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週間相場分析2012年07月02日号

上値重い一方で徐々に底固さも

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6/29 15:30現在

海外情勢

 IMFの統計"International Financial Statistics"によると、今年5月にロシア中銀は金準備を前月から49万8000トロイオンス(≒15.49トン)増やした。そのほか5月に金準備を増やした国は、トルコ(前月比18万3000トロイオンス≒5.69トン増)、ウクライナ(同6万6000トロイオンス≒2.05トン増)など。また、4月時点の金準備は、世界全体で前月比128万7000トロイオンス(≒40.03トン)増加した。        

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は19日時点で16万3691枚、前週比4901枚増。取組高は19日時点、27日時点ともに41万枚台。東京市場の取組高は13万枚台。カテゴリー別(21日⇒28日)では、当業者は売り玉4300枚増・買い玉400枚増、非当業者は売り玉3500枚減・買い玉300枚増。     

総合分析

 欧州債務不安、米国景気の先行き懸念などを背景に相変わらず金価格の上値は重く、依然として、2月末からの下げ幅に対して半値戻りを達成出来ていない。ただ、その一方で、売られても、ニューヨーク金価格は1500ドル近辺、東京金価格は3900円以下の直近の安値水準までは下げることなく推移しており、徐々に底固さが見えてきた印象もある。7月に入り、季節的不需要期から実需の支援が乏しくなるなか、このまま底固さを維持出来るかが当面の注目ポイントになろうか。            

白金

債務不安の急落でアク抜け早まるか

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6/29 15:30現在

海外情勢

 5月の中国自動車販売台数は160万7200台、前月比16%増と大幅に増加、1~5月累計販売台数も802万3500台、前年同期比1.7%増と販売好調で乗用車を中心に売れ行きが伸びている。商用車は伸び悩み、企業業績の低迷を反映しているものの、製造業の回復が認められることから、今後、自動車販売台数全体の伸びは続きそうだ。米国自動車産業も販売台数が増え、日本でも復活するなど自動車向け白金触媒需要増加期待が認められる。欧米金融不安が大幅に後退すると、ファンダメンタルズの強さ下支えとなるが...。  

内部要因

 ニューヨーク白金のファンドネットロング(買い越し)は6月19日現在1万9252枚と4週連続増加している。欧州債務問題や米景気見通しの悪材料が一巡し、懸念されていた中国経済が再び回復するなど先高期待が高まっているからだ。また、金に比べた割安感もファンドが強気する要因と見られる。東京市場では非当業者の買い越しが減少しているとはいえ、依然として1万2000枚強の買い越しを維持しており、先高人気が高いことを示す。  

総合分析

 

 欧州債務不安の再燃はEU首脳会議の結束が弱くなる恐れが原因だが、これで不安心理を織り込み、投げ一巡で反発へ転じる可能性が出てきた。欧米の不安要因が薄れ、危機を乗り越える見通しが出てくると、金価格に比べて大幅な割安となっているため、上値の余地があるとの見方が台頭してこよう。強気勢力が踏ん張っているのも、そうした理由が軸となっている。ファンダメンタルズのマイナスを見ると、景気見通しの悪化で需要減が懸念されたが、これは織り込んだ。最大需要分野の自動車向けはどうか。中国の伸び、アジアの成長、欧米日の復活と明るさがあり、アジア宝飾需要が割安感から伸びているなど強材料が浮上している。突っ込んだところは買いチャンスと見たい。     

灯油

NY原油80ドル割れで悲観ムード

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6/29 15:30現在

海外情勢

 先週、ノルウェーの石油大手スタトイルでストライキが発生し、北海ブレントが一時的に反発した。これは売り込まれていた反動であり、世界石油需給が緩和しているうえ、イラン核開発を巡る交渉が難航しつつも対立が強くなる構図とならず、強材料が不足している。先行き需要減少懸念となる欧州債務不安と米景気回復遅れが足かせとなり、原油安⇒東京灯油下落という展開は避けられまい。  

