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週間相場分析2012年09月24日号

インドで金需要が旺盛に

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9/21 15:30現在

海外情勢

 ロイターによると、インドでは、金価格が過去最高水準に上昇しているにもかかわらず、旺盛な金需要が見られる。同国では、来週からヒンズー教の祭りシーズンが始まる。それを前に、『買い手は長い間、調整局面を待っていたが、主要国中銀の追加量的緩和発表を受け、調整局面はなさそうだと考えている』(ムンバイを拠点とする国営銀行のディーラー)ため、『(金価格の調整局面入りを)これ以上待てず、過去最高水準の価格で購入している』(民間銀行のディーラー)という。  

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は11日時点で23万7091枚、前週比1万7705枚増。取組高は11日時点46万枚台、18日時点47万枚台。東京市場の取組高は14万枚台。カテゴリー別(13日⇒19日)では、当業者は売り玉1万3000枚減・買い玉500枚増、非当業者は売り玉5100枚減・買い玉1万8800枚減。       

総合分析

 ECBによる救済要請国の国債無制限購入計画発表、FRBによるQE3実施、そして、日銀による資産買い入れ等基金における資産購入の10兆円拡大決定と、主要国中銀が次々と金融緩和策に踏み切っていることから、世界的なインフレ懸念が強まってきた。これを受けて安全資産としての金買いが長期的に金価格上昇を支援する公算。短期的には続伸に対する反動安場面も想定される点は要注意。           

白金

踏み上げの反動安一服から反発へ

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9/21 15:30現在

海外情勢

 南アの白金鉱山ストが収束し、操業再開へ向かっている。このためニューヨーク白金はショートカバー集中で急騰した反動が出ている。鉱山ストはロンミンに続きアンプラッツやインプラッツも労使交渉妥結へ向かうなど収拾され、白金生産再開メドがついている。インプラッツは5月の交渉で一度妥結し、今回の賃金再引き上げ要求が出たように、鉱山ストがいつ発生してもおかしくない。ロンミン所有鉱山では多数の死者が出たこともあり、労使の対立が激化する恐れがあるからだ。

内部要因

 売り玉手仕舞いで"踏み上げ"の格好となった相場は、買い玉手仕舞い(投げ)が出る形で上昇一服となったものの、弱材料を消化し、心理的なプレッシャーも一服しているため、ニューヨーク市場ではファンドネットロングが減少しても再び増加へ転じる公算大。東京市場も非当業者の買い越しスタンスは変わるまい。

総合分析

 ニューヨーク白金期近は金価格との逆ザヤが100ドルを切るまで急騰した後、130ドル前後へと拡大し、白金の下げ過ぎが警戒されている。金価格が底固いだけに、白金の値崩れも考えにくい。ファンダメンタルズは中国、インドネシア、欧州、ロシアなどの販売不振もあるが、米国の自動車産業の急速な回復もあり、ブラジルの好調も支えとなろう。

灯油

下値揉み合いから再度反転か

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9/21 15:30現在

海外情勢

 米国内原油在庫が予想を上回る大幅増加となり、IEA(国際エネルギー機関)の世界石油需要の増加が鈍化するとの見通しも弱材料となり原油価格が急落した。中東情勢が悪化しつつあるが、イランと西側諸国との対立は際立っておらず、交渉が継続されている間はホルムズ海峡封鎖の可能性は高くならない。あとは米景気回復への期待が強材料となる可能性があり、その動向が注目される。ニューヨーク原油相場の動きに連動する東京灯油にとっても重要な変動要因となる。

内部要因

 東京灯油市場では非当業者の買い越しが明確である。これは原油先高人気が強いことを示している。ガソリンに比較して割高な水準にある点を懸念する声もあるようだが、灯油は実需が強気であるうえ、これから冬季暖房需要期に向かうため、地合いが引き締まると見込む投資家が多いと推測される。ニューヨーク原油のファンドネットロングも減少したものの、再び増えると見る向きが多く、押目買い人気は根強い。  

