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週間相場分析2012年08月06日号

FRBやECBの対応に再び失望感

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8/3 15:30現在

海外情勢

 I世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は8月2日時点で1251.92トン。同保有残高は、直近のピークである6月28日時点の1281.62トンから漸減、7月27日時点の1248.61トンまで33.01トン減少した。その後、7月31日に1251.92トンへと増加し横ばいで推移。ニューヨーク金の取組高が40万枚台を割ったことで金市場からの資金流出が認められることから、同保有残高が再び減少する可能性も懸念される。        

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は7月24日時点で13万6245枚、前週比2万2574枚減。取組高は7月24日時点42万枚台、8月1日時点39万枚台。東京市場の取組高は13万枚台。カテゴリー別(7月26日⇒8月2日)では、当業者は売り玉1200枚減・買い玉1500枚増、非当業者は売り玉3600枚減・買い玉6400枚減。     

総合分析

 欧州債務危機や景気浮揚に対し、ECBやFRBが積極対応を見送ったことが、再び金市場に失望感を与え、ニューヨーク金は1600ドル台割れ、東京金は4000円大台割れを余儀なくされた。ただし、現時点で日足チャートを見ると、内外ともに下値抵抗ライン(ニューヨーク金で1500ドル、東京金で3900円)を下回っておらず、当面はこのまま底固く推移できるかが焦点に。東京市場については、ユーロ安に伴って円高地合が強まるかどうかも要警戒要因。為替動向注視。           

白金

欧米経済の行方が不安で地合軟弱

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8/3 15:30現在

海外情勢

 FOMC(米連邦公開市場委員会)の内容がQE3実施を見送ることになり、失望感から米株価下落、これに連動して白金価格も1400ドル割れを演じた。ECB(欧州中央銀行)ドラギ総裁発言も同様の影響を与えた。米経済指標は"玉虫色"であり、内容が悪化すればQE3実施を催促することになるが、同時に米景気が低迷することを意味し、白金価格には弱材料となる。欧州債務不安は解決には長時間を要するため、不安要因は長引き、ユーロ安・ドル高と白金価格を圧迫する環境が続くとの見方は多い。

内部要因

 東京市場は非当業者の買い越しが続いている。下げ過ぎと判断する強気勢力が押し目を狙って買い直している模様。高値掴みの買い玉は多少とも整理され、下値固めを待っていると推測される。当面、下値探りの過程で、買い方が投げるような局面を想定することには難がある。これは、欧州債務問題や米景気懸念を再三、織り込んできたからだ。

総合分析

 

 欧州債務問題と米金融政策が材料の前面に出ていることから、世界自動車販売台数が増加する可能性については市場の反応は鈍い。これから夏に入り、市場参加者が減少すると値動きは緩慢になるだろう。決め手となる要因が出尽くした印象があり、いずれも強材料が後退しているだけに、深押ししたところを買い拾う作戦で様子を見るのが無難。

ガソリン

原油価格不安定で戻り売り基調

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8/3 15:30現在

海外情勢

 欧米景気動向を反映する動きであり、先行き不安が上値を抑える格好だ。米政府の追加金融緩和策への期待が薄れたことは弱材料であり、原油価格の地合い軟化は東京ガソリンにも反映される。当面、ブレント原油の供給不安が下支え要因と見做されているが、欧州債務不安が再燃し、米経済指標が悪化するとニューヨーク原油期近が一段安を演じる可能性があるだけに目を離せない。

内部要因

 東京ガソリンは僅かな買い越しにとどまり、ほぼ売買均衡の状態だ。これは先行き不安心理を物語る。指標となるニューヨーク原油価格の方向性が定まらないことも影響している。ニューヨーク原油のファンドネットロングが弱材料を消化して減少したが、玉整理進展もあり下げ渋りを見せているため、ここから急落する懸念は薄れ、東京ガソリン期先が値崩れすることもあるまい。時間をかけて下値を固める過程で、徐々に新規買いが出てきそうだ。  

総合分析

 

 資源エネルギー庁発表の7月30日現在の全国ガソリン平均価格はリットル当り139.6円で前週比横ばい。これは原油価格の弱基調を反映しているためだ。ECB(欧州中央銀行)ドラギ総裁が追加支援策の具体的な日程など明らかにせず、期待が裏切られ、FOMC(米連邦公開市場委員会)同様、失望感から欧米株価下落となり、原油安に東京ガソリンも連動する地合いの悪さを示した。目先は戻り売りで対応したい。

コーン

当面は模様眺めが続く公算

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8/3 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は、当面、8ドルを挟んでの模様眺めの展開が続く公算が大きい。米農務省が発表した7月29日現在の米トウモロコシ作柄状況を見ると、18州平均の優と良の合計は24%まで低下、作柄悪化に歯止めがかかっていないのが気になる。作付けでは全米1のアイオワ(1万4000エーカー)は20%、2位のイリノイ(1万3000エーカー)は5%という有様で、ここから作柄を回復させるのは極めて困難な状況だ。8月10日に米農務省は、実測調査を伴ったトウモロコシの生産予想を発表するが、これに先駆けて発表されたロイター調査のアナリスト予想は単収129.0bus、生産量111億6600万busというもので、2012~13年度はよほど消費を落ち込ませないと需給のやりくりが出来なくなる。今年は、トウモロコシの代替となる飼料用小麦の産地ロシアやウクライナは干ばつで輸出に不安が出ており、トウモロコシ高騰を抑えるブレーキ役が不在になってくる。いずれにしても、シカゴトウモロコシの8ドル突破で、どこまでの減産が織り込まれているのか、米農務省予想で確認したいところだ。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は、7月20日に2万9660円、同31日に2万9590円まで上昇したものの3万円突破はならなかった。目先は、シカゴトウモロコシが模様眺めと想定すると3万円乗せは米農務省予想以降になる。

ゴム

新たな材料に欠け、重い展開が続く

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8/3 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり290~370トン台。週末現在、原料は85.70バーツ、オファーは9月積305.00セント(円換算約250.80円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は7月20日現在、前旬比288トン減の10,269トン。入庫量882トンに対し出庫量は1,170トン。

展開予想

 東京ゴム市場は、240円台に届かず反落から230円割れへ。週初には、円安・株高を背景に一時238.4円へと上昇も、240円を前に戻り売り圧力に押され、上海ゴム市場の急落もあり反落。その後も軟調なNY原油の影響を受け下げ幅を広げると、230円を割れる展開となった。
 ECB総裁は、債務危機回避に向けた国債買い取りを再開する可能性を示唆したものの、具体策を提示しなかったことから市場には失望感が広がった。週末には米国雇用統計の発表があり、追加金融緩和に関する様々な憶測を呼ぶことが予想され、マクロ経済を中心とした外部要因の動向には引き続き注意したい。罫線上は、240円付近での上値の重さが目立ち、戻りの弱さが顕著に。鞘は、さらに順鞘が拡大する結果となったが、期限切れとなる在庫の存在が重石となっており、納会に向けた玉整理が進めば今後順鞘がさらに拡大すると見込む。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり108,000円です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額は預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり21,210円(往復)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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