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週間相場分析2012年06月18日号

再選挙後の動向やFOMCを睨み神経質なムード

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6/15 15:30現在

海外情勢

 ドイツの銀行大手コメルツバンクは、金価格の動向について、今年後半に需要が再び回復することから、年末までに著しく上昇し、1オンス=1900ドルの大台に達するとの見通しを示した。同行のアナリストらは、インドの金需要低迷は中国の旺盛な需要に相殺されているとし、今年は中国がインドに代わって金の最大消費国となる見込みと指摘。一方、インドについても、モンスーンが過ぎて、婚礼シーズンやヒンズー教祭事を数ヵ月後に控えていることから、市場では貴金属需要の回復が見込まれている。      

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は5日時点で15万6122枚、前週比2万5413枚減。取組高は5日時点42万枚台、13日時点41万枚台。東京市場の取組高は13万枚台。カテゴリー別(7日⇒14日)では、当業者は売り玉1200枚減・買い玉900枚増、非当業者は売り玉300枚増・買い玉1800枚減。    

総合分析

 17日のギリシャ総選挙の結果とそれを受けた各国の動向、19~20日のFOMCの内容などを睨み、金融市場全体が神経質な状況。そのため、ニューヨーク金、東京金についても、様子見ムードから方向感に欠ける展開となり、場合によっては上下波乱もあろうか。ただ、そのなかで、ニューヨーク金価格で5月の安値水準である1500ドル台前半、東京金価格で6月初めの安値水準である3900円弱を大きく下回ることがなければ、目先の安値出尽しとの声も。           

白金

まだ下値波乱の恐れを拭えない

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6/15 15:30現在

海外情勢

 欧州債務不安を背景に欧州経済のマイナス成長が見込まれ、ニューヨーク白金期近は大幅な下落を演じ、ファンダメンタルズの弱さを示唆する要因が頭抑えとなっているが、先週14日は米経済指標悪化で追加金融緩和措置発動期待が高まり、金、株とも上昇し、白金も連動して30ドル強の上昇を演じた。中国政府の利下げ、同国内の大連地区において輸出拡大計画に基づく自動車生産体制が強化される動きなど自動車販売台数の伸び悩み(2011年の同国年間自動車販売台数は1850万5100台、前年比2.5%増)をカバーする要因と期待され、インドネシアやタイの販売台数増加、ロシアとブラジルにおける増加など合わせると、世界自動車販売台数は前年を上回る可能性が高い。欧州債務不安が一巡すると、ファンダメンタルズの明るさが材料として浮上する。  

内部要因

 ニューヨーク市場におけるファンドネットロングは減少したとはいえ、強気ポジションを維持していることに変わりない。東京市場も同様、非当業者の買い越しスタンスにブレはない。金価格の堅調が支援要因となり、市場心理は金とのサヤ縮小期待もあるため、押目で非当業者の新規買いが認められる。しかし、目先、欧州債務問題の行方がハッキリしないと強気勢力も買い手控える可能性があるため、下値を固めるまで買い人気の盛り上がりは期待しにくく、買い出動は先送りとなりそう。  

総合分析

 

 ニューヨークベースで金と白金の逆ザヤは150ドル強であり、当面、このサヤ縮小は難しいにしても、この白金の割安感が金価格上昇に追随する時の買い材料となりそうだ。欧米の景気動向に敏感な白金相場だけに、米景気回復への不安が台頭し、米株価が下落すると気勢をそがれ、上げ足が鈍る恐れがある。買い玉は早めの利食いを心掛けたい。東京期先は為替の影響に注目し、1ドル=80円回復の円安となれば戻り足も速くなるはずだ。     

原油

米金融政策見極めるまで地合は不安定

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6/15 15:30現在

海外情勢

 OPEC(石油輸出国機構)総会で現行生産枠の日量3000万バレル据え置きと減産遵守で合意。米経済指標が悪化し、追加金融緩和措置への期待が高まるという奇妙な心理で原油堅調場面。イラン情勢は話題の圏外となり、下支え要因となっていない。しかし、イラン政府は6月に入り、原子力潜水艦の製造計画を発表、欧米諸国との核開発問題を巡る交渉を優位に進めようと圧力を加える思惑が見え隠れする。しかし、オバマ米大統領は対イラン制裁が一定程度の効果を上げているとの判断から、イラン制裁を強化する姿勢を見せず、逆に韓国などアジア諸国がイランからの原油輸入量を十分削減したため、イラン制裁対象国から外す意向を明らかにした。緊張を避ける政策とも推測され、ホルムズ海峡封鎖懸念はかなり薄れている。  

