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週間相場分析2012年10月09日号

修正安場面が必要な状況

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10/5 15:30現在

海外情勢

 10月2日(現地時間)にスタンダード・バンクが発表したリポートによると、金現物需要の低調が9月半ばから続いており、過去1年余りで最も深刻な状況だという。同銀の商品ストラテジスト、マーク・グラウンド氏は、『金融緩和策フィーバーで金価格は上がっているが、現物需要による下支えの欠如が、価格をやや圧迫している』と見ている。また、世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は10月4日時点で1333.44トン、前日比9.05トン増。  

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は9月25日時点で26万2355枚、前週比1万2722枚増。取組高は9月25日時点、10月3日時点ともに48万枚台。東京市場の取組高は14万枚台。カテゴリー別(9月27日⇒10月4日)では、当業者は売り玉200枚増・買い玉1600枚増、非当業者は売り玉2100枚増・買い玉700枚増。       

総合分析

 ニューヨーク金価格は1800ドル近辺まで続伸、強弱のバロメータである相対力指数は70ポイント前後の高値警戒水準を推移したまま。日足チャートを見ても判る通り。押目らしい押目もなく上昇しており、いつ応分の修正安場面があっても不思議ない状況といえる。東京金価格も、為替の円高に対する警戒からニューヨーク金に比べ上値が重いものの、4500円超の高値圏を維持、やはり調整場面が必要なところか。           

白金

ECBとFRBの政策で強い

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10/5 15:30現在

海外情勢

 ECB(欧州中央銀行)がスペイン救済策実施、主要金利据え置き、国債購入の可能性など明らかにし、ユーロ高・ドル安となり、FOMC(連邦公開市場委員会)議事録の内容が、①インフレと失業の数値目標設定、②国債購入の可能性...など示唆したことでニューヨーク白金期近は急上昇を演じた。中国非製造業購買担当者景況指数が前月比で低下したことや、ドイツ、フランス、日本の自動車販売台数の減少を嫌気されている半面、米金融緩和政策継続や経済指標の改善など米景気の先行き回復期待や、米自動車販売台数が2ケタの伸びを示しているうえ、南アの鉱山生産減少懸念を考えると市場の変動要因は強材料に対し敏感に反応する可能性が高い。

内部要因

 ニューヨーク白金市場のファンドネットロングは38723枚(前週36134枚)と増えている。東京市場の非当業者買い越しは約19000枚と内外ともに投資家の買い気は旺盛である。供給不安が根強いことが背景にあり、一段安となれば新規の買いが出るだけに、今後も強気勢力がリードする相場展開が見込まれる。

総合分析

 南ア白金鉱山のストは経営者側が強硬な姿勢を崩さず、懲戒解雇処分という策に出たが、"アラブの春"以降、人権問題、人種問題が高まっていることから、ストは単なる賃上げ闘争では済まない。スト長期化の恐れは拭えない。悲観的な材料として中国や欧州の自動車販売台数の減少懸念はあるが、すでに市場には織り込まれている。むしろ、米景気回復による相場浮揚の要因が注目される。

ガソリン

強材料優先の相場展開

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10/5 15:30現在

海外情勢

 9月のOPEC(石油輸出国機構)産油量は日量3109万バレル(8月3153万バレル)と今年1月3095万バレル以来の低水準となった。また、北海ブレント原油の出荷が予定を下回る可能性が高い。このほか、シリアからトルコへ砲弾が撃ち込まれ、両国の間で緊張が高まったことや、ペルシャ湾における米軍を中心とする掃海演習、イラン革命防衛軍の演習など緊張感が高まっていることも無視できない。一方、中国経済の減速懸念が高まり需要面の弱さが懸念され、強弱材料が綱引きしている状況がある。

内部要因

 ニューヨーク原油市場のファンドネットロングは9月25日現在、231297枚(前週267151枚)と買い玉利食いや手仕舞い売りが出たことを裏付ける。ファンダメンタルズの支援要因が少ないことから、強気勢力は様子を見るスタンスへと後退している模様。東京ガソリンは非当業者のバランスが若干ながら売り越しになるなど上値警戒が認められる。  

総合分析

 資源エネルギー庁調査のガソリン店頭価格は10月第1週が10週ぶりに値下がりした。これも原油安を映した現象だ。ただ、10月から環境税が導入されているため、これを小売価格に転嫁する必要があり、石油会社は自主減産により価格維持、卸値引き上げの環境作りをする可能性がある。現物市場だけでなく、今後は先物市場における実需の買い進みを想定しておく必要があろう。

大豆

需給タイト不安薄れるもコーンに比べて割安意識

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10/5 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は3日、15.04ドルまで下落した背景は、大豆需給がやや改善に向かうとの見方が出てきたからだ。米農務省が9月28日に発表した9月1日現在の全米大豆在庫は1億6900万busで、事前予想平均1億3100万busを上回った。米農務省が9月の需給予想で発表した2012年8月31日現在の在庫(期末在庫)は1億3000万busで、3900万bus繰越在庫が増える計算。また、市場が取り沙汰しているのが、米農務省が10月予想で2012年の米国の大豆単収と生産量を上方修正するとの見方だ。作柄がやや好転して、単収は8月予想の35.3busから2~3bus上方修正されるとの見方が台頭、3日にFCストーンは単収を38.2bus、生産量を28億4900万bus(米農務省9月予想26億3400万bus)と予想、多少なりとも供給不安が和らいだ格好だ。また、雨不足が懸念されていた南米も好天に転じており、買い玉整理を促す格好になっている。ただ、トウモロコシ高、大豆安で比価が縮小しており、トウモロコシに比べての割安感があり、これが4日の反発につながった。

国内市場

 東京一般大豆期先はシカゴ大豆急落に連動して、4万8000円台に下落した。円安が下支え要因となっているが、シカゴ大豆のセンチメントは悪く、当面は5万円を超えても一時的で、7月25日の4万7620円を下抜くかどうかがポイントとなろう。

ゴム

国慶節明けの上海市場に警戒

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10/5 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり70~400トン台。週末現在、原料は91.30バーツ、オファーは11月積338.50セント(円換算約277.70円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は9月30日現在、前旬比155トン減の6060トン。入庫量513トンに対し出庫量は668トン。

展開予想

 東京ゴム市場は、さらに上昇し270円を超えた。週初は、上海市場休場初日により薄商いのなか260円台前半でスタートも、263.6円の直近高値を超えたところでテクニカル買いが優勢となり、CBを連発させて一気に270円台へ。その後も、NY原油安などから一時的に売られるも、270円割れではショートカバーから底堅さを見せると、週後半には他商品高や円安を背景に反発し、高値更新から270円台半ばへと上げる展開となった。
 中国国慶節期間はテクニカル主導のマーケットとなり、直近の高値を更新し続ける結果となった。上海市場は週明けから再開し、再び値動きが荒くなることが予想されるため注意が必要だ。また、米国雇用統計の発表もあり、為替や他商品市場などの外部要因の動向にも目が離せない。罫線上は、今年2月下旬の高値344.4円から8月中旬の安値205.6円の半値を戻す水準に達し、また買われ過ぎを示唆するオシレーターも現れていることから、追っかけ買いは禁物か。鞘は、変わらず推移しているが、東京市場は現物に対し割高となる場面も多く見られるため、逆鞘への移行は考えづらいであろう。


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