商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2012年  >  2012年06月25日号

週間相場分析2012年06月25日号

内外ともに不安定に推移

20120625gold.jpg

6/22 15:30現在

海外情勢

 フランスの金融大手BNPパリバは2012年と2013年の金価格予想を下方修正した。 具体的に、2012年の金相場予想は従来予想から10ドル下方修正して1オンス当たり=1695ドル、2013年は同60ドル下方修正して1900ドルとした。ただし、同社では、引き続き、『金価格は2013年に過去最高値を更新する』とも予想している。       

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は12日時点で15万8790枚、前週比2668枚増。取組高は12日時点、20日時点ともに41万枚台。東京市場の取組高は13万枚台。カテゴリー別(14日⇒21日)では、当業者は売り玉3400枚減・買い玉1800枚減、非当業者は売り玉500枚減・買い玉2100枚減。    

総合分析

 17日のギリシャ再選挙では緊縮財政派が勝利、連立政権樹立も合意された。とはいえ、欧州債務問題は全く解消されておらず、依然として先行き不安が金価格の上値を抑制している。19~20日のFOMCでQE3が見送られたことも、金市場にとってマイナスに作用。金の季節的不需要期を控えていることも嫌味といえる。基調転換にはインパクトのある強材料が必要だが、当面、そうした材料が不足していることから、内外の金価格は不安定に推移しそうだ。            

白金

米経済指標の悪化で弱基調

20120625platinum.jpg

6/22 15:30現在

海外情勢

 FOMC(米連邦公開市場委員会)のQE3(量的金融緩和策第3弾)実施見送りでニューヨークダウ工業株30種平均が小幅下落となり、先週21日も下げ基調となったのは、米金融政策が景気回復を支援する方針でありながら、現行政策の延長に終り、新しいテコ入れ策がないことや、依然として欧州債務不安が続いていることが、先行きの欧米景気見通しを不透明にしているからだ。欧州株価はギリシャ問題が一服し、米金融政策が確認できたことを好感し、上昇したが、米株価の地合いは弱いままで、戻りは売られそうなムードだけに、米株価に連動するニューヨーク白金価格の基調も弱くなりがちだ。  

内部要因

 東京市場では非当業者の買い越しは変わらないが、下値を固めて上昇するとの確信を持てない強気勢力が様子を窺っている状態で、欧州債務不安に加え、中国経済の減速懸念が足かせとなっているようだ。中国の6月の製造業購買担当者景気指数も5月に比べて低下し、産業向け白金需要の減少懸念が強くなる恐れがある。ニューヨーク市場のファンドネットロングも増加へ転じる勢いは認められない。  

総合分析

 

 米景気見通しの不鮮明さもさることながら、ニューヨーク金価格の下値不安が強くなっていることが白金価格の抑制要因となっている。結果的に米株価が上昇すれば、金価格の下落よそに上昇するパターンを想定できるが、肝心のファンダメンタルズで好材料が見当たらないだけに、市場ムードも盛り上がりを欠く状態である。当面、模様眺めの動きを余儀なくされよう。     

ガソリン

原油80ドル割れで急速にムード冷え込む

20120625oil.jpg

6/22 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク原油が80ドル割れへと大幅に後退していることから、写真相場である東京ガソリンも先安不安を隠せず、強気筋もためらいを隠さない。ギリシャ選挙とFOMCというイベントが終り、不透明要因は明らかになったので、心理的なプレッシャーは弱くなっている。ただ、景気に左右される商品だけに、欧米景気だけでなく、中国経済の成長鈍化は圧迫材料として無視出来ない。あとは為替の動きにも注目したい。目先、円高一服を見込まれる。  

内部要因

 先安不安が市場のムードを暗くしている。原油価格の基調が弱くなっていることが最大の抑制要因だ。非当業者も下値不安が薄れつつあることを感じつつも、買い進む根拠となる材料が不足しているうえ、他商品が揉み合い商状で足踏み状態にあることも動意薄となる要因だ。米株価の底入れ上昇や欧州の債務不安対策が円滑に進むことになれば地合いは一変するが...。  

