商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2012年  >  2012年04月02日号

週間相場分析2012年04月02日号

インドの宝飾店ストの動向を警戒

20120402gold.jpg

3/30 15:30現在

海外情勢

 インドでは、金にかかる関税が4月1日から現在比2倍の4%に引き上げられることに対する抗議から、全国規模で宝飾品店のストが続いている。業界団体によれば、課税撤回までストは続く見通し。また、ボンベイ・ブリオン協会は、金輸入関税引き上げの影響について、国内の金宝飾品の小売価格は6%余り上昇し、3月の金輸入量は25~30トン(前年75~80トン)にとどまるとの見方を示した。  

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は20日時点で16万6138枚、前週比2万5600枚減。取組高は20日時点43万枚台、28日時点40万枚台。東京市場の取組高は12万枚台。カテゴリー別(22日⇒29日)では、当業者は売り玉2100枚増・買い玉も2100枚増、非当業者は売り玉1500枚減・買い玉も1500枚減。  

総合分析

 先行き不透明なインドでの宝飾店ストや強弱まちまちの米経済指標、不安定なドル・ユーロ相場や円相場などを背景にして、金価格は方向感に欠ける展開を余儀なくされている。目下、ニューヨーク金価格で1600ドル、東京金価格で4300円が下値抵抗線となっているが、これを新年度入りした4月も維持できるかどうかが、まずは焦点となろうか。インドでのスト継続で同国の金需要減退懸念が強まると売られる可能性もある。スト動向は要警戒といえそうだ。        

白金

リスクをとって買い辛抱の戦法も

20120402platinum.jpg

3/30 15:30現在

海外情勢

 世界経済への不安を示す株安が圧迫となりそうだが、白金独自の材料には明るい要素もある。インドネシア自動車製造業者協会によると2月の同国自動車販売台数が8万6407台、前年同月比24.2%増、前月比13.2%増と2ケタ成長となった。タイで発生した大洪水の影響がほぼなくなり、日本のメーカーが同国における生産拠点の強化を図っていることが大幅増加の原因。背景にはインドネシア経済の高い成長率が示すように旺盛な需要がある。中国の自動車販売台数が1、2月と前年同月比減少したが、この伸び悩みを中国以外のアジアや米自動車産業の業績アップがカバー、白金の触媒需要増加に貢献する可能性がある。  

内部要因

 ニューヨーク白金市場のファンドネットロングは2万5658枚(前週2万5967枚)と減少してはいるものの、高い水準を維持。利食いして買い直していることを示す。先行き世界白金需給ひっ迫は避