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週間相場分析2012年04月16日号

今年後半から2013年前半に2000ドル超も

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4/13 15:30現在

海外情勢

 貴金属調査会社GFMSは現地時間11日、世界金市場調査リポート『Gold Survey 2012』を発表した。そのなかで、今後の金価格見通しについて、『今年の価格予想レンジは1530~1920ドルで、平均価格は1731ドル』、『今年後半から2013年前半にかけては、根強い欧州債務危機に対する懸念や米国の追加金融緩和見通しを背景に2000ドルを超える可能性がある』、『ただし、2000ドル超えは短期間に終わる公算』との見方を示した。    

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は3日時点で17万7464枚、前週比7600枚減。取組高は3日時点41万枚台、11日時点40万枚台。東京市場の取組高は12万枚台。カテゴリー別(5日⇒12日)では、当業者は売り玉2800枚増・買い玉1800枚減、非当業者は売り玉3000枚減・買い玉1600枚増。   

総合分析

 ニューヨーク金価格は1600ドル前半、東京金価格は4300円前後で推移。これといった強材料が見当たらないなか、ドル高・ユーロ安地合、円相場の反発、米株価軟調や原油価格軟調、インドの金輸入関税引き上げの影響、中国の経済成長鈍化懸念などが上値を抑制、日足チャート的には下値切り下げ型の線型から脱していない。今後、季節的な不需要期入りが控えていることも加味すると、下値が固まったとはいい難い状況。もうしばらくは注意深く成り行きを見守りたい。         

白金

弱材料後退するとファンダメンタルズ見直し

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4/13 15:30現在

海外情勢

 中国汽車工業協会の最新の統計によると、1~3月の中国の自動車生産台数は478万4300台で前年同期比1.83%減、販売台数は479万2700台で同3.4%減となった。中国は経済成長の減速政策を実施していることや、新車購入補助政策も打ち切られたことが影響している。ただ、中国の落ち込み分はインドネシア、タイなどの販売台数急増がカバーしつつあるのでアジア全体の販売台数は年間を通じて落ち込まないと見込まれている。  

内部要因

 大幅な下げを演じた東京白金価格だが、それでも非当業者は買い玉整理を進め、突っ込んだところを買い直すなど、買い越しポジションは変わっていない。ファンダメンタルズが良好なだけに先高人気は根強いようだ。米景気動向が不透明なままで、欧州債務不安も燻っていることから、上値抑制要因が多く、地合いはなかなか引き締まらない。そうした市場環境を見て、買い方も慎重にならざるを得ないことから、出来高は増えず、盛り上がりを欠いていることも事実。  

総合分析

 

 上値抑制要因としての欧州債務不安はスペイン国債を欧州中央銀行が買い上げる余地があるとされ、スペイン政府も救済策は不要であるとし、自助努力で債務問題解決の道筋を付ける政府方針が明らかになったため、欧州債務不安の再燃も下火となった。それでも新規強材料が不足していることや、他商品安も影響して、騰勢を取り戻せないでいる。暫く様子を見る必要がありそうだ。     

ガソリン

下値不安後退で買い人気回復へ

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4/13 15:30現在

海外情勢

 米国内原油在庫の高水準が原油価格を圧迫する恐れが指摘されている。6月からオクラホマ州クッシングからメキシコ湾岸へのパイプライン輸送が開始されるが、これで集散地の原油在庫が取り崩されるとの期待がある一方、輸送能力が低いため、在庫を捌くほどの効果を期待出来ないとの悲観的な見方の二つに分かれる。ただ、4月6日現在の米国内中間留分在庫が予想外に大幅な減少となり、過去3年間の同期と比較しても低い水準であるため、製品需要の増加期待が原油価格の支援要因となっている。東京ガソリンも連動して上値を期待する市場ムードへ変化しそうだ。  

