており、当面は大豆自身とトウモロコシなど他穀物などの材料を見据えながらの展開となろう。南米の大豆生産については目下大きな問題はない。懸念されていたエルニーニョ現象の動向だが、解消、ないしは弱まるとの見方があり、現状では2012~13年度の生産は万全で、この上昇局面が終わると、圧迫材料として再浮上しよう。

国内市場

 東京一般大豆期先は16日に4万6920円まで売られた。しかし、シカゴ大豆が反発局面になってきたのに合わせて4万8000円台まで上昇した。為替が円安気味で当面底固い動きを見せようが、5万円突破には新たな強材料が必要といえる。

ゴム

ヘッドアンドショルダーを形成するのか?

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10/19 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり10~90トン台。週末現在、原料は87.30バーツ、オファーは11月積334.00セント(円換算約274.10円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は10月10日現在、前旬比354トン減の5706トン。入庫量877トンに対し出庫量は1231トン。
【前検】10月度のゴム品質検査請求(後期)は、新規128枚(640トン)、再検31枚(155トン)の合計159枚(795トン)。

展開予想

 東京ゴム市場は、260円を挟んで推移。週初は、前週末の下げの勢いから夜間取引で260円を割れ、週明けの日中立会では、ファンドを中心としたテクニカル売りによってCBを発動させて急落し256.0円へ。しかし、そこからは業者を中心とした積極的なショートカバーによって下げは一服。その後は、出来高が5000枚程度と極めて閑散な中、円安・他商品高、上海ゴム市場の上昇などを背景にジリジリと反発し、週後半にかけては260円台半ばへと戻す展開となった。
 米国や中国で景気減速懸念を後退させる経済指標が発表され、国内でも月末の日銀の政策決定会合で追加の金融緩和が打ち出されるとの観測が浮上し、反発を後押しする材料となった。もっとも罫線上は、9月27日の安値249.0円と10月15日の安値256.0円とを結ぶネックラインを仮に割り込むと、ヘッドアンドショルダーの形成となり、240円付近へまで下げる可能性があることには注意したい。鞘は、玉整理の動きによって順鞘が幾分拡大したが、今納会での受け腰の強さから当限が下げ渋るため、今後一方的に拡大することは難しいであろう。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引120,000円・損失限定取引474,000円(平成29年9月19日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復24,840円(平成29年9月19日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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