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週間相場分析2012年07月30日号

6月もロシア中銀が多くの金を購入

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7/30 15:30現在

海外情勢

 IMFの統計によると、今年6月時点のロシア中銀の金保有量は2952万トロイオンス(≒918.18トン)で、前月比22万トロイオンス(≒6.84トン)増。同中銀は今年に入り、1月は未購入、2月は約3.8トンの売却だったが、3月は約16.6トンの購入、4月は約0.1トンの購入、5月は約15.5トンの購入となっており、6月で4ヵ月連続の金購入となった。なお、6月時点の同中銀の金保有量(918.18トン)は、スイス(1040.07トン)に次ぐ。        

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は17日時点で15万8819枚、前週比6053枚増。取組高は17日時点43万枚台、25日時点42万枚台。東京市場の取組高は13万枚台。カテゴリー別(19日⇒26日)では、当業者は売り玉2900枚減・買い玉500枚増、非当業者は売り玉2100枚増・買い玉1300枚減。     

総合分析

 相変わらず欧州債務問題や米国の景気動向と景気刺激策(金融緩和策)に対する思惑に左右される展開が続いている。ただ、そうしたなかでも、引き続きニューヨーク金は1500ドル台、東京金は3900円台を維持しており、より下値抵抗を強めてきたといえそう。ロシア中銀が5月に続き6月中も多くの金を購入したことは、同中銀が5月・6月の安値水準(1500ドル台)を買い場と判断したと推察されるのではないか。           

白金

ドラギ発言で不安後退も実態経済の悪さ不変

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7/30 15:30現在

海外情勢

欧州債務問題は燻ったままだ。スペインの銀行支援が決まったものの、同国地方州(バレンシア州やムルシア州)が中央政府に支援要請を行うなど、債務不安が再燃しており、同国国債の金利は7.7%まで上昇、シグナルが点滅している。1999年にユーロが導入されて以来の高い金利となったことから、債務不安の拡大懸念が高まり、欧州景気減速による産業向け白金需要の減少懸念が白金価格の弱材料となっている。米住宅事情も改善が遅れており、QE3発動の可能性が高まったとされ、株価の強材料とされたが、それだけ米景気回復に障害があることを意味しているので、大手企業の好決算だけで株の先高期待を持てないのが現状。ECBドラギ総裁が債務支援方針を明確にしたため、市場の不安は一時的に後退したが、債務不安の再燃はあり得る。

内部要因

 ニューヨーク市場のファンドネットロングは現状維持で減少らしい減少とならない。それだけファンドの買い気が強いことを示している。流れを決めるのは米景気動向であり、欧州地域の自動車向け触媒需要見通しが強弱の決め手になるはずだ。このため、ファンダメンタルズに対する不安感が買い気を萎縮させる可能性があり、弱材料が後退したからといって強気筋が買い進むことにはなるまい。東京市場は約1万4000枚の買い越しとなり、買い方健在だ。変動要因の強材料比率が高まると上昇期待も強くなる。

総合分析

 

 トヨタの今年上半期の自動車販売が好調であり、フォルクスワーゲンも前年同期比で増加するなど、ドイツや米国及び日本の自動車産業回復は間違いない。しかし、中国自動車販売台数の伸び悩み、欧州はドイツを除く自動車産業の停滞が先行き不安に結びつき、欧州債務不安が続く不安心理が先行しやすい。このため弱材料に対し敏感に反応する。1382ドルで下げ止まりをみせたものの、このまま下値を固めるかどうか疑問だ。戻り売りで対応すべき。

原油

米経済指標の改善好感だが、米石油需給は緩和

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7/30 15:30現在

海外情勢

 米国内原油在庫が22年ぶりの高水準を維持したままだ。7月20日現在の米国原油在庫は前週比271万7000バレル増の3億8010万8000バレルと1990年8月24日現在3億8112万7000バレル以来の高い水準で、カナダ及び米内陸部の原油増産と米国内需要の鈍化が背景にある。また、欧州債務不安の再燃(スペイン国債金利上昇)や米経済指標の悪化(米新築住宅販売の減少)も原油相場にとっては弱材料。QE3への期待が高まることは裏を返せば、実施しなければならないほど米経済が減速していることでもある。

