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週間相場分析2012年09月03日号

ロシア中銀は7月も保有金積み増し

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8/31 15:30現在

海外情勢

 ロシア中銀の統計によると、今年7月時点の同中銀の金保有量は約3010万トロイオンス(≒936.22トン)で、前月比58万トロイオンス(≒18.04トン)増。今年に入ってからの同中銀の金保有動向は、1月未購入、2月に3.8トン売却、3月に15.6トン購入、4月に93.3キログラム購入、5月に15.5トン購入、6月に6.8トン購入...と推移しており、これで5ヵ月連続で保有金を積み増す結果となった。また、7月の購入量は今年に入って最多となった。  

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は8月21日時点で17万1222枚、前週比2万7282枚増。取組高は21日時点39万枚台、29日時点42万枚台。東京市場の取組高は14万枚台。カテゴリー別(23日⇒30日)では、当業者は売り玉1700枚増・買い玉300枚増、非当業者は売り玉1万1000枚増・買い玉1万2300枚増。       

総合分析

 ニューヨーク金価格が2月末からの下げ幅に対し半値戻し以上を達成。半値戻しという一つの節目を迎えたことで、今後、調整安の可能性。9月6日にECB理事会、7日に米雇用統計発表、12~13日にFOMC、12日にドイツ憲法裁判所のESM及びEU新財政協定についての合憲性判断といった重要事項が多数控えていることからも、当面、金価格は上昇一服、調整かたがた様子見の慎重な展開の公算大か。           

白金

目先は下値を試す展開

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8/31 15:30現在

海外情勢

 中国国家発展改革委員会の責任者は、『政府の景気刺激策に弾みがついており、中国の経済成長は緩やかながら安定し、不動産市場への抑制策も投機抑制効果で過熱する恐れはない』との認識を示した。こうした産業界全体の回復が期待されるだけに、白金需要も増勢を維持する可能性が高い。しかし、一方で、同国の大都市で渋滞予防のために取られているナンバープレート発給制限措置が自動車販売に悪影響を及ぼす懸念が残る。更にQE3に対する期待感が裏切られると失望売りの可能性あり。

内部要因

 東京市場は非当業者の買い越しが増え始めた。下値不安が薄れ、米景気回復の兆候が見えているうえ、米金融当局の景気対策実施への決意が固いとの見方が先高人気に結びついている。米住宅関連指標や小売売上高の改善が楽観的な見通しの背景。為替相場の安定的な動きも強気有利な情勢と判断している模様。しかし、ニューヨーク市場が下値を試す動きで買い見送られ、様子を見る動きとなる可能性がある。

総合分析

 

 欧州債務問題は深刻化する不安が後退している。ECBがスペイン救済策実施、ギリシャは緊縮財政方針を固めるなど、債務不安が拡大する恐れが薄れているからだ。ニューヨーク市場は売られ過ぎとの見方があり、下げると買い戻しが入ることから、米株価の底固い動きやニューヨーク金価格の堅調を反映して押し目を買われるパターンが続こう。突っ込んだところを買われるか。

灯油

底固いが決め手欠き小幅往来

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8/31 15:30現在

海外情勢

 シンガポール店頭市場の灯油・ジェット燃料価格は底打ちして反転した。原油価格の浮上に連動したもの。中国の輸入需要伸び悩みが上値を抑えている印象はあるが、ニューヨーク原油価格主導の展開に変わりなく、米景気回復期待が基調の強さの背景にある。引き続きアジアにおける中間留分の需要の強さがサポート要因になろう。こうした動きを見て、国内の灯油相場も堅調となり、商社の引き合いも活発化している。

内部要因

 東京市場の非当業者買い越しが続いている。ニューヨーク原油の写真相場であり、買い方の利食い回転が効いているだけに、売り玉の手仕舞いが誘発され、基調の強さを確認した格好だ。当面、下げると新規の買いが入る展開が見込まれる。強含みで推移するニューヨーク原油の動きを反映しており、押し目買い・利食い売りと強気リードの小幅なラリー継続。  

総合分析

 

 材料出尽くしのムードでニューヨーク原油相場の動きをみながらの展開。国内現物の動きに底固さはあるが、荷動き緩慢で、商社も様子を見ている状況では動意薄となるのも止むを得ない。それでも下値を切り上げる上昇トレンドを想定する必要があろう。押し目を丹念に買い拾い、利食いを重ねる戦法で対処したい。

コーン

雨で収穫遅れの懸念、生産予想次第では一段高も

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8/31 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は、一時7.80ドル台まで下落したものの、30日は8.10ドル台に回復した。ただ、8ドルを超えると利食売りが出やすくなることも確かだ。米中西部の天候は落ち着きを取り戻している。収穫作業も南部を中心にスタートしたが、ハリケーン・アイザックが上陸(熱帯低気圧に勢力が弱まる)、その影響で大雨が降り、収穫作業が遅延する恐れが出てきた。2012年産の収穫作業が遅れれば、足元の需給がそれだけタイトになるわけで、下がりにくい状況が形成されているといって良いだろう。ただ、ここにきて問題視されているのは、エタノール向けのトウモロコシ消費量を減らそうとする圧力だ。エタノール向けが米国のトウモロコシ消費量に占める割合は40%超、2000~01年度の6.5%を大きく超えている。穀物価格の高騰は世界の貧困層に打撃を与えるとして、政治問題になっていることも確かだ。世界一のトウモロコシ輸入国日本では、手当先をウクライナや南米にシフトしており、高いトウモロコシが敬遠される流れになっている。それでも、米国の減産分をカバー出来ないのが実情で、仮に、米農務省が9月に発表する生産予想で、7月、8月に続いて単収が想定外の下方修正をされた場合はシカゴトウモロコシは再度史上最高値に挑戦する可能性が高いと見るべきか。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は、8月13日に3万0300円まで上昇したあと、軟弱な展開を強いられた。ただ、チャートを見ると、8月16日の2万7610円、同29日の2万7620円でダブルボトムの線形を描いており、底固さを感じる。シカゴトウモロコシや米農務省の生産予想次第では3万円に再チャレンジしよう。

ゴム

タイや生産国の介入は成功するのか

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8/31 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり50~110トン台。週末現在、原料は75.80バーツ、オファーは9月積282.50セント(円換算約234.20円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は8月10日現在、前旬比1315トン減の7993トン。入庫量787トンに対し出庫量は2102トン。
【納会】当限8月限は27日に納会を迎え、受渡枚数185枚。納会値段216.0円(前日比2.1円高)。

展開予想

 東京ゴム市場は、急騰から230円超えも一転、再び220円割れへ。週初には、他商品・株高などをきっかけに寄り付きでCBを発動させ、直近の高値224.8円を上回ったことでテクニカル買いを誘い、一気に230円を回復。しかし、他商品の下落や第2弾市場介入計画がタイ政府の合意を得られなかったことから反落すると、週後半にかけては、上海ゴム市場の下落につられ210円台半ばまで売られる展開となった。
 タイ政府は、150億バーツの追加資金を上乗せする第2弾の市場介入計画を了承しないと発表。現行の介入資金である150億バーツをも未だすべて消化しておらず、さらなる介入が必要かどうか状況を見極めたい模様。週明けにも再び会合を予定しており、その動向から目が離せない展開が続く。罫線上は、直近のレンジを上抜けたもののすぐに押し戻され、再び220円を挟んでのレンジとなるか。鞘は、期近限月を中心に買い戻す動きによって大きく縮小したが、期限切れ在庫の存在を考慮に入れれば、逆鞘化していくことは難しいであろう。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり100,000円です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額は預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり21,210円(往復)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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