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週間相場分析2012年07月17日号

中国の金需要は前年比増の見通し

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7/13 15:30現在

海外情勢

 WGCの極東マネジングディレクター、アルバート・チェン氏によると、今年の中国の金需要は前年比13%増の870トンになる見通し。また、同国の宝飾品需要は前年比7.7%増の550トン、金塊・金貨需要は同24%増の320トンで、それぞれ増加率は昨年の13%増、38%増を下回る見込み。同氏は、中国の消費者は金価格の値上がりが止まると購入を控える傾向があり、そのような状況で4~6月の販売は予想を下回るペースにとどまったとしている。        

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は3日時点で16万6637枚、前週比2万2477枚減。取組高は3日時点42万枚台、11日時点43万枚台。東京市場の取組高は13万枚台。カテゴリー別(5日⇒12日)では、当業者は売り玉5500枚増・買い玉100枚増、非当業者は売り玉1600枚増・買い玉7000枚増。     

総合分析

 ニューヨーク金、東京金ともに狭いレンジ内での揉合を継続している。そうしたなか、根強い欧州債務不安、米当局のQE3に対する慎重な姿勢、金の季節的不需要期入りといったマイナス要因がありながらも、引き続き底固さを維持している点を評価すべきか。東京金先限日足の線型は、上値が4200円手前で抑えられている一方で、徐々に下値を切り上げて、"上昇三角形"(※上放れる公算が大きいとされる三角保合の一つ)に接近中。             

白金

下げ想定し突っ込み買いも

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7/13 15:30現在

海外情勢

 QE3(量的金融緩和策第3弾)が実施される可能性が低いとされ、米株価が下落するケースが認められる。欧州債務不安も株安、白金安に結びつくだけに先行き不安は拭えない。一方、今年上半期の中国産自動車販売台数が前年同期比2.9%増の959万8100台と回復を示し、今後も順調に伸びるとの見方が出てきた。これは米自動車販売台数の増加とともに明るい材料だが、当面、米金融政策の行方とスペイン救済の動きが優先材料。  

内部要因

 東京市場の非当業者買い越しが増える可能性が出てきた。目先、不安要因で買いをためらっている買い方だが、下げれば買うという動きが見られる。ひとつには金に比べた割安感が買いの動機となっているようだ。それに、円高もこれ以上進行する恐れが薄れているため、一種の買い安心があるようだ。ただ、欧米株価が不安定なことが様子を見るスタンスに結びついているので、短期的には買い越しは増えにくい。  

総合分析

 

 欧米株価の下落は悪材料が台頭していることを示すバロメーターであり、一段安は白金価格にとっても売り材料で、下げ過ぎの反動を想定して突っ込んだところは買う向きが増えるだろう。押し目を待って買いを仕掛ける動きは十分考えられる。下値を見極めてから買い進む慎重派もあろうが、突っ込んだところで買い拾うとチャンスは広がる。     

ガソリン

一段安で買いチャンスながらリスクあり

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7/13 15:30現在

海外情勢

 IEA(国際エネルギー機関)は世界景気の減速は原油価格を抑制するとの見解を明らかにしたが、一方で予想外の供給減少が発生する恐れも指摘し、原油急上昇のリスクが残っているとの見解である。OPECが原油価格下落を防ぐため、生産枠の遵守を履行すると供給タイトな状態も出てこよう。なお、米国内原油在庫が大幅に減少したことが原油の買い材料となり、東京ガソリンを押し上げる要因ともなっている。  

内部要因

 東京市場の非当業者買い越しは一時的に原油先安を懸念され、買い玉手仕舞いで減少したが、再び増え始めている。弱材料が一巡し、テクニカルで下げるとしても下値は限定的との見方もあるようだ。ニューヨーク原油市場のファンドネットロングも減少しながらも、まだ原油先高見通しを捨てきっていないことを示し、下げ一巡後の反発を待っている格好だ。  

総合分析

 7月7日に終わる週の原油処理量は359万1034キロリットル、前週比19万1824キロリットル増。これは設備稼働率が87%(前週84.2%)とアップしたためだ。ガソリン国内在庫は前週比3640キロリットル増と微増にとどまったが、依然として現物市場のダブつきは解消されない。ニューヨーク原油の下値不安が根強いこととあわせ、下値先行のリスクを想定しておきたい。  

大豆

史上最高値圏での値動きが続く公算

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7/13 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は7月9日、熱波による米大豆深刻の作柄悪化を懸念した買いに16.7950ドルまで上昇、2008年7月3日の過去最高値16.63ドルを上抜いた。米農務省が発表した7月8日現在の大豆主要18州の作柄状況における優と良の割合は40%に低下、熱波で穀物が減産に見舞われた1988年以来の悪化を示した。このようななかで11日、同省は2012~13年度の米国大豆需給を発表した。単収を40.5bus(6月=43.9bus)、生産量を30億5000万bus(同32億0500万)と予想、高温乾燥のダメージを受けていることを示した。同年度の消費予想は31億0500万busと6月の32億5500万busから下方修正したが、これは裏を返せば、価格を高騰させて消費量を抑える、いわゆるレイショニングを催促しているように受け取ることが出来る。シカゴ大豆は、史上最高値更新後、買われ過ぎ感から反落する場面が見られたが、作柄のメドがハッキリするまで新規に売る向きは少なく、史上最高値圏での値動きが続こう。  

国内市場

 東京一般大豆期先はシカゴ続騰にリードされ、7月10日に5万1200円まで買われた。その後、利食い売りに弱含む場面があったが、現状はシカゴの写真相場といってよく、利食いで押したところを上手く買い拾う作戦が奏功しよう。   

ゴム

240円台のレンジ相場から抜けられるか

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7/13 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり120~190トン台。週末現在、原料は87.30バーツ、オファーは7月積312.50セント(円換算約260.00円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は6月30日現在、前旬比908トン減の11807トン。入庫量363トンに対し出庫量は1271トン。

展開予想

 東京ゴム市場は、軟調な値動きから240円台へ。前週末の米国雇用統計が全般的に弱さの目立つ内容であったことが嫌気され、株・他商品安の流れを受けて下落。その後は、出来高が1万枚を割れる極端な薄商いの中、上海ゴム市場の動きなどにつられながら、方向感なく240円台を小動きする展開となった。
 タイ政府に対するゴム農家の抗議活動が行われているが、これといった解決策は未だ見出されず、市場介入にも積極性は見られない。現物市場での日々の集荷量が一定して100トンを超えてきており、現物価格も軟調さを見せている。引き続きマクロ経済を中心とした外部要因主導となるであろう。罫線上は、260円が重く一旦修正されてきているが、240円台半ばでは下げ渋る様子も窺え、ここから切り返せるかどうか。鞘は、期近限月を中心に買い玉を手仕舞う動きが見られ拡大。現物市場での荷の出回り方や、受渡期限切れが迫ってきている在庫の存在を鑑みれば、今後順鞘がさらに拡大することも考えられるであろう。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり114,000円です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額は預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり21,210円(往復)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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