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週間相場分析2012年10月15日号

金ETF保有残高が過去最多記録を更新

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10/12 15:30現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は11日時点で1340.52トン。同保有残高は、9月14日に1301.48トンに増加して、2011年08月08日(1309.92トン)以来の1300トン台乗せを達成。9月24日には1326.81トンと、それまでの過去最多記録(2010年6月29日~30日の1320.44トン)を更新した。その後、増減しながらも1300トン台を維持、10月8日には1340.52トンまで増加、過去最多記録を更新した。  

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は2日時点で26万9270枚、前週比6915枚増。取組高は2日時点48万枚台、10日時点47万枚台。東京市場の取組高は14万枚台。カテゴリー別(4日⇒11日)では、当業者は売り玉5900枚減・買い玉600枚減、非当業者は売り玉5800枚増・買い玉500枚増。       

総合分析

 日足チャートは、ニューヨーク金価格、東京金価格ともに9月の高値と直近の高値とでWトップの線型に接近、目先の修正安を暗示しているように見える。内外ともに8月の安値から2ヵ月強で13%以上も水準を切り上げたことからすれば、相応の修正安があっても不思議ない頃合ともいえ、当面は本格的な調整場面になる可能性もあろうか。           

白金

米景気回復期待がサポート

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10/12 15:30現在

海外情勢

 米景気対策としてのQE3(量的金融緩和策第3弾)は白金価格にとって追い風。欧州におけるECB(欧州中央銀行)の債務国救済策実施も同様だ。米自動車産業の回復に加え、ロシア、インドネシア、ブラジルの自動車産業が国家支援で伸びていることも先行きの明るい材料となる。中国にしても成長鈍化とはいえ、自動車販売台数を回復させる補助措置を講じる方針であり、先高人気を支える要因となろう。IMF(国際通貨基金)は世界の成長を3.3%と下方修正し、これが弱材料となったがインパクトは弱い。押目を形成するにとどまろう。

内部要因

 ニューヨーク白金市場のファンドネットロングは不変で、不安要因が後退したため、ファンドも意を強くして買い進む姿勢を示している。ETF(上場投資信託)も増える傾向にあり、東京市場も非当業者の買い越しが増える可能性が高い。押し目では新規の買いが認められ、売り玉手仕舞いを誘発する場面を想定する必要がある。

総合分析

 相対力指数は70ポイント水準にある。8月中旬以降、50ポイントを大きく上回る強気圏にあり、右肩上がりの上昇を描いている。東京白金期先もこれに連動し、短期間の急騰劇を演じたが、その後、反動安があったものの、値崩れする恐れはない。突っ込んだところは買いチャンスと心得るべきで、市場関係者の一部の発言で、『こうした機会はたびたび訪れるものではない』との見方は肯ける。相対力指数が70ポイントを超して1週間以上もとどまったことは、強気筋が買い玉を利食いし、資金力を増やすことができたことを裏付けるからだ。

灯油

シリアとトルコの軍事衝突が刺激

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10/12 15:30現在

海外情勢

 尖閣問題で中国関連のツアーがキャンセルされ、アジア市場全体でも航空燃料としての中間留分需要が減少しつつあり、日本からアジア向けの輸出が伸び悩み、これが日本国内の灯油現物市場を圧迫する懸念が強くなっていた。シンガポール店頭市場の相場も低迷していたが、ニューヨーク原油が堅調となったことを受け、再び上昇へ転じている。原油はシリアをトルコが報復攻撃し、旅客機の強制着陸で武器が見つかるなど中東からの原油輸出に支障が出る懸念高まる。

内部要因

 東京市場は非当業者の買い越しスタンスに変わりはない。商社の強気買いも健在であり、これから需要期を迎え、在庫を積み上げる時期となるだけに、石油会社の自主減産などから製品需給タイト化が予想され、強気筋の買い進みを見込める。売り玉手仕舞いを誘うと、再び灯油がガソリンに対して大幅な上ザヤとなる可能性がある。  

総合分析

 石油会社の卸値引き上げは原油高によるコスト転嫁が理由であり、このため、生産を絞り、値を維持する努力が見込まれる。それでなくとも国内景気も低迷から脱出する余地があるだけに、海外原油相場の堅調もあり、先高を見込める。結果的にはニューヨーク原油の写真相場の域を出ることが難しく、あとは為替相場の影響を考慮するしかない。その為替相場も小幅揉合いでニューヨーク原油の動き次第の展開。強気に軸足を置いた逆張り対応。

コーン

期末在庫の下方修正に反応したが上値余地は小さい

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10/12 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は12日に7.76ドルまで上昇した。米農務省の需給予想で、2012~13年度の米トウモロコシの期末在庫が9月予想の7億3300万busから6億1900万busに下方修正されたことが強材料となった。2012年の米トウモロコシ生産量は107億0600万busで、事前予想平均106億0100万busを上回ったものの、市場は期末在庫の下方修正に反応して大幅高となった。2012~13年度の在庫率は5.6%で、9月予想の6.5%を下回り、需給ひっ迫を見直す動きが出て大幅高となったと判断して良いだろう。一方で、輸出向け需要は11億5000万busに下方修正されており、高値で需要が減退する可能性が示唆されている。10月の需給予想で、ほぼ生産量が固まった格好で、今後は需要動向と南米のトウモロコシ生産動向が相場のカギを握ることになろう。ちなみに、米農務省が発表した2012~13年度の南米のトウモロコシ生産予想は、ブラジル7000万トン(前年度7273万トン)、アルゼンチン2800万トン(同2100万トン)だった。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は、米農務省の需給予想を意識してレンジ相場を続けてきたが、シカゴ急騰を見た買いに強含み商状を見せ、これまでの揉合から上放れた格好だ。ただ、ここから一段高をつけるにはシカゴの続伸が必要で、現状では上げ余地は限定的か。

ゴム

生産国の介入が下値を支えるか

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10/12 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり90~160トン台。週末現在、原料は89.50バーツ、オファーは11月積338.00セント(円換算約274.20円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は9月30日現在、前旬比155トン減の6,060トン。入庫量513トンに対し出庫量は668トン。

展開予想

 東京ゴム市場は、260~275円で推移。祝日明けの週初は、他商品安をきっかけに大量の売り物に押されCBを発動させて急落でスタートしたが、260円台半ばでのショートカバーや上海ゴム市場の急騰に支えられ一気に270円台半ばへと急反発。その後、外部環境の弱さなどから再び下押されるも、週後半には、円安・他商品高を背景に反発し再び270円を挟んで値動きする展開となった。
 中国人民銀行による追加の資金供給が実施され、上海ゴム市場は反発を強めついに25,000元を回復した。景気減速懸念が根強いなか、今後もその動向に注意しなければならないであろう。タイ政府は、9月半ばの時点で20万トンの買い付けが行われたが、それらを海外に輸出せずに国内で消費し、輸出制限も継続して行うと発表。東京市場の一連の反発からは、一定の効果が表れていると言えるであろう。罫線上は、一旦調整から260円台半ばへと押し込まれたと見られるが、反発の勢いからは押し目買い意欲の強さが感じられる。鞘は、順鞘が拡大したが、今納会で渡し物が少ないことが予想され当限が下げ渋っていることから、今後幾分縮小に向かうであろう。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引100,000円・損失限定取引453,000円(平成29年8月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年8月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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