総合分析

 9月8日に終わる週の製油所設備稼働率はほぼ横ばいだが、僅かに稼働率の低下が見られる。全国在庫は前週比7万キロリットル増だが、圧迫感はない。灯油の半製品である粗灯油在庫は減少し、同じ中間留分である粗軽油在庫も減少しており、現物市場の地合いは引き締まって不思議ない。アジア市場で中国ほかベトナム、台湾などからの引き合いが増えつつあることも支援要因だ。最大の要因はニューヨーク原油価格動向であり、これが反発すると東京灯油期先はストレートに追随する。下値揉み合いから上昇へ。

大豆

季節習性的な売りを織り込む動き

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9/21 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は17日にストップ安まで売られた。背景は、好天で週末に収穫作業が進展して、ハーベストプレッシャーが高まったため。米農務省が発表した16日現在の作付進捗率はトウモロコシが26%(前年同期8%、過去5年平均9%)、大豆が10%(前年同期・過去5年とも4%)と順調だ。特に、ミネソタやサウスダコタで作付が進み、実際に大豆を収穫すると、想像していたより単収は高いとの声もある。これを映すかのようにロイター通信が集計した2012年の米国大豆の単収は35.85busと米農務省9月予想35.3busを上回った。降雨不足が続いていたブラジルで雨が降り、新穀の大豆生産量が8200万~8300万トン(前年度=6650万トン)を確保出来るとの期待感も手仕舞売りを誘った要因だ。ただ、仮に、米国で大豆の単収がアップしても、需給を緩和させるような事態にはならず、ブラジルの豊作をハヤすには時期尚早過ぎる。また、収穫期の農家売りは季節習性の一環と捉えることも出来、シカゴ大豆期近がそのまま15ドル台に突入するとは思えない。タイミング的には買い玉整理の一環ということが出来、当面は16~17ドル台の揉合を予想したい。

国内市場

 シカゴ大豆急落を受けて、東京一般大豆期先は19日に4万9000円まで売られた。ただ、シカゴ大豆が下げ止まったため、下げ幅は小さかった。シカゴの下げが単なる季節習性的なものとみれば、8月17日の安値4万7620円が下値のメドとなろう。

ゴム

強地合い継続も260円が抵抗

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9/21 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり130~190トン台。週末現在、原料は86.60バーツ、オファーは10月積306.50セント(円換算約263.40円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は9月10日現在、前旬比228トン減の6417トン。入庫量797トンに対し出庫量は1025トン。
【前検】9月度のゴム品質検査請求(後期)は再検45枚(225トン)。

展開予想

 東京ゴム市場は、強い地合いを維持し260円超えへ。祝日明けの週初は、NY原油などが急落する最中、前週末の勢いを受け、円安や上海ゴム市場の急反発もありながら上昇。翌日には、日銀の追加金融緩和をきっかけに円安・株高となると積極的に買いが入り一気に263.6円の高値を付けた。その後、原油の急落や上海ゴム市場の下げを背景に下落するも、250円台前半ではショートカバーを中心に押し目買い意欲が強く底堅さを見せると、週後半にかけては大きく反発し再び260円台へと迫る展開となった。
 タイ政府は、300億バーツの追加資金を上乗せする第2弾市場介入策を了承したと発表。150億バーツと見込まれていただけに、介入金額が倍増したことはタイ政府が本気で価格支援に乗り出した証拠となるか。日米欧の金融緩和から他商品・為替市場が激しく動いているが、中国経済の動向など引き続きマクロ経済を中心とした外部環境の変化には注意を払いたい。罫線上は、下がった局面では押し目買いが入り易く上昇基調を堅持しているが、260円近辺は幾分重さが窺え、上昇局面での取組高の減少も著しい。鞘は、わずかに縮小傾向にあるが、期中限月を中心に現物に対し割高となる場面もあり、このまま逆鞘へと移行するとは考えづらいであろう。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり135,000円です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額は預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり22,680円(往復)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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