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週間相場分析2012年08月27日号

今年第2四半期の金需要は不振

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8/24 15:30現在

海外情勢

 WGCが発表した今年第2四半期の世界金需給(小数点以下四捨五入)は総供給量1059トン(前年同期比6%減)、総需要量1000トン(同7%減)で、需給バランスは60トンの供給過剰(前年同期は54トンの供給過剰)。また、同期の分野別金需要量(※前述の金需給とは算出方法が微妙に異なるため数値は一致しない)は、前年同期比で増加したのが公的機関の金購入(157.5トン、前年同期比138%増)と金貨(53.8トン、同7%増)だけで、需要量合計は990.0トン(前年同期比7%減)と2年ぶりの低水準に落ち込んだ。  

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は14日時点で14万3940枚、前週比2478枚減。取組高は14日時点38万枚台、22日時点40万枚台。東京市場の取組高は13万枚台。カテゴリー別(16日⇒23日)では、当業者は売り玉5200枚増・買い玉2500枚減、非当業者は売り玉6900枚減・買い玉700枚増。       

総合分析

 7月31日~8月1日に行われたFOMCの議事録公表で、追加の金融緩和に前向きな姿勢が示された。これを好感して、ニューヨーク金価格、東京金価格ともに上昇し、2月末からの下げ幅に対して、半値戻しの水準に達した。こうしたチャート要因の好転に、QE3期待、季節的需要最盛期接近もサポート要因となって、金の基調がより引き締まる公算大か。           

白金

NYショートカバーで続伸調

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8/24 15:30現在

海外情勢

 南アにある英ロンミン社の鉱山で死者が出た。スト参加の労働者が警官隊に発砲されたためで、これで他の鉱山へストが波及し、白金生産が減少するとされ、ニューヨーク白金市場ではショートカバー(空売り玉の買い戻し)が一斉に出て急騰した。ショートの規模は記録的な規模へ膨れ上がっているため、この手仕舞いが一巡するまで相当な時間がかかる。下げるとカバーがまとまって出るため、結果、急反発するという繰り返しとなり、専門家は1600ドル突破を意識している。すでに先週23日は時間外取引で1600ドルに接近する水準へチャレンジする急騰を見せた。

内部要因

 ニューヨーク市場のファンドネットロングは減少しない。むしろ、ネットショートが減少すると騰勢が強くなる。しかも、強気ファンドがショートカバーを誘発するため買い進むとすれば、鋭角的な上昇相場を演じる可能性が高い。東京市場における非当業者の買い越しも変わらず、東京市場も売り玉買い戻しが上昇の原動力となりそうだ。長期的な視点ではファンダメンタルズの悪さが見えるが、まだ騰勢が強い間、買い方ペースの展開を覚悟する必要あり。

総合分析

 

 欧州債務危機が続き、中国経済が減速する恐れ、あるいは日本の貿易収支赤字が予想を上回ったことで、『世界経済への不安が拭えない』との見方もあり、米国債の上昇(金利下落)が示す通り、ファンド筋が資金を米国債へシフトすることで株価が抑えられる可能性もあるだけに、ニューヨーク白金期近も、このまま、一本調子で上昇を続けるかどうか不安が残る。目先はトレンドフォローで強気についていくとしても、常に反落することを念頭に置くことは必要だ。

ガソリン

原油高続き下値不安薄れる

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8/24 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク原油期近が急上昇を演じたのは、QE3(量的金融緩和策第3弾)実施の可能性が高まったこと、米国内原油在庫が予想外の大幅な減少となり、北海ブレント原油の供給量減少懸念が蒸し返されたためだ。このため、東京ガソリン期先も一段高を演じている。売り玉手仕舞いが進んでいる。当面、踏み上げ相場のパターンが続きそうだ。ニューヨーク原油連動の展開だけに、続騰を考慮すると売り玉手仕舞いが加速される可能性が高い。

内部要因

 ニューヨーク原油市場のファンドネットロングは増加する傾向にある。米国景気回復期待や北海ブレント供給量減少、米国内原油在庫減少と米個人消費回復見込みなど、先高期待が高まっている。穀物市況の高騰に連動した原油相場だが、穀物価格の騰勢一服となれば、その資金が原油市場へ回るケースもあり、まだファンドの買いで高値水準にとどまる可能性がある。  

総合分析

 

 ニューヨーク原油期近が98ドルを超える急上昇はショートカバーによるものであり、この買い戻しが一巡して騰勢が弱くなる恐れがある。反落した場合、どこまで下げるか、他商品も揃って上昇してきたため、原油価格が独歩安となる可能性は低い。反落しても90ドル割れで下げ足にブレーキがかかると見て良さそうだ。そうなると、東京ガソリン期先は6万2000円前後で下げ渋る可能性が高い。全てはニューヨーク原油次第の展開と割り切る必要がある。

大豆

シカゴ18ドル乗せを視野に入れた展開

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8/24 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は、23日に一時17.6475まで上昇、7月20日の史上最高値17.7775ドルに迫る動きを見せた。利食い売りに17.20ドルまで下げたが、18ドルが視野に入っているように見える。10日に米農務省から生産及び需給予想が発表されて、値頃感と高値警戒の売りに15日に16.23ドルまで売られたものの、新規売りが出にくい状況で高原相場が続いている。9月12日に米農務省から生産予想が発表されるが、単収は8月予想の36.1busを下回る35bus、生産量は8月予想の26億9200万busを下回る26億bus強というのが市場のコンセンサスで、需給は更に悪化することが想定されよう。また、気になるのは、オイルワールド誌が、『ブラジルとアルゼンチンがボリビアやパラグアイから大豆を輸入する公算大』と報じたこと。米国の大豆減産をカバーする役割を果たすブラジルとアルゼンチンは供給余力が乏しいことを露呈、中国もこの高値で大豆を成約しており、上下に大きくブレながらも堅調地合を見せよう。ただ、買われ過ぎの内部要因は変らず、利抜き優先を心掛けたい。

国内市場

 東京一般大豆期先は8月17日の安値4万7620円から水準を切り上げている。シカゴ大豆が戻り高値をつけるような動きを見せているためだが、値頃だけを見れば新規に買いにくいところでもある。乱高下に巻き込まれないように、ここは下値拾いに徹したい。

ゴム

タイの市場介入は成功するか

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8/24 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり70~120トン台。週末現在、原料は78.20バーツ、オファーは9月積279.00セント(円換算約231.30円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は8月10日現在、前旬比1315トン減の7993トン。入庫量787トンに対し出庫量は2102トン。

展開予想

 東京ゴム市場は、220円を挟んで揉み合いに。週初には、前週末の勢いを受け220円台半ばへと上昇するも、戻り売り圧力は強く、上海ゴム市場の反落もあり220円を維持できず失速。その後も、極めて薄商いのなか方向感に乏しく、上海市場の値動きに連動しながら220円をまたいで上下を繰り返す展開となった。
 タイ政府は、今年1月に開始した市場介入で投じた150億バーツと同額を、さらに介入資金として上乗せする計画を改めて発表し、今月末中の閣議決定を目指す模様。現行の市場介入が、欧州債務危機を発端とした需要の減速によって価格の下落を防止できていないことから今回の措置に踏み切ったようだが、今のところ市場の反応は鈍い。罫線上は、ここ1週間おおよそ225円~216円のレンジに収まっており、ここをどちらにブレイクできるか。鞘は、期近限月を中心に買い戻す動きによって幾分縮小したが、納会に向けては現状を維持するであろう。

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