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週間相場分析2012年08月13日号

閑散商いながら底固さを維持

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8/10 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク金の取組高減少が続いている。7日に38万8254枚、直近のピーク(7月18日の43万4930枚)から4万枚以上(11%)も減少。2月28日(※ニューヨーク金価格は翌29日に1800ドル寸前まで上昇)の47万9044枚からは9万枚以上(19%)減少した。また、ファンド筋のネット買い玉は2月28日の24万5351枚から7月31日の15万6012枚まで9万枚弱も減少。こうしたデータから、金市場からの資金流出が窺える。  

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は7月31日時点で15万6012枚、前週比1万9767枚増。取組高は7月31日時点40万枚台、8月8日時点39万枚台。東京市場の取組高は13万枚台。カテゴリー別(2日⇒9日)では、当業者は売り玉700枚減・買い玉900枚減、非当業者は売り玉400枚減・買い玉100枚減。       

総合分析

 天候相場に湧き乱高下をする穀物相場に関心が集まる一方、それとは対照的に金相場は取組高や出来高が減少、閑散商いが続いており、値動きも緩慢。当面は夏の不需要期の影響もあって、そうした現状を維持することになりそう。ただし、日足チャートが示すように、内外ともに底固く推移しており、基調が徐々に引き締まっている様子が窺える点を重視したい。なお、FRBは9月12~13日にFOMCを開催予定。その接近に伴って、QE3に対する見方などマーケットの変化を注視したい。           

白金

弱材料先行で頭重さ拭えず

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8/10 15:30現在

海外情勢

 中国における日系自動車メーカーの自動車販売台数が前年同月を下回る不振。上海、北京、広州が交通渋滞のためナンバープレート発給制限を実施したことや洪水など交通網ダメージなどが影響している。背景には同国経済の成長率が鈍化しているという事情があり、白金触媒需要の減少懸念がマイナス材料となる恐れがある。欧州債務不安継続で景気悪化によるディーゼル向け触媒需要低迷懸念も足カセとなる可能性が弱材料に。

内部要因

 ニューヨークファンドネットロングの減少は先行きファンダメンタルズの悪化を懸念したものと思われる。東京市場も非当業者の買い越しは変わらないが、積極性がなく、様子を窺うスタンスで先行き不安を隠せない。為替が円高圏内にあることも動意薄の原因で、突っ込んだところで強気筋が買うかどうか注目。

総合分析

 

 自動車販売台数が伸び悩みから減少へと転じる事態となれば、白金市場のムードは更に冷え込む恐れがある。QE3への期待がありながら、戻り足が弱い状況から判断し、今後、米経済指標の悪化など嫌気され、一段安を演じる懸念がある。目先、逆張り対応が無難。

灯油

方向性定まらず、様子を見る場面

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8/10 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク原油が底固い動きながら、米国内石油需給が緩和傾向にあり、景気回復遅れで個人消費の伸びに期待しにくいとの市場ムードがある。刺激要因としての中東情勢に変化なく、需要関連材料が優先され、更に欧米景気見通しの不透明さが戻り売りの心理を誘う状況が続いている。北海ブレントの供給減少見通しが支えとなるが、決め手を欠いている。

内部要因

 ニューヨーク原油のファンドネットロングが減少し、先行き不安が見える。東京灯油市場は海外原油相場の堅調で下値不安が薄れているが、独自材料は弱気なものが多く、石油会社の自主減産や修理による供給量減少も相場を押し上げる要因となりにくい。当面、様子を見る動きで上下のブレも小幅にとどまりそうだ。  

総合分析

 

 8月4日現在の全国在庫は237万3363キロリットル、前週比3万3013キロリットル増と微増にとどまった。これも自主減産の影響だが、需要は不需要期で伸びない。アジア向け輸出も一服し現物需給は緩和傾向示す。ニューヨーク原油連動の展開で方向性が定まらない。ここは様子を見るのが得策。

大豆

降雨で作柄改善が見込まれる

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8/10 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は、米農務省予想を前にした8日に16.03ドルまで下落した。米穀倉地帯で雨が降り、作柄悪化に歯止めがかかったとの見方がファンドを中心とした手仕舞売りを誘った。米農務省は現地時間10日に2012年の米国大豆の生産予想を発表したが、それを前にしたロイター通信が調査したアナリストの生産予想平均は28億1700万bus(最大値29億6300万bus、最小値26億9600万bus、米農務省7月予想30億5600万bus)、単収予想平均は37.75bus(最大値39.50bus、最小値35.8bus、米農務省7月予想40.50bus)で、生産量は28億bus前後、単収は37~38busが市場のコンセンサスとなっている。8月に入って米中西部で雨が降ったため、まだ、開花・着サヤ期にある大豆の作柄が多少なりとも改善するチャンスが残されており、今後の天候次第では、大きく膨らんだ買い玉を手仕舞う動きも見られよう。ただ、2012~13年度の米国の大豆需給がひっ迫していることに変わりなく、シカゴ大豆期近は下げても15ドル止まりと見たい。

国内市場

 東京一般大豆期先はシカゴ反落に連動、5万円大台を割り込んだ状態が続いている。米国の干ばつのピークは過ぎており、買い方もそろそろ天候プレミアムを剥がすタイミングを図っている局面で、買うなら安値を待ってからにしたい。

ゴム

戻り売りは変わらずか

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8/10 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり60~240トン台。週末現在、原料は78.40バーツ、オファーは9月積295.00セント(円換算約244.00円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は7月31日現在、前旬比961トン減の9308トン。入庫量219トンに対し出庫量は1180トン。

展開予想

 東京ゴム市場は、220円割れへ。週初には、株・他商品高を背景に急騰し一時230円台を回復するも、円高や戻り売り圧力に上値を抑えられ230円を維持できず反落。週半ばには、上海ゴム市場の急落からさらに下押され一気にCBを発動させると、直近の安値222.4円を割れテクニカル売りによって215円付近へ。その後、週後半には上海ゴム市場の反発により220円を回復する展開となった。
 マクロ経済を中心とした外部要因よりも、上海ゴム市場やテクニカル主導の相場となり、東京ゴム市場は他商品とは異なる値動きを見せた。現物価格が80バーツを割れ、タイ政府の介入価格から一層乖離してきたが、タイ政府の今後の対応などゴム独自の要因も含め、包括的に見ていく必要があろう。罫線上は、再び下値を探る展開が予測されるが、200円付近までは考えておくべきか。鞘は、当限を中心に買い手仕舞う動きが目立ち、当先が10円程の順鞘へと修正されたが、今後も納会に向けた玉整理次第となるであろう。

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