内部要因

 ニューヨーク原油市場のファンドネットロングが増えている。米穀物相場の上昇がキッカケともいわれ、一部のヘッジファンドは異常気象による天候悪化で減産必至の米穀物を強気で買い進んだという。そのほかの商品を物色し、選択したのが原油であるといわれる。ただ、原油価格が上昇すると米個人消費に悪影響を与えることから上値警戒感が強くなる。そうなると、ファンドは買い玉の利食いを先行することになりかねない。いつ一段安を演じてもおかしくない状況だ。  

総合分析

 夏は米国がドライブシーズンとハリケーンシーズンを迎える。しかし、ドライブシーズンながら、米個人消費は伸び悩み、先行き景気の不安があるため、需要面の回復で相場が上昇するケースは想定しにくい。需要面で唯一期待できるのは中国の石油輸入量増加というデータであり、同国の景気対策も強材料として評価できよう。いずれにしても大幅な上昇は欧米、新興国にとっても経済成長の妨げになるため、上値警戒感は払拭しにくい。

大豆

10日の米農務省予想に注目する

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7/30 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は、7月20日に17.7775ドルまで上昇したが、その後は上げ過ぎ感と天候改善期待の手仕舞売りに急落、26日には16ドル台半ばで推移している。米中西部での降雨は受粉期を終えたトウモロコシにとって"遅すぎ"の一語でも、開花・着サヤ期に入った大豆は作柄を回復するチャンスと捉えられているようだ。しかし、高温乾燥が和らいでも、大豆の単収低下を食い止めるのは難しい。問題は、2012年の米国大豆の単収がどうなるか。ロイター調査による最新のアナリスト予想の平均は単収38.6bus、生産量は29億busだったが、これだと2012~13年度の予想需要量31億0500万busを2億0500万bus下回る計算だ。米農務省は8月10日に実測調査を伴った生産予想とそれを踏まえての需給予想を発表、2012~13年度における米国の大豆供給の輪郭がある程度浮き彫りにされる。もちろん、今後の天候次第で、供給量に変化が出るのは当然。高温乾燥にブレーキがかからないようだと、更に単収が低下する恐れはある。

国内市場

 シカゴ大豆急落に連動して、東京一般大豆期先は7月20日の高値5万2190円から一時4万6000円台まで売られた。シカゴ同様、利食優先の展開だ。シカゴ同様、上値にブレーキがかかったように見えるが、天候相場が一服しないうちは新規に売りにくい。

ゴム

2年半ぶりの安値から切り返す事が出来るか

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7/30 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり60~190トン台。週末現在、原料は87.50バーツ、オファーは8月積305.00セント(円換算約250.90円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は7月10日現在、前旬比1250トン減の10557トン。入庫量707トンに対し出庫量は1957トン。
【納会】当限7月限は25日に納会を迎え、受渡枚数238枚。納会値段215.5円(前日対比変わらず)。

展開予想

 東京ゴム市場は、急落から220円台へ。週初には、他商品・株安を背景に下落し、上海ゴム市場の急落にもつられ240円を大きく割り込んだ。その後も売り物に下押されると、直近安値227.8円を下回り220円台前半へ。週後半にかけては、薄商いのなか業者を中心とした買いが入り230円台へとジリジリと反発する展開となった。
 タイ政府による市場介入にこれといった進展は見られず、引き続き外部環境の動向に大きく影響を受ける展開に変化はない。罫線上は、7月に入ってからのレンジの下限240円、さらには直近安値をも下抜けたことで下降トレンド継続と見られ、反発しても戻り売り圧力を受けやすいであろう。鞘は、前週よりもさらに順鞘が拡大する結果となったが、8月以降も受渡期限切れの在庫が存在すると見られ、玉整理が進む段階において今後順鞘がさらに拡大するであろう。

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