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週間相場分析2012年05月14日号

欧州債務問題に翻弄される展開

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5/11 15:30現在

海外情勢

 香港特別行政区政府の政府統計処のデータによると、今年1~3月の中国の香港からの金輸入量は13万5529kgと、前年同期の1万9729kgから急増した。中国では所得増加と不動産投機の抑制などを背景に金の購入が増加。なお、WGCは、中国が今年、年間ベースでインドを抜いて世界最大の金消費国になるとの見通しを示している。WGCによると、昨年のインドの金需要は宝飾品向けと投資とを合わせ全体で933.4トン。それに対し、中国は769.8トンだった。     

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は1日時点で17万8003枚、前週比1万766枚増。取組高は1日時点41万枚台、9日時点42万枚台。東京市場の取組高は14万枚台。カテゴリー別(2日⇒10日)では、当業者は売り玉9300枚増・買い玉5500枚増、非当業者は売り玉2800枚減・買い玉1000枚増。    

総合分析

 仏大統領選挙決選投票では最大野党である社会党のオランド氏が当選、ギリシャ総選挙では与党大敗となり、欧州債務問題に対する不安が再燃。その結果、ユーロ全面安の煽りを受けて、ドル高⇒ニューヨーク金価格下落、円高⇒東京金価格下落と、金価格も大きく揺さぶられた。しかし、これで欧州債務問題再燃を織り込めたかといえばそうはいえず、独州議会選挙やアイルランドのEU財政協定に対する国民投票など波乱の種はまだまだ残っている。引き続き欧州動向や為替動向に翻弄される公算大で、今しばらくは慎重にマーケットの成り行きを見守るのが得策といえそう。            

白金

突っ込んだところは買い場

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5/11 15:30現在

海外情勢

 4月の中国乗用車販売台数が前年同月比12.5%増の128万台、1~4月累計が前年同期比1.9%増の505万台と明るい材料が出ている。『1500ドルを切ると生産コストを意識するので米景気回復への期待もあり反発する可能性が高い』(スタンダードバンク東京支店長・池水雄一氏)との見方から、欧州債務不安が薄れると反発へ向かう公算大。  

内部要因

 5月1日現在のニューヨーク白金ファンドネットロングは1万6601枚(前週比1679枚増)と買い気は強い。欧州債務不安はあるものの、金と比べて100ドル安は明らかに割安である。自動車生産・販売台数も伸びそうで、触媒需要の増加を見込めるだけに、下げたところは実需が買っている。  

総合分析

 

 東京白金期先は先週10日に3837円と3月14日の4589円から752円安を演じている。さすがに下げ過ぎと判断され売方の買い戻しに安値から反発しているが、ニューヨーク白金に連動するほか、為替の円高が頭抑えとなる恐れもあり、下値を試す動きを継続することになろう。     

ガソリン

突っ込み買いながら利食いは早めに

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5/11 15:30現在

海外情勢

 NY原油は2月2日の95.44ドル、5月7日の95.34ドル、そして先週9日の95.17ドルと95ドル割れを回避し、95ドルが下値抵抗の形だ。10日は5月1日の106.43ドルから1週間足らずで11.26ドル安を演じたことで下げ過ぎと判断されたほか、ギリシャが連立政権樹立へ向け前進が見られたとの見方で米株価が反発したこともあり、97.69ドル(引値97.08ドル)まで戻している。底入れとなれば原油高⇒東京ガソリン高の流れに。  

内部要因

 NY原油市場のファンドポジションは5月1日現在のネットロングが22万6643枚(前週21万2386枚)とファンドの強気姿勢が続いていることは底固さを窺がわせる。これがガソリンの強気勢を支援するのではないか。非当業者の買い越しは変わらないが、下値不安が残る間は手控えているが、円高一服、NY原油底入れとなれば強気勢が意を強くして急反発へ転じる可能性あり。  

総合分析

 東京ガソリンは当先逆ザヤが相場の強さを示している。とりたてて現物品薄という関係での逆ザヤではない。しかし、今後、原油が立ち直れば、期先は買い易い環境にあるといえそうだ。相対力指数も30ポイントを付けて投げ一巡しているだけに、押し目は買い場と考えたい。ただ、動きが急なだけに利食いは早めを心掛けるべきだ。回数を重ねて小すくいで利を積み上げる戦法を取りたいところ。  

コーン

シカゴ先安感と円高に圧迫される

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5/11 15:30現在

海外市場

 現地時間10日、米農務省は2012~13年度の米トウモロコシ需給予想を発表した。生産量は147億9000万bus(単収166bus)、需要は137億7500万busで、差し引き10億1500万busの供給過剰で、期末在庫は18億8100万busと前年度の8億5100万busから急増が見込まれている。2012~13年度はトウモロコシの作付面積が増加し、作付作業は平年を大きく上回るペースで進み、先行き需給が緩和するとの見方から、新穀限月のシカゴトウモロコシ12月限は5.05ドルまで売られた。欧州で債務不安が再浮上、先行き世界景気の足を引っ張り、トウモロコシ需要が停滞するとの不安感も市場のムードを悪くさせている。シカゴトウモロコシは供給圧迫感が強いが、それを一掃するのが天候不安だが、目下のところ、大きな問題はない。6ドル台を維持してきた期近も、新穀安に追随して台割れを演じる公算が高まっているが、この水準で中国が買い手当に出るかどうか注目したい。  

国内市場

 東京トウモロコシ期先は、シカゴ安と円高のダブルパンチでズルズルと後退している。当限は旧穀の品薄を映して高く、期先に比べて大幅な逆ザヤになっているが、それに対して期先は売国の大幅供給増見通しに圧迫されている。更に、欧州債務不安の再燃で円高が継続するとの見方もあり、当面、弱含みで推移しよう。  

ゴム

下値模索の週となるか

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5/11 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり30~60トン台。週末現在、原料は106.40バーツ、オファーは5月積387.50セント(円換算約321.90円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は4月30日現在、前旬比3トン減の14763トン。入庫量537トンに対し出庫量は540トン。
【前検】5月度のゴム品質検査請求(前期)は新規のみで40枚(200トン)。

展開予想

 東京ゴム市場は、急落から290円を割れた。連休明けの初日には、NY原油を中心とした他商品安や株安を背景に10円を超える下げへ。その後も、円高の進行や上海ゴム市場の下げもあり戻りの弱さが目立ち、4月17日の安値301.8円を下回る場面ではファンドを中心としたテクニカル売りによって大きく下げ、CBを連発させながら290円を割り込む展開となった。
 急落のなか、タイ政府による現物市場での買い付けの様子が徐々に伺える状況となっているが、EUの財政問題や中国・米国経済の減速懸念から導き出される需要減退を危惧した売りがそれを大きく勝り、その存在感を全く残せていない。引き続き外部要因の動きに大きく左右される展開が続くと見込む。罫線上は、戻りが弱く下降トレンドを継続しているが、下値目標はタイ政府による介入発言によって上昇を始めた280円や年初の安値260円付近か。鞘は、これといった動きがなく取組高にもさほど変化が見られないことから、納会に向けて現在の順鞘の水準を維持しながら推移するものと見込む。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり150,000円です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額は預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり21,210円(往復)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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