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週間相場分析2012年09月10日号

FOMC終了まで気を抜けない

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9/7 15:30現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は9月5日時点で1293.14トン。同保有残高は、7月30日の1248.61トンから翌7月31日1251.93トン⇒8月3日1254.94トン⇒10日1258.15トン⇒16日1263.58トン⇒17日1274.74トン⇒21日1278.96トン⇒22日1281.98トン⇒23日1286.50トン⇒28日1289.52トン⇒9月4日1293.14トンと増加し続けている。  

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は28日時点で20万3624枚、前週比3万2402枚増。取組高は8月28日時点42万枚台、9月5日時点44万枚台。東京市場の取組高は15万枚台。カテゴリー別(8月30日⇒9月6日)では、当業者は売り玉1500枚増・買い玉100枚減、非当業者は売り玉7000枚増・買い玉8600枚増。       

総合分析

 9月に入って早々、金価格は上昇場面が続き、ニューヨーク金価格は1700ドル台を回復して2月末から5月安値までの下げ幅の3分の2以上を奪回、東京金価格も4300円台に返り咲いた。そうしたなか、現地時間6日に発表されたECBの国債無制限購入方針を受け、市場では米国も景気テコ入れ策を強化するとの観測が強まっているが、7日の米雇用統計発表から12~13日のFOMCまではまだまだ気を抜けない。QE3を巡り不安定な展開の可能性も。           

白金

供給サイドの強材料で先高人気

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9/7 15:30現在

海外情勢

 米調査会社オートデータ社によると、8月の米新車販売台数は前月比19.9%増の128万5202台と、8月としては2007年以来、5年ぶりの高水準で、1~8月累計販売台数も前年同期比14.7%増、年率換算では2012年通年の販売台数は1452万台と今年2月以来の高い水準で好調だ。また、ブラジルの8月新車販売台数は前年同月比32%増の40万5518台と2010年12月を上回り、過去最高を記録。年間販売見通しは前年比8%増の370万台と、前回予想(前年比0.4%減)を大幅に上回った。

内部要因

 8月28日現在のニューヨーク白金市場のファンドネットロングは2万8663枚とファンドの買い気は旺盛だ。東京市場の非当業者買い越しも2万枚を切ったものの、高い水準を維持して先高人気の強さを示している。利食いしたあと、押し目を買う動きが認められ、買い方の地力がついていることから、下値不安は解消した格好で、売り玉手仕舞いを誘発する動きを見込める。

総合分析

 

 ニューヨークダウが1万3000ドル台を回復し、終値ベースで4年8ヵ月ぶり高値をつけるなど、米景気回復期待は強く、米経済指標が雇用面で改善し、景況指数も上昇するなど、米自動車業界の新車販売好調もあわせ先高人気が高まろう。南アの白金鉱山スト継続も強材料で、ロシアの白系貴金属政府在庫が払底していることも先行き買い材料となろう。押し目買い方針を堅持。

原油

米景気回復期待と株高が支援

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9/7 15:30現在

海外情勢

 8月31日現在の全米原油在庫は、アイザックの影響もあって前週比740万バレル減の3億5710万バレルとなった。ガソリン在庫は同230万バレル減の1億9890万バレルと減少し、個人消費が伸びてガソリン需要が衰えていないことを示している。ニューヨークダウが高値を記録する堅調場面となり、ファンダメンタルズの改善期待が高まっている。

内部要因

 8月28日現在のニューヨーク原油ファンドネットロングは24万9262枚と高い水準で買い気の強さを示す。金価格上昇や他商品に比べた割安感、出遅れ感が買い気の強い理由であり、加えて米経済指標の改善も先行き需要増加期待に結びついている。原油ETFも増加していることから、更にネットロングは増えそうだ。東京市場も非当業者の買い越しが続いている。  

総合分析

 

 強材料は、①北海ブレント供給量減少、②QE3(量的金融緩和策第3弾)実施期待、③米景気指標改善、④欧州債務危機意識の緩和、⑤潜在的な中東地域の地政学的リスク...などがある。IEAも戦略備蓄放出の可能性がないことを明らかにするなど、強材料先行で上昇基調が続く可能性が高い。ただ、100ドルは上値抵抗となりそうで警戒が必要。

大豆

12日、13日のシカゴの動きに注意

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9/7 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は、4日に18ドルに迫る17.9475ドルまで上昇、翌5日は18ドル接近を意識した利食売りに急落した。その背景は、18ドル接近で利食機運が出てきたのと、今年はトウモロコシを始め、大豆の生育が例年より早く、収穫作業が今月半ばにも本格化することが予想され、高値のうちに現物を売ろうとする動きが見られためだ。12日に米農務省から2012年の米国大豆生産予想及び2012~13年度の米国と世界の大豆需給予想が発表され、翌13日のFOMC(米連邦公開市場委員会)終了後にバーナンキFRB(米連邦制度準備理事会)議長が声明を発表、ここでQE3(量的金融緩和策第3弾)発動を発表するどうかが注目される。米農務省報告とQE3待ちの格好となり、週前半は動きにくい環境が形成されよう。また、注意したいのは、2012~13年度の南米の大豆生産動向だ。昨年9月前半のシカゴ大豆期近は14ドル近く、現在はそれを大きく上回っており、ブラジルを中心とした南米の農家は大豆の作付面積を増やすのは必至。米国で大豆の収穫作業が始まると、市場の目は南米の動向に向く。エルニーニョ現象の発生で、天候不安があり、今から南米増産のシナリオを描きにくいが、今から注意しておく必要があろう。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は5日、シカゴ大豆期近の18ドル接近を好感した買いに5万1810円まで上昇したものの、シカゴ大豆続落を受けて、やや弱含んだ。どうにか、5万円台を維持したが、12日の米農務省レポート、13日のFOMC終了後の議長声明の内容次第で波乱が予想される。

ゴム

チャートの日柄稼ぎと生産国の動向に注目

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9/7 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり70~130トン台。週末現在、原料は76.60バーツ、オファーは10月積287.50セント(円換算約239.10円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は8月31日現在、前旬比742トン減の6645トン。入庫量597トンに対し出庫量は1339トン。

展開予想

 東京ゴム市場は、激しく上下を繰り返すも、概ね220円台で推移。週初には、他商品高をきっかけに上昇すると、ファンドの買い戻しを中心に上昇圧力が強まると急騰から一気に220円台後半へ。その後も買い意欲が強まるなか229.9円まで上げるも、直近高値である230.2円を超えられなかったことから反落。ファンドの投げなどによって216.5円へと急落した。その後も、他商品や上海ゴム市場の値動きに左右されながら220円を挟んで一進一退を繰り返す展開となった。
 タイ・インドネシア・マレーシアのゴム生産主要三ヶ国による30万トンの輸出制限措置の内容が徐々に明らかにされ、インドネシアは第4四半期に10万トン削減すると発表。一方タイは15万トン、マレーシアは5万トン削減するものとみられている。タイ政府による第2弾の市場介入計画にこれといった進展はないが、引き続きその動向に注視したい。罫線上は、依然として220円台ベースにしたレンジ内に収まっており、どこでブレイクするか。鞘は、期限切れ在庫の存在を考慮すれば、納会に向けた玉整理が進む過程において拡大する可能性があろう。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり100,000円です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額は預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり21,210円(往復)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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