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週間相場分析2012年10月01日号

短期的には調整安場面も

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9/28 15:30現在

海外情勢

 バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチは、FRBとECBによる積極的な政策緩和を背景に、金価格が2014年末までに2400ドルまで上昇する可能性があるとの見方を示した。また、2013年第2四半期の金価格見通しを2000ドルとした。一方、世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は9月26日時点で1320.78トン、前日比10.55トン減と急減した。金価格続伸や月末接近を背景に利益確定売りが出たと推察される。  

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は9月18日時点で24万9633枚、前週比1万2542枚増。取組高は18日時点47万枚台、26日時点48万枚台。東京市場の取組高は13万枚台。カテゴリー別(20日⇒27日)では、当業者は売り玉8100枚増・買い玉2500枚増、非当業者は売り玉1400枚増・買い玉7000枚増。       

総合分析

 月末や四半期末接近も影響して、9月最終週の金価格は一時、調整場面となった。ただ、内外ともに日足チャートを見ると判るように、8月、9月の続伸幅に対してその調整幅がアヤ押しにも満たないままに、中国の追加の景気刺激策観測などを受けて急反発。こうなると、チャート的には目先、応分の調整安があっても不思議ない。もっとも、QE3実施によるインフレ見通しや季節的な需要期入りを背景に、金の基調は引き締まっており、そのまま足取りを崩すことは考えにくい。           

白金

南アのスト長引く恐れ

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9/28 15:30現在

海外情勢

 南ア白金鉱山ストはNUM(南ア全国鉱山労組)と鉱山会社の労使交渉合意により一時は沈静化したが、実際に職場復帰した労働者は2割程度と正常操業ができない状況が続いている。違法ストとして懲戒処分を下すなど労使対立が激しくなる恐れがある。単なる賃上げ闘争ではなく、民族、人権などの問題が絡んで長期化する可能性が高まっているため再び供給不安が強くなりつつある。また、QE3(量的金融緩和策第3弾)実施により米景気回復が確実視され、先行き期待が高まっていることがサポート要因となる。

内部要因

 東京白金市場では非当業者の買い越しが増える可能性が高い。南ア鉱山スト長期化の懸念と米景気回復期待で強気勢力が巻き返しに出る可能性が高い。ニューヨーク金価格が堅調なだけに、ニューヨーク白金も底固い動きを維持、供給不安が再燃すると踏み上げの状態となる可能性がある。

総合分析

 米景気回復期待の強さと南ア白金鉱山生産の減少懸念が強材料となる。白金鉱山会社は南アの鉱山で地下3000~4000メートルまで掘り進み、生産コストが増大している。労働者賃金引上げがそれに拍車をかける。鉱山会社の本音は生産調整で価格を引き上げ、コストを転嫁したい意向と考えて良い。南ア鉱山スト複雑化の背景にはアジアの大国の資源戦略が関係しているとの未確認情報が飛び出すように、南ア鉱山スト長期化の恐れがある。突っ込んだところは買いたい。

原油

上下波乱の様相を呈す

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9/28 15:30現在

海外情勢

 欧州が対イラン制裁を強化することを検討している。イランが核開発をやめようとせず、交渉が中断しているためだ。シリア情勢も現政権本部が爆破されるなど混乱が続き、中東地域の緊張は緩和しない。ペルシャ湾における西側とイランの軍事行動が目立つようになり、一触即発の危険が高まっている。これもペルシャ湾封鎖の可能性を示唆する原油の強材料だ。

内部要因

 東京市場は非当業者の買い越しが続いている。ニューヨーク原油価格が90ドルを割り込んだものの、そのまま下放れる動きではなく、中東緊張、米景気回復期待、米国内原油在庫の減少などファンダメンタルズの強さも意識した買いが見られる。原油先高人気は根強く、底固い基調を維持するだろう。ニューヨーク原油が反発すると踏み上げ場面を想定する必要がある。  

総合分析

 為替の動きは小幅往来で方向性が定まらず、ニューヨーク原油価格次第の動きだ。中国中央銀行の資金供給が過去最大となり、米雇用統計の改善などから急反発したが、まだ不安定で、東京中東産原油相場は写真相場から抜け出せないだけに、突っ込んだところで買い玉を仕込む逆張り相場と割り切るべき。弱気は禁物。ただ、買い玉に利が乗ったらこまめに利食いすることを心掛けたい。

コーン

シカゴ7ドル割れの有無がポイント

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9/28 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は、8月30日の高値8.19ドルから下げ始め、9月27日の7.1150ドルまで1ドル以上の下落を演じた。28に発表された9月1日現在全米トウモロコシ在庫発表の前にポジション調整の売りが出たこと、収穫が進展し季節習性のハーベストプレッシャーがかかったことが響いた。また、天候相場期から需給相場への切り替えを目前にして、これまでトウモロコシ価格を高値圏で推移させたファンド筋の買い玉が縮小していること下げに拍車をかけた。ちなみに、シカゴトウモロコシ市場における大口投機家のネットロング(買い越し)は、9月18日現在が32万6887枚、9月4日の34万8103枚から2万枚以上も減少した。また、人気のバロメーターといわれる取組も9月26日現在で116万8400枚と、8月21日の125万6968枚から10万枚以上も減少している。減産と需給ひっ迫が高値推移のなかで織り込まれ、中国の景気減速に伴う消費後退、南米でトウモロコシの作付開始、再び金人気が台頭・・・などの弱材料が出ているのも嫌味だ。10月11日の米農務省報告の内容を見極めるまで積極的に動きにくい状況にあり、当面は7ドル割れを演じるかどうかが注目される。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は、シカゴ安に連動してズルズル下落している。下げ過ぎ感はあるが、シカゴトウモロコシが下げ止まらないと新規に買いにくい状況。シカゴトウモロコシは7ドル割れを窺っており、東京トウモロコシは戻り売り主体の展開が予想される。

ゴム

中国の金融緩和期待が広がり下値を支える

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9/28 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり80~140トン台。週末現在、原料は86.80バーツ、オファーは10月積314.00セント(円換算約255.80円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は9月20日現在、前旬比202トン減の6215トン。入庫量848トンに対し出庫量は1050トン。
【納会】当限9月限は24日に納会を迎え、受渡枚数277枚。納会値段240.5円(前日対比2.5円安)。

展開予想

 東京ゴム市場は、概ね250円台で推移。週初は、250円台後半でスタートするも上海ゴム市場の急落で一気に250円前半へ。しかし、下げる局面では押し目買い意欲が強く、その後も出来高が幾分少ないなか250円台で一進一退。週後半には、ファンドの売りなどから250円を割り込んだものの、ショートカバーや他商品の反発に支えられると買いが集まり、260円を一時回復する展開となった。
 中国人民銀行は、過去最大規模となる3650億元(約4兆5千万円)の資金供給を実施し、結果市場金利が大きく低下し株価は大きく反発、上海ゴム市場も一時的に大きく反応した。国慶節期間中の資金不足を回避することが狙いとみられるが、景気減速懸念も根強く今後さらなる金融緩和もありえよう。罫線上は、高値揉み合いが続いており、直近高値263.6円付近では注意が必要であろう。鞘は、縮小傾向にあるが、東京市場は現物に対し割高となる場面もあるため、このまま逆鞘へと移行するとは考えづらい。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり135,000円です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額は預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり22,680円(往復)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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