総合分析

 国内も景気悪化で需要が低迷し、夏の行楽需要期を控え、製造設備の修理による稼働率低下となったが、こうした状況も強材料にならない。今後、ニューヨーク原油価格が80ドル回復後、大台を固めて90ドル挑戦の勢いを示す展開とならなければ水準は切り上げられない。景気がらみの材料は長期的であり、上値警戒など気勢を削ぐ要因となるだけに、投資家も慎重にならざるを得ない。むしろ、一気に突っ込んで底を固めると反発も楽だが、戻りを売って対処し、チャンスを待つしかない。常に値崩れする危険性があるので注意が必要だ。  

コーン

方向性がつかみにくい展開

20120625grain.jpg

6/22 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は、作柄悪化不安を手掛かりに19日に6.17ドルまで上昇したものの、21日に前日比25セント強の急落を演じ、6ドル大台を割り込んだ。背景は、FOMC(米連邦公開市場委員会)でQE3(量的金融緩和政策第3弾)が見送られ、株式、原油、金が急落した嫌気した売りが出たためだ。中国の経済指標の数値も低下、減速懸念が浮上してきたことも手仕舞売りを誘った。独自材料を見ると、受粉期入りしたコーンベルトで少なくとも月末にかけて乾燥した天候が継続し、作柄悪化につながる可能性が高いとしており、天候リスクプレミアムを取りに行く動きがみられてもおかしくない状況にあり、そのままズルズル下がる可能性は低そうだ。また、29日に米農務省が実作付面積を発表するが、3月の米トウモロコシの作付意向面積9586万4000エーカーからどう修正されるか注目される。ちなみに米国の民間有力調査会社インフォーマの予想は9675万9000エーカーで、作付意向面積を89万5000エーカー上回った。  

国内市場

 東京トウモロコシ期近は、シカゴ市場のブレた動きに追随して不安定に推移している。21日は2万3270円まで急騰、22日はシカゴ急落を円安が相殺する格好になるなど、方向性が掴みにくくなっている。天候不安や作柄低下など独自の強材料があるが、外部環境重視型が続く見通しで上下に振れた展開が続こう。  

ゴム

切り返せずに三年ぶりの安値更新も

20120625rubber.jpg

6/22 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり20~70トン台。週末現在、原料は92.20バーツ、オファーは7月積337.50セント(円換算約282.90円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は5月31日現在、前旬比3トン減の14800トン。入庫量1104トンに対し出庫量は1107トン。
【前検】6月度のゴム品質検査請求前検(後期)は、新規40枚(200トン)、再検180枚(900トン)で合計220枚(1100トン)。前期分40枚(200トン)と合わせ、260枚(1300トン)。

展開予想

 東京ゴム市場は、260円を迫るも反落から一転240円割れへ。週初には、ギリシャ再選挙の結果が好感され、株高・円安などを背景に上昇すると、直近の戻り高値を超えテクニカル買いなどから250円台後半へ。しかし、買いは続かず上値を抑えられると、週後半にかけては米国の軟調な経済指標や追加の金融緩和策が見送られ、商品・株安の流れから急落。再び240円を割れる展開となった。
 引き続き、ユーロ圏や米国を中心としたマクロ経済の動向に大きく左右される外部要因主導の相場付きに変わりはない。依然として積極性を欠くタイ政府の介入に対し、不満を持つゴム農民が抗議集会を開いている様子も、政府として目立った動きは今のところ見られていない。罫線上は、売られ過ぎを示すオシレーターも存在し、6月11日の安値232.2円を割れずに値固めできれば反発へと転じる可能性もあるか。鞘は、納会においてタイ・ゴム協会による現受け計画に後押しされた業者筋の動向を注視したい。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり144,000円です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額は預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり21,210円(往復)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

当社(商品先物取引業者)の企業情報は当社本・支店及び日本商品先物取引協会の本部・支部やホームページで開示しています。お取引についての御相談は、当社顧客サービス担当(東京)電話03-3249-8827
日本商品先物取引協会相談センター 東京都中央区日本橋小網町9番4号日商協ビルディング 電話03-3664-6243