内部要因

 当業者、非当業者ともに玉尻(買い越し、売り越しどちらか)がわずかで強弱方針を決めかねている形。上下波乱の展開でリスクが増していることが背景にある。指標となるニューヨーク原油市場のファンドネットロングも減少しているため、原油先高人気=灯油高期待というムードとなりにくい。景気に左右されるだけに、欧米景気のほか国内の景気動向も影響されるので、いずれも不透明な見通しのため心理面で方向性が定まらない状況が続きそうだ。  

総合分析

 東京灯油期先は3月15日の7万5730円から6月25日の5万7040円まで1万8690円の下げを演じた。3分の1戻しが6万3300円だが、とても届かず戻り足は鈍い。上値警戒から売られるパターンとなっている。ヤレヤレの手仕舞い売りが出て取組が減少し、下げ圧力も弱くならず、地合いの悪さが続くことになる。海外原油相場の基調が弱いことが最大の圧迫要因だ。  

大豆

作付増が予想されるが、ここは天候面を重視

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6/29 15:30現在

海外市場

 注目材料は現地時間29日に発表された2012年の米国大豆の実作付面積だ。3月に発表された大豆の作付意向面積は7390万2000エーカー、これがどうなるかが大きなカギになる。アナリストの事前予想平均7550万8000エーカー(最大値7654万エーカー、最小値7450万エーカー)で、作付意向面積を160万6000エーカー上回った。マーケットの感触では200万エーカーほど上回る可能性が高いものの、仮に大豆の作付面積が200万エーカー増えても、現在の需給ひっ迫状態を変えることは出来ない。また、生産量を決定する大きな要因である単収に不安が出ており、作付面積増加の恩恵を受ける可能性が低くなっている。米農務省は6月24日現在の作柄状況で、"優"と"良"の合計を全米平均で53%と発表したが、6月下旬としては生産量が前年に比べて25%近く減少した1993年以来のことだ。最近の天気予報やアナリストのコメントを読むと、「高温・乾燥」から「熱波」という言葉が目立つようになっており油断は禁物。米農務省報告をキッカケに売られる場面があろうが、シカゴ大豆はそこから再び買われる展開を予想したい。  

国内市場

 東京一般大豆期先は、シカゴ大豆期近の15ドル接近を見た買いに、6月25日に4万8390円まで買われた。米農務省発表を前にした利食売りに反落したが、シカゴ大豆はまだブルトレンドにあり、東京市場もシカゴ高に反応、5万乗せを意識した展開を予想。  

ゴム

タイ・ゴム協会の買い付けは口先介入か

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6/29 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり20~70トン台。週末現在、原料は88.30バーツ、オファーは7月積317.50セント(円換算約264.20円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は6月10日現在、前旬比1153トン減の13647トン。入庫量644トンに対し出庫量は1797トン。
【納会】当限6月限は25日に納会を迎え、受渡枚数262枚。納会値段238.3円(前日対比2.7円安)。

展開予想

 東京ゴム市場は、反発から240円付近へ。前週末の急落の勢いを引き継ぎ夜間立会中に227.8円の安値を付けるも、週初には他商品高・円安を背景に、ファンドを中心としたショートカバーが入り反発。その後も上海ゴム市場が底堅さを見せたこともあり、ジリジリと値を戻し240円台を目指す展開となった。
 引き続きマクロ経済を中心とした外部要因主導の相場付きに変わりはなく、EU首脳会議においてどのような対策が打ち出されるかに注目。タイ政府は、現在までに10,000トンのゴムを市場から買い付け、それらを中国に売却することを検討と発表。価格を下支える施策としては効果が期待できず、失望感から売り込まれることすらあり得よう。鞘は、徐々に順鞘へと移行している。6月限納会において積極的な現受けが行われた形跡はなく、タイ・ゴム協会による現受け計画が実行に移されるか疑念が生じるうえ、期近や中限にまとまった売りが散見されることから、今後順鞘はさらに拡大することも考えられよう。

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