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週間相場分析2012年09月18日号

7月も多くの国が保有金積み増し

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9/14 15:30現在

海外情勢

 WGCが発表した各国中銀の金保有動向統計によると、今年7月に保有金を積み増したのは、トルコ(44.7トン増)、ロシア(18.6トン増、なお同中銀が8月下旬に発表した時点では58万トロイオンス増≒18.04トン増だった)、韓国(15.5トン増)、カザフスタン(1.4トン増)、ウクライナ(0.2トン増)、キルギス(0.1トン増)だった。一方、同月に金を売却したのは、フィリピン(1.1トン減)、グアテマラ(0.2トン減)、メキシコ(0.1トン減)。  

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は4日時点で21万9386枚、前週比1万5762枚増。取組高は4日時点44万枚台、12日時点46万枚台。東京市場の取組高は14万枚台。カテゴリー別(6日⇒13日)では、当業者は売り玉2700枚増・買い玉1200枚増、非当業者は売り玉6400枚減・買い玉5000枚減増。       

総合分析

 QE3実施決定や独憲法裁判所のESM合憲判断などを好感してニューヨーク金価格は1700ドル台後半へ続伸。相対力指数が高値警戒ラインの70ポイントを突破しており、短期的には応分の修正安も想定される。もっとも、季節的需要期入りや各国中央銀行の金購入なども支援して堅調地合は変わらないと見たい。東京金価格については、為替の円高傾向がやや気懸り。18~19日の日銀金融政策決定会合でその流れが変わるか要注目。           

白金

QE3実施決定は買い材料

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9/14 15:30現在

海外情勢

 QE3(量的金融緩和策第3弾)実施で米景気回復期待が高まり、強材料として注目される。また、南アの白金鉱山ストではロンミン社運営のマリカナ鉱山では賃上げに関する労使交渉が続き、現地時間の先週13日現在、ストは解決に至っていない。そして、インパラ・プラチナム(インプラッツ)の鉱山労働組合は5月の賃上げ交渉で一度は合意に達したが、再度、賃金上乗せを要求し、その額が多過ぎるとして雇用側は要求を拒否し、労使は対立してスト実施は避けられない情勢だ。その直後、今度は白金鉱山最大手であるアングロ・アメリカン・プラチナム(アンプラッツ)の労組が賃上げ要求を掲げてストに突入するという事態を迎えた。

内部要因

 ニューヨーク白金のファンドネットロングは9月4日現在3万0483枚(前週2万8663枚)と3週連続増加し、取組も増加を続けており、買い人気の強さを立証した。東京白金市場の非当業者買い越しも8000~9000枚と強気主導の内部要因を示し、利食いしても買い直す動きが認められる。

総合分析

 

 米追加金融緩和策の方針が期待通りの結果となり、住宅ローン担保証券購入を月額400億ドル買い入れる方針は、無制限購入という期待は裏切ったが、約束通りのQE3実施で好感されている。ニューヨーク金価格の上昇も白金価格にとっては支援要因。ドル安・円高が東京白金市場の圧迫材料となる懸念はあるものの、ニューヨーク白金の上昇が先行する形となろう。

ガソリン

米追加金融緩和策への反応は冷静

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9/14 15:30現在

海外情勢

 QE3の実施決定で米景気回復への期待が高まり、米国内石油需給が改善されるという原油の買い材料となる。世界の原油需要動向を見ると、IEA(国際エネルギー機関)は石油市場月報で、2012年の世界石油需要見通しを日量で前年比83万バレル増の8977万バレルと予想。2013年の需要見通しは前年比81万バレル増の9058万バレルと前月予想から11万バレル上方修正した。

内部要因

 東京ガソリン市場の非当業者の買い越しは僅かで、ほぼ売買均衡の状態にある。ニューヨーク原油連動で上値を狙える可能性もあるが、一方で米金融政策は決まったものの、すでに市場には織り込まれていたようで、原油価格の大幅上昇⇒東京ガソリン急騰...というシナリオとなりにくい。ここは投機家が流れについて行くスタンスとなり、積極性が出にくい状況となろう。様子を窺う状態となり、ニューヨーク原油高を確かめてから後追いとなるため、上昇への反応も鈍くなりがちだ。  

