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週間相場分析2012年05月21日号

今年第1四半期の金需要は減退

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5/18 15:30現在

海外情勢

 WGCが17日に発表した統計によると、今年第1四半期の世界金需給推計は、総供給量1070トン(前年同期比5%増)、総需要量1089トン(同7%減)で差し引き19トンの供給不足(前年同期は151トンの供給不足)。また、分野別金需給推計(※算出方法が微妙に異なるため前述の総需要量と数値が一致せず)は宝飾品用519.8トン(前年同期比6%減)、歯科・産業用 107.7トン(同7%減)、投資389.3トン(同13%増)、公的機関の購入80.8トン(同41%減)で合計1097.6トン(同5%減)。国別では中国が255.2トンと過去最高を記録。     

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は8日時点で15万1455枚、前週比2万6548枚減。取組高は8日時点、16日時点ともに41万枚台。東京市場の取組高は14万枚台。カテゴリー別(10日⇒17日)では、当業者は売り玉4700枚減・買い玉1200枚減、非当業者は売り玉9200枚増・買い玉5800枚増。    

総合分析

 独州議会選挙では独最大州でメルケル政権与党が大敗、ギリシャでは6月17日の再選挙が決定と、引き続き欧州債務問題は深刻化。結果、ユーロ安・ドル高進行でニューヨーク金価格は1500ドル台前半まで続落し昨年末の安値水準へとUターン。東京金価格も、円高一服が辛うじて下支えとなっているものの、4000円前後で低迷、円相場の動向次第では再反落も。引き続き慎重に成り行きを見守る。             

白金

安値警戒に戻し反発チャンス窺う

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5/18 15:30現在

海外情勢

 JM(ジョンソン・マッセイ)社発表の『プラチナ2012中間報告』は向こう6ヵ月(今年5~10月)価格予想を1450~1750ドル、平均1600ドルとしたが、早くも先週、ニューヨーク白金期近が下限予想を下回った。なお、中間報告では2011年の世界白金需給を13.4トンの供給過剰とし、その傾向は2012年も続くと予想している。また、宝飾需要は金と比べた割安感もあり、中国、北米、インドで増加し、この傾向はまだ続きそうだ。昨年の需要減少理由に東日本大震災の影響を指摘しているので、サプライチェーンの回復で今年は状況が変化しそうだ。  

内部要因

 ギリシャ債務不安の再燃で欧州と米株価が下落し、欧州経済のマイナス成長懸念など先行き見通しの悪化から心理的な弱気先行で、ニューヨーク白金のファンドネットロングは減少し、東京市場の非当業者買い越しも減少しているが、依然として強気スタンスは変わっていない。玉整理が進展した分、買い余地が出てきた。  

総合分析

 

 ニューヨーク白金の1500ドル割れで下げ過ぎの印象強く、反発必至の情勢だ。欧州経済の見通しは良くないが、米景気回復への期待は高まっているだけに、ギリシャ情勢が落ち着けば反転上昇する可能性が高い。ギリシャ国民の9割近くがユーロ脱出を望んでいないだけに、債務救済策受け入れの条件である財政緊縮策は妥協する確率が高い。現段階で突っ込んだところは買い拾っておきたい。     

灯油

他商品安一服で下げ止まり

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5/18 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク原油が昨年12月の安値を切ったことから、下げ過ぎとの見方が台頭している。灯油は早くも反発へ転じ、91ドル台へ後退した原油を見て突っ込み警戒で地合が引き締まりつつある。ギリシャ情勢は最悪のシナリオを回避できそうだとの見解が増えている。国民の9割がユーロ離脱に反対しているだけに、債務救済支援策を受けるために財政緊縮策は避けて通れないとの見方だ。これは原油の下値不安を薄れさせ、強いては灯油の下げ止まりを示唆する。  

内部要因

 非当業者は買い越しポジションを維持している。玉整理が進展したことから、投げによる値崩れ懸念は遠退いたと判断してか、押目は買われはじめている。弱材料は出尽しの印象があるだけに、ニューヨーク原油のファンドポジションもネットロングを維持するなど、原油反発に追随して上昇するとの期待から買われている。為替が円安へ振れる余地があることも強気勢が復帰している理由だ。  

総合分析

 ガソリンほど下げはきつくなかった。早めの切り返しとなった灯油は実需が強気姿勢を示すなど、下値不安が後退し、地合が引き締まりつつある。当面、一段下げたところは買われると考えるべきだ。ただ、荒い動きだけに利食は早めにすることを心がけたい。戻りを売りたい心理はあろうが、買いより売りのリスクが高そうだ。  

大豆

シカゴ先安感と円高に圧迫される

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5/18 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は大型連休明けから下落、14日には13.735ドルまで売られた。その背景は、①シカゴ大豆期近が4月27日に15.09ドルまで上昇、当面の高値達成感が出てきた、②5月10日の米農務省需給レポートで2012~13年度の需給ひっ迫を織り込んだ、③ギリシャの政局不安による欧州債務不安で、株式、商品市場でリスクマネーを引き揚げる動きが出た・・・などだ。史上最高まで積み上がったファンドのネットロングはピークを打ってやや減少している。大豆需給が危機的な水準にあることは誰もが認めるところだが、一旦、買い切ってしまえば、新たな強材料が出てこないと、容易には15ドルを超えられない。15ドルを超えるには、米中西部の天候に大きな問題が出て、供給減⇒需給ひっ迫がエスカレートした時だろう。まだ、作付期に入ったばかりで、天候リスクがあり、積極的に売り込みにくい局面でもある。当面は、欧州債務不安と天候の綱引きで、そのバランス次第の動きが予想される。  

国内市場

 東京一般大豆期先はシカゴ安と円高地合を受けて、15日に4万2000円割れまで下落し反発した。ただ欧州債務不安の再燃は国際商品全般の足を引っ張っており、市場のセンチメントは重い。とはいえ、天候リスクを考えると積極的に売りにくく、当面は4万円台前半での揉合が予想される。  

ゴム

生ゴム在庫が過去5年で最大に

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5/18 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり20~30トン台。週末現在、原料は102.20バーツ、オファーは6月積375.00セント(円換算約309.90円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は5月10日現在、前旬比435トン増の15,198トン。入庫量1,395トンに対し出庫量は960トン。

展開予想

 東京ゴム市場は、更なる下げから260円台へ。週初には、前週末の急落の勢いを引き継ぎ、上海ゴム市場の下げにつられながら280円割れ。その後も、外部要因の影響に左右され、他商品・株安を背景にファンドを中心とした投げ売りによって連日CBを付け、一時261.5円の安値を付けた。週後半にかけては、円高などの弱材料がありながらも自立反発から、270円近辺へと戻す展開となった。
 マクロ経済を中心とした外部要因の動きが主流となっており、ゴムのファンダメンタルズ等を無視した展開が続いているため、現物対比ではTOCOM市場は大きく割安となっているが、値頃感から安易に買うことは控えたい。もっとも、ここまで影響力を与え切れていないタイ政府による市場介入の動きを全く無視することはできないため、その動向には注意したい。罫線上は、目標としていた260円付近へと下げたが、下降トレンドの反発力を見極める段階となろう。鞘は、先限を中心に売り込まれたため大きく縮小したが、受渡期限の切れる在庫が中限以降に存在する可能性があることや、国内在庫が増加していることを考慮すれば、順鞘は維持されるであろう。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり150,000円です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額は預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり21,210円(往復)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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