内部要因

 原油価格が大幅に下落した割にニューヨーク市場におけるファンドネットロングは減少幅が小さい。下値不安が薄れているのは、アジアのエネルギー需要が旺盛なことや、米景気回復への期待が強く、原油先高人気が根強いからだ。このため、原油相場が底かたく推移すると、これに連動するガソリンも追随する可能性が高く、東京市場の非当業者買い越しも維持されるはずだ。  

総合分析

 為替が円高へ振れ、ニューヨーク原油が調整安場面を迎えたことで東京ガソリン期先も下値不安が増大し、買い玉手仕舞い先行の下げ場面を迎えたが、弱材料を織り込み、ニューヨーク原油が下げ渋りを見せたことで下げ足にブレーキがかかった。売り玉利食いもあり、地合いは引き締まりを見せ、この間、更なる修正安で急降下する懸念が薄れているだけに、ここからは突っ込んだら買われる可能性が高い。売り方針へ転換するリスクは高く、上下波乱対応のため、こまめに利食いする前提の強気方針で臨みたい。  

大豆

利食売りをこなし一段高目指す

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4/13 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は、米農務省の需給予想を好感した買いに14.5225ドルまで上昇したが、欧州債務不安再燃を意識した手仕舞売りに反落する場面を見せた。しかし、12日には14.41ドルまで回復、地合の強さを改めて再確認する格好になった。このようななかで、現在、マーケットの一部が懸念しているのは買われ過ぎ感による反動だ。4月3日現在のシカゴ大豆市場における大口投機筋のネットロング(買越)は23万5857枚と過去最大を記録。昨年12月6日のネットロング8586枚から大きく増加した。また、シカゴ大豆の取組枚数は4月11日現在で78万4897枚に達し、年初の46万0650枚から32万4247枚も増加するなど、買い人気が堅固なことを現わしている。ただ、これから天候相場入りするのと、金や原油市場が足踏みしているため、投機資金が大豆に入りやすい環境が形成されていることも確かだ。大豆を取り巻く材料を検証すると、強材料が多く、相場の流れを変えるような材料が不足。シカゴ大豆は利食い売りをこなしながら、一段高を目指す途上にあると判断したい。  

国内市場

 東京一般大豆期先は9日の4万6880円から11日に4万4000円まで下落した。円高とシカゴ反落が背景だが、上昇を続けてきた割に下げ幅は小さい。シカゴ先高感は根強く、押目買い意欲は強い。ここは利抜きを意識しながら押目を拾う作戦が奏功しよう。  

ゴム

レンジ割れから戻り売りか

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4/13 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり10~30トン台。週末現在、原料は108.10バーツ、オファーは5月積390.00セント(円換算約327.80円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は3月20日現在、前旬比165トン減の14,092トン。入庫量596トンに対し出庫量は761トン。

展開予想

 東京ゴム市場は、レンジを下抜け310円割れへ。週初には、リスクオフムードが漂うなか円高、株・他商品安の流れを受けつつも、閑散相場によって押し目を買い拾う動きもあり320円台を維持。しかし、さらなる円高などの影響によって直近安値、そして320円を下抜けると、ファンドを中心とした売り手仕舞いによって急落。中国のGDPが予想よりも下げ幅が大きかったことも重なり、週後半には310円を割れる展開となった。
 タイ政府による市場介入は依然として積極的に行われている様子はないが、例年ソンクラーン(水かけ祭り)を境に荷の出回りが徐々に緩和されていくことから、この時期を狙い目としているか。もっとも今年はダブルウィンタリングの懸念もあるため、現物市場の動向をじっくりと見極めたい。しかし、引き続き外部要因主導の相場付きには変わりなく、ヨーロッパや中国の景気動向などに左右される展開が続くと見込む。罫線上は、レンジの下限と見られていた320円を下回ったことで、今度はそこがレジスタンスとなり戻り売りのポイントとなりえよう。鞘は、期先限月を中心に売り込まれたことで縮小しているが、在庫水準などを考慮すれば順鞘は維持されるであろう。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり114,000円です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額は預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり22,680円(往復)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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