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週間相場分析2012年06月11日号

半値戻しを達成出来ず失速

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6/8 15:30現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は6月7日時点で1274.79トン。同保有残高は5月21日の1282.94トンから、翌22日に1265.43トンまで17.51トンも急減。その後、5月23日の1268.15トン⇒24日の1270.26トン⇒6月1日の1273.88トン⇒6日の1274.79トンと増加している。      

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は5月29日時点で13万0709枚、前週比4889枚減。取組高は5月29日時点41万枚台、6月6日時点42万枚台。東京市場の取組高は13万枚台。カテゴリー別(5月31日⇒6月7日)では、当業者は売り玉900枚増・買い玉2900枚増、非当業者は売り玉2300枚減・買い玉4400枚減。    

総合分析

 欧米の追加金融緩和観測の強まりを受けて、一時、ニューヨーク金価格は1600ドル台前半、東京金価格は4100円台後半へと続伸したが、結局、バーナンキFRB議長が景気浮揚策に対する具体的な発言をしなかったことに失望し、再度急落する格好となった。日足チャートを見ると、ニューヨーク金、東京金ともに、2月末からの下げ幅に対して、節目である半値戻しを達成出来ずに失速した格好で、市場の失望感は小さくない。当面は再度の下値確認に。            

白金

先行き不安が増大

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6/8 15:30現在

海外情勢

 バーナンキFRB議長の議会証言はQE3(量的金融緩和策第3弾)に触れず、失望感から金価格が急落し、白金も追随した。しかし、6日に前日比28.7ドル高を演じ、翌7日に28.3ドル安となり、上昇分を帳消しにしただけで、まだ、QE3への期待は根強く、政策決定会議が予定されている19日、20日の結果を待つことになろう。FRB副議長が追加緩和策の正当化される可能性があると発言しており、『必要とあれば行動する』というFRBのスタンスはQE3発動の可能性を示唆した発言と受け取れる。これまで売り込まれ過ぎたため、その反動が出て不思議ない。  

内部要因

 NY市場ではファンドのネットロングが減少し、先安懸念で買い玉を手仕舞いした形だ。売り込まれたことから、その買い戻しで相場が反発する余地がある。東京市場は非当業者の買い越しに大きな変化なく、増加する傾向を示しているだけに、下値不安は薄れているようだ。突っ込んだところは買われそうで、そうなると、売り玉手仕舞いを誘い、上昇力が強まろう。  

総合分析

 

 大幅安の反動だけでも急上昇となっておかしくない。もともとファンダメンタルズが弱いわけではないだけに、下値は浅いと思われる。中国の利下げは同国が意図的に経済成長を鈍化させる政策から、ふたたび景気拡大を促す政策へもどったことを示し、白金の産業向け需要の増加が見込まれるほか、米金融緩和策への期待も捨て切れず、目先の上昇は見込まれるが、戻りは売られる恐れが強く、逆張りでの対応となろう。     

灯油

戻り売り懸念

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6/8 15:30現在

海外情勢

 欧州債務不安と米金融緩和策への期待が綱引きとなり、心理面の不安が残っている間は下値不安は拭えない。中国の利下げに加え米QE3実施となればNY原油価格は堅調が見込まれ、これに東京灯油も追随するはずだ。しかし、一方で原油高が米個人消費を萎縮させるという要素が米景気の先行きに影を落すと受け止められると、上値は限定的となるだろう。  

内部要因

 東京市場は当業者の買い越しとなり、非当業者は売り越している。灯油売り・ガソリン買いのパターンもあるだけに、非当業者の買い越しが減少する恐れがある。弱気リードの展開が見込まれる。  

総合分析

 ニューヨーク原油期近が5月中に20ドル強の下げを演じたのは、欧州債務不安と米景気回復の遅れなど原油需要が減退する恐れがあるからだ。ギリシャがユーロ圏を脱出する懸念に加え、スペインの債務不安増大は欧州経済の下振れ懸念を強めるため、原油価格の低迷が避けられないとの判断に結びつく。世界の石油需要は米国、欧州、中国で全体の50%弱を占めている。このため、欧州債務不安による景気悪化、米国の景気回復遅れ、中国の経済成長鈍化などが世界石油需要の減少を連想させ、原油価格の圧迫要因となっている。戻り売りは必至。  

コーン

中国の利下げと天候不安に反応

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6/8 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は、現地時間6日、リスク回避の巻き戻しに前日比19セント近くの急騰を演じ、7日は天候不安と中国の利下げを好感した買いに一時6ドル台を回復した。利下げにより中国経済が活性化するとトウモロコシ輸入が増える可能性があるとの見方や、ミズーリ州の一部、イリノイ、インディアナ、ミシガンの少なくともコーンベルトの4分の1が高温・乾燥に見舞われているとの見方が強材料になった。今年はトウモロコシの生育が早いため、米国におけるトウモロコシ受粉期は今月半ばにスタートしようが、受粉期を挟んだ前後3週間は最も水分を必要とする時期で、雨が適度に降らないと、作柄が悪化し、米農務省が需給予想で使用した166busを大きく下回る恐れもある。もっとも、この高温乾燥が短期的なものなら新穀の需給をひっ迫させる可能性は低く、6.50ドル止まりと予想出来よう。天候以外に注意したいのは19~20日のFOMCで、金融緩和に向けて一歩踏み込んだ政策が発表されるかに注目。7日のバーナンキFRB議長証言が空振りに終わっただけに気になる。  

国内市場

 東京トウモロコシ期先は、シカゴ高と円安を手掛かりに買われ、6月4日の安値2万1040円から浮上、5月21日の2万3030円が見えてきた。ただ、シカゴトウモロコシの切り返しに限界があると思われ、当面は2万1000~2万3000円で推移しよう。  

ゴム

外部要因の圧力を支えられるか?

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6/8 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり20~110トン台。週末現在、原料は92.70バーツ、オファーは7月積347.50セント(円換算約287.90円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は5月20日現在、前旬比395トン減の14803トン。入庫量493トンに対し出庫量は888トン。
【前検】6月度のゴム品質検査請求前検(前期)は新規のみで40枚(200トン)。

展開予想

 東京ゴム市場は、急落から230円台へ突入。週初には、円高、株・原油安などを背景に売り込まれると、CBを連発させながら一気に240円付近へ。その後も激しく上げ下げを繰り返すなか、直近安値を割れるとテクニカル売りなどからさらに下げを加速させ、233.8円の安値を付けた。週後半にかけては、一時250円を戻す局面をみせるも、外部要因の悪化などから再び240円を割れる展開となった。
 天然ゴム生産国協会によると、2012年の世界の天然ゴム生産量は前年対比で1.5%の上昇を見込むと発表。タイ政府による市場介入が効果を示さないまま、生産の増加、ヨーロッパの債務危機による世界的な消費の減退と悪循環は続く。罫線上も日足ベースでは直近安値を次々に下抜け、週足ベースではヘッドアンドショルダーを形成し、さらに下値を探る展開か。タイの輸出業者が5月に300トン弱のゴムをTOCOMで現受けし、6月以降はその量がさらに増加する見込みとのことであるが、15000トン近い日本国内在庫をどれだけ吸収できるかが今後の鞘の動きみるうえで注目すべき点となろう。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり144,000円です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額は預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり21,210円(往復)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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