内部要因

 東京原油は当業者が買い越し、非当業者は売り越しとなり、非当業者は利が乗っている形。依然としてニューヨーク原油は米国内在庫の記録的な高水準、シェールオイルの供給増加、米景気回復へ向けたガソリン価格抑制の意向を示すオバマ政権など市場環境が原油価格上昇を阻んでいる。もちろん、欧州債務不安が最大の弱材料であり、投資家の心理も弱気に傾かざるを得ない。一連の弱材料を織り込みつつあるが、米金融政策とギリシャ情勢の方向を見守る状況下では投資家も動意薄を余儀なくされる。  

総合分析

 OPEC加盟国は生産枠をオーバー(日量160万バレル超過)している国に減産順守を要請。現行枠据え置きは強材料とされた。中国経済の減速でアジアにおける中国原油輸入需要の伸び悩みがドバイ原油価格の上値抑制要因となっている。米国内原油在庫が22年ぶりの高水準にあることで頭抑えとなる恐れもある。世界原油指標のブレントも100ドルを割る低迷で、ニューヨーク原油市場でファンドは米金融緩和策の行方を見極めるまで原油相場に対する方針を決めかねている。当面、戻しても売られやすく、往来相場が続きそうだ。  

大豆

外部環境落ち着くまで模様眺め

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6/15 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は14ドル台半ばまで上昇したあと下落、14日には13.84ドルまで売られた。その背景は、17日のギリシャ再選挙の前に整理売りをする動きが加速したからだ。シカゴ大豆の大口投機筋のネットロング(買い越し)はピーク時に比べると減少こそしたが出来高は77万枚台半ばの高水準にあり、何か弱材料が出てくると下げやすい地合にある。中国の景気不透明感も相場の頭を重くしている。大豆を含めた国際商品市場は、独自要因より、17日のギリシャ再選挙、19~20日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の動向に目が向いている。ギリシャ再選挙の結果が悪ければ国際商品全般が大きく売られる恐れがあるが、そうなると、これ以上の経済悪化に歯止めをかけるため、バーナンキFRB(米連邦準備制度理事会)議長がQE3(量的金融緩和第3弾)が発動することも考えられ、ギリシャ再選挙、FOMCの重要なイベントが終了するまでは、ポジションを調整しながら、模様眺め気分の強い展開となろう。  

国内市場

 東京一般大豆期先はシカゴ高に追随して13日に4万5800円まで上昇したが、シカゴ反落を嫌気した売りに反落した。当面、東京一般大豆のカギを握るのは、やはりギリシャ再選挙、FOMCなど重要なイベント。その理由は、両者の結果を見て、為替相場が動くからだ。結果が悪ければ円高、良ければ円安となり、輸入コストに反映される。  

ゴム

240円で値固めしているが切り返せるか?

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6/15 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり30~80トン台。週末現在、原料は91.30バーツ、オファーは7月積340.50セント(円換算約282.40円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は5月31日現在、前旬比3トン減の14800トン。入庫量1104トンに対し出庫量は1107トン。

展開予想

 東京ゴム市場は、安値割れも反発から240円台後半へ。前週末の夜間立会中一時的に売り込まれ、232.2円の安値を付けたが、週初には外部要因の好転から急反発し240円を回復。その後は、様子見ムードのなか極端に薄商いの状況下、株や他商品等の動きに左右され240円を跨いで小動きであったが、週後半にかけては、上海ゴム市場の上昇につられながら240円台後半へと戻す展開となった。
 いよいよ17日日曜日にギリシャの再選挙が実施され、財政緊縮路線を堅持するのか、またはユーロ離脱の方向へと向かうのかに注目が集まる。依然として世界経済の動向に敏感な相場となっており、外部要因主導の展開は継続するであろう。タイのゴム生産地では、降雨の影響でタッピングに遅れが生じているようだが、政府の介入が及び腰なこともあり現物価格は一時90バーツをも割れた。罫線上は、再度直近安値を更新したものの、RSIが逆行を示すなど、売られ過ぎを示唆するテクニカル指標も少なくない。鞘は、ここにきて逆鞘が幾分縮小傾向にあるが、納会でのタイ・ゴム協会の現受け計画に後押しされた業者筋の動向がカギを握るであろう。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり144,000円です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額は預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり21,210円(往復)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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