総合分析

 

 米追加金融緩和策としてのQE3実施は期待を裏切らなかったが、予想通りの結果として、ニューヨーク原油市場、米株式市場も冷静に受け止めている。強材料に間違いないだろうが、過大な期待は持てない。国内を見ると、9月8日に終わる週の全国ガソリン在庫は前週比6万キロリットル増と大幅な増加ではないが、在庫調整は進んでいない。猛烈な酷暑で自動車のエアコン稼働率上昇に伴う消費増加はあるものの、全般的に省エネカーの普及などで伸び悩みが見られる。海外原油高で足場を固めつつ、上値を試す展開か。

コーン

シカゴに比べての逆ザヤを是正へ

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9/14 15:30現在

海外市場

 12日の米農務省レポートはトウモロコシにとって弱気な内容になった。米農務省が予想した2012年の米国トウモロコシの単収は122.8busで、8月予想の123.4busを下回ったものの、アナリストの事前予想平均120.6busを上回った。なかには単収が120busを割り込むと予想していた向きが少なくなかっただけに、122.8busという米農務省予想は弱気と受け止められ、12日のシカゴトウモロコシ期近は7.6150ドルまで売られた。ただ、翌13日に、FOMC(米連邦公開市場委員会)でQE3(量的金融緩和策第3弾)が発動され、国際商品や株価が上昇したのを受けた買いに反発、再び地合を強めている。シカゴトウモロコシ市場は相変わらず取組もファンドのネットロング(買い越し)も高水準にあり、買い持ち玉の整理売りに急落してもおかしくないが、そのキッカケがなかなか見つからない。QE3発動はある程度市場に織り込まれていたため、インパクトそのものは弱かったが、長期的に見れば、国際商品全般を支える材料となる。シカゴトウモロコシ期近が8ドルを超えるには新たな強材料が必要だが、決め手となる弱材料も不在で、高原相場が当面続くと見るのが妥当だ。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は、13日に2万6500円まで下落、8月13日の3万0300円から3800円下落した。シカゴトウモロコシが高原相場を継続しているなかでの下げで、シカゴに比べて大幅な逆ザヤとなっており、サヤ修正の買いが入ると騰勢を強めよう。

ゴム

基調を変えたゴムは、押しをこなしながら上昇か

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9/14 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり130~190トン台。週末現在、原料は80.80バーツ、オファーは10月積305.00セント(円換算約248.80円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は8月31日現在、前旬比742トン減の6645トン。入庫量597トンに対し出庫量は1339トン。

展開予想

 東京ゴム市場は、急騰から250円を超えた。週初には、他商品高をきっかけに上昇して始まると、直近高値である230.2円を超えたところからファンドを中心としたテクニカル買いによって急騰し、230円台後半へ。その後も連日高値を更新しながら上海ゴム市場の上げなどにも支えられ、240円台後半へと上昇すると、週後半にかけては、一旦調整から240円を割れるも他商品や株の急反発を背景に反発に転じ、CBを連発させて一気に250円台半ばへと上げる展開となった。
 今回の上げはテクニカル主導であったが、ドイツ憲法裁判所が条件付きながらもESMの合憲性について承認したことや、FRBによるQE3の発表などが好感され商品市場に資金が流入し、外部要因の力も大きく後押しする形となった。罫線上は、レンジを上抜けたことで反発を強めたが、260円は何度か上値を押さえられており、一気に上抜けるのは難しいか。もっとも、今後押し目を買う動きが出易いことが予想されるため、240円辺りでは値固めできるかが試されるであろう。鞘は、期中限月が現物に対し割高となったことから売り圧力がかかり、納会に向けた玉整理で期近も安く、順鞘が拡大。今後は、納会に向けこの水準を維持ないしはさらに拡大するであろう。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり100,000円です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額は預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり21,210円(往復)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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