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週間相場分析2012年07月09日号

昨年12月末の水準が下値抵抗になるか

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7/6 15:30現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は7月3日時点で1279.51トン。同保有残高は5月22日の1265.43トンを直近のボトムに、5月23日1268.15トン⇒24日1270.26トン⇒6月1日1273.88トン⇒6日1274.79トン⇒14日1277.39トン⇒18日1281.62トンと増加していたが、月末の6月29日に1279.51トンに減少、その後、横ばいが続いている。        

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は6月26日時点で14万4160枚、前週比1万9531枚減。取組高は6月26日時点41万枚台、7月3日時点42万枚台。東京市場の取組高は13万枚台。カテゴリー別(6月28日⇒7月5日)では、当業者は売り玉1800枚増・買い玉600枚増、非当業者は売り玉3400枚減・買い玉2200枚減。     

総合分析

 相変わらず上値が重い展開が続いているが、その一方で、ニューヨーク金価格は5月の安値水準である1500ドル台前半、東京金価格は6月頭の安値水準である3800円台後半を下回ることなく推移している。仮に、引き続きこの安値水準を維持すれば、昨年12月末の安値と合わせて、ニューヨーク金は1500ドル台、東京金は3800円台が強い下値抵抗として意識されることになろう。欧州債務問題、米国景気動向と合わせて、その成り行きを注視。            

白金

ファンダメンタルズ好転ながら不安要因多し

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7/6 15:30現在

海外情勢

 米市場調査会社オートデータによると、今年6月の米新車販売台数は前年同月比22.1%増の128万5555台、前年実績を上回るのは13ヵ月連続。年率換算は1410万台とアナリスト平均予想1390万台を上回った。1~6月累計販売台数は前年同期比14.8%増の727万2160台、半期ベースで700万台を超えたのは2008年1~6月(741万台)以来、4年ぶり。欧州の伸びが鈍いことや、中国の伸び悩みをカバーする勢いを見せたことは明るい材料。  

内部要因

 東京市場の非当業者買い越しが増えているのは、先行き不安が薄れたためで、欧州債務不安の後退、米景気見通しの好転、国内景気安定化など買い安心ムードが台頭、更に金と比べた割安感も買い気を起こさせる一因と見られる。ニューヨーク市場のファンドネットロングも増加へ向かう可能性が高く、内部要因面で不安要素は窺えない。  

総合分析

 

 金が急落後に大幅反発一気に切り返していることも白金上昇の要因。米株価の戻りに追随した形。日足は2段上げに入った形を示しており、6月14日の高値を上回ったことで地合いは強くなっている。ダウが1万3000ドルを抜いて上昇するようであればムードは一層強くなるが、目先は米株価、ニューヨーク白金とも調整安場面を迎えて一服商状が見込まれる。下げたところは買い場と判断され再び反発する可能性が高い。     

原油

急騰の反動が出る恐れで乱高下警戒

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7/6 15:30現在

海外情勢

 イラン情勢が緊迫化している。材料として関心が薄れていたイラン核開発を巡るイランと西側諸国の対立は、7月からEUがイラン産原油の禁輸制裁を発動したため、イラン側の姿勢が硬化している。イラン精鋭部隊の革命防衛隊と航空宇宙部隊は同国の核施設が攻撃を受けた場合、周辺国にある35ヵ所の米軍基地に反撃を加える非常事態計画を策定したことを明らかにした。同部隊の司令官はイスラエルも攻撃対象であることを明らかにしたため、緊張感が高まりつつある。  

内部要因

 東ファンドの買い越しに変わりはないが、まだ慎重に状況を見ている。欧州債務不安が一服し、米景気見通しに明るさが見えるなど、原油先安不安が後退したものの、欧州債務救済措置は協力体制こそ確認されたが実施細目はまだ決まっておらず、ギリシャが最終的な方針を示していないことも不安なため、ファンドは買い進みにくいと判断している模様。  

総合分析

 欧州債務不安後退や米金融政策への期待、イラン情勢緊迫化などで急騰した原油だが、当面、先の安値77ドルを割ることには抵抗があるが、さりとて90ドル上も抵抗があり。80ドル下は行き過ぎ~90ドル上抵抗というレンジが見込まれる。米景気の先行きとイラン情勢を見極める必要がある。仮にホルムズ海峡封鎖の事態となれば、そこは売り場となる恐れ。売り6分、買い4分で弱気有利といった市場センチメント(心理)といえよう。安値から11ドル高を演じただけに、目先、落ち着きを取り戻すと再び反落する場面を想定するべきだ。  

コーン

流れに逆らわず利食いを心掛ける

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7/6 15:30現在

海外市場

 独立記念日明けの5日、シカゴトウモロコシ期近は7.7675ドルまで買われ、過去最高値だった2012年6月10日の7.9975ドルに迫った。6月12日の安値5.7550ドルから2ドル以上の急騰を演じたが、その背景はいうまでもなく米穀倉地帯の高温乾燥だ。米農務省が毎週発表する作柄状況における主要18州の"優"と"良"の合計は6月3日に72%だったのが7月1日に48まで低下。この数字は、熱波で米トウモロコシ生産量が50億busを割り込んだ1988年以来のことだ。例年ならトウモロコシの受粉期は独立記念日の頃から本格化するのだが、今年は生育が早いため、現在が最盛期。この時期に高温乾燥が重なり、作柄悪化による単収低下は避けられない状況にある。2012年の米国のトウモロコシ作付面積は9640万5000エーカーで、前年の9192万1000エーカーを448万4000エーカーに増加したものの、米農務省の予想単収166busの達成は無理で、150bus割れの声も出ている。高温乾燥が続けばトウモロコシのダメージは深くなるだけに、今は天候だけに注目する必要がある。  

国内市場

 東京トウモロコシ期先は3万円突破に目が出てきた。ただ、天候次第で大きく荒れる展開が予想されるため、利食いを優先することが肝要だ。このような天候相場では、値頃より相場の流れに逆らわないことが肝要で、柔軟に対応したい。   

ゴム

260円を抜け取組高増加を伴った上げ相場に変われるか

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7/6 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり100~380トン台。週末現在、原料は90.40バーツ、オファーは7月積322.50セント(円換算約270.00円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は6月30日現在、前旬比908トン減の11,807トン。入庫量363トンに対し出庫量は1,271トン。

展開予想

 東京ゴム市場は、上げ足を速め260円付近へ。週初には、前週末のEU首脳会議の結果が好感され、NY原油を中心とした他商品高の流れから急伸し、250円を回復。その後も、上海ゴム市場の底堅さにもつられながら、ファンドを中心としたショートカバーや直近の戻り高値を超える局面ではテクニカル買いも見られ、週後半にかけては260円に迫る展開となった。
 引き続きマクロ経済を中心とした外部要因主導の相場付きと見られ、週末の米国雇用統計の発表が注目されるが、結果如何では追加金融緩和を巡る憶測が交錯する可能性もあり、市場の反応を冷静に注視したい。罫線上は、6月18日の高値257.4円を上抜け反発力を強めているが、ここをサポートとして値固めし260円を超えていけるか。もっとも、この反発において取組高が2万枚を割り込むなど著しく減少していることから、この勢いが持続するかは疑問だ。鞘は、現物市場で荷の出回りに改善の兆しが見られるうえ、受渡期限切れが迫ってきている在庫の存在が再確認されれば、今後順鞘がさらに拡大することも考えられよう。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり115,000円です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額は預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり21,210円(往復)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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