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週間相場分析2012年07月23日号

今年の金平均価格は過去最高の見通し

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7/20 15:30現在

海外情勢

 ロイター通信が発表した四半期調査によると、今年の金平均価格見通しは1オンス=1685ドルと、前四半期調査の1750ドルから65ドル(3.7%)引き下げられた。なお、年初の発表では1765ドルだったことから、2四半期連続見通しが引き下げられたことになる。ドル高と弱い現物需要を背景に、金価格は年内に昨年9月に付けた過去最高値を回復する公算は小さいが、ただし、今年の金平均価格は依然として過去最高になる見通しだという。        

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は10日時点で15万2766枚、前週比1万3871枚減。取組高は10日時点42万枚台、18日時点43万枚台。東京市場の取組高は13万枚台。カテゴリー別(12日⇒19日)では、当業者は売り玉1300枚減・買い玉3600枚減、非当業者は売り玉3100枚増・買い玉5400枚増。     

総合分析

 17~18日のバーナンキFRB議長の議会証言で、またもや追加の量的金融緩和に対する具体的な明言がなかったことから、金は失望売りを浴びる結果となった。ただし、それでも日足チャートの線型は大きく崩れておらず、依然として底固さを維持している。当面、東京金に関しては円高地合が気懸りなところだが、ニューヨーク金が引き続き底固さを維持し、それに連動して東京金も6月初めの安値を下回るような下げに見舞われなければ、市場はより強く底固さを意識することに。

白金

下値不安は拭えず戻りを売りたい

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7/20 15:30現在

海外情勢

 2012年の白金価格予想をGFMSは1475~1775ドルとした。JM社の予想は2012年5月~10月が1450~1750ドル、平均1600ドルとし、1400ドル攻防ラインへ後退した現在のニューヨーク白金価格がかなり低い水準と映る。1400ドルは白金の生産コストといわれるため、『下げ過ぎ』と見る向きは多い。しかも、金価格と比べて160ドル強も下ザヤであることも白金価格の"超割安感"に結びついている。しかし、産業向け需要の比率が高く、なかでも自動車向け触媒需要は分野別でトップ。しかも、そのうち地域的な需要比率は欧州がトップ(シェア47.2%)であり、欧州債務不安による経済減速懸念は需要減少不安に結びつく。  

内部要因

 東京市場は非当業者の買い越しは変わらないが、上値を警戒されて買い気が続かず、強気筋も慎重だ。為替が円高へ振れていることが気懸かりな要因とされているようだ。欧米経済の状況を見る限り、先行き不安は拭えず、当面、様子を見るスタンス。  

総合分析

 

 ニューヨーク市場1400ドルは生産コストラインといわれるが、それでも下値を試す動きは"下げ過ぎ""割安"という警戒感が後回しにされていることを示し、実態経済の好転を望めない点が重圧となっている。目先、逆張りで対応するのが無難。     

灯油

急騰の反動が出る恐れで乱高下警戒

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7/20 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク原油が92ドル強と下げ幅の2分の1戻しを演じた。これは、米中古住宅販売の減少や雇用統計悪化で追加緩和策実施の可能性があるとして、金融緩和先取りの買いが出たもの。6月の米住宅着工件数が予想外の増加となり、米国内ガソリン在庫の減少を好感されたことも上昇要因。しかし、一方で欧米景気回復への懸念が根強く、米国内の個人消費伸び悩みも影響し、再び原油価格が下落する懸念が強くなっている。このため、東京市場の灯油も原油連動で戻りを売られる可能性が高くなっている。  

内部要因

 依然として非当業者および当業者のポジションはほぼスクウェア(売買同数)の状況が続いている。原油価格の方向性がハッキリしないことも影響しており、今後もその傾向は変わるまい。当面、原油一段高のシナリオを描けないことから、上値を警戒するムードが先行しそう。  

総合分析

 東国内灯油店頭価格は急落している。5月第1週に1700円台(リットル当り)だったが、7月第2週は1500円台と昨年10月中旬のレベルまで下げた。原油価格下落で卸値引き上げが出来なかったことや需給が緩和したことが原因。期近の基調軟弱化要因。期先はNY原油連動ながら、先安不安から買い切れない状況といえそうだ。  

コーン

流れに逆らわず利食いを心掛ける

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7/20 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は、19日に8.1675ドルまで上昇、過去最高値だった2011年6月10日の7.9975ドルを上抜いた。背景は、水分を必要としている受粉最盛期に突入しているなかで、米穀倉地帯で雨が降らず、更に作柄が悪化する懸念が出てきた。米農務省が発表した7月15日現在の主要18州の作柄状況を見ると"優"と"良"の割合が31%まで低下、"非常に悪い"と"悪い"の比率が38%まで増加した。NOAA(米海洋大気局)は、「米中西部での高温乾燥気候は8月も続く」と予想。8月の米農務省報告では、7月の予想単収146busを下回る可能性が出てきた。期近が急騰したのは、2012年産が不作になる確率が非常に高くなり、旧穀を確保しようとする動きと農家がもう一段高を期待して現物をホールドする動きが加速されたためだ。シカゴトウモロコシ期近は6月1日の安値5.51ドルから2.66ドル弱も上昇。取組は増加傾向にあり、行き過ぎ感が出ていることも確かだが、作柄を改善させるような雨が降らなければ売るに売れない。月並みな言葉だが、トウモロコシ価格は天候次第というしかない。  

国内市場

 東京トウモロコシ期近は3万円大台を、期先は2万9000円を突破した。為替は円高傾向にあるが、シカゴトウモロコシの上昇幅が大きく、上値が抑えられない。右肩上がりのチャートを見ると値頃売りを試みたくなるが、今は新規に売るのは危険。シカゴ市場の流れに任せるのが得策だ。。   

ゴム

今度のタイ政府の介入は、口先だけかそれとも・・・

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7/20 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり60~80トン台。週末現在、原料は90.30バーツ、オファーは7月積313.00セント(円換算約258.70円)で取引されている。 【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は6月30日現在、前旬比908トン減の11807トン。入庫量363トンに対し出庫量は1271トン。 【前検】7月度のゴム品質検査請求前検(後期)は、再検のみで7枚(35トン)。

展開予想

 東京ゴム市場は、240円~260円のレンジ内で値動き。祝日明けの週初火曜日には、NY原油が大きく上昇したことを背景に250円を上回るとテクニカル買いを誘い急騰。しかし、250円台後半では戻り売り圧力が強く、上海ゴム市場が弱含んだこともあり上げ幅を削られた。翌日には、上海ゴム市場の下落をきっかけに250円台を割れ、ファンドの投げ売りから一気に240円台前半へと売り込まれるも、週後半にかけては他商品高に下支えられジリジリと値を戻すと再び250円に迫る展開となった。 タイ政府は、現状が改善されなければさらに150億バーツ(370億円)の介入資金を上乗せする計画を発表。もっとも、これまでの経緯を見てもその実効性に疑問があることは否めず、市場の反応も鈍い。外部要因からは、地政学的リスクによる原油高が主な強材料か。罫線上は、7月に入ってから240円~260円のレンジ内に収まっているが、幾分上値の重い様子が窺える。鞘は、受渡期限切れが迫ってきている在庫の存在や納会に向けた玉整理の動きが進めば、今後順鞘がさらに拡大することも考えられよう。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり114,000円です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額は預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり21,210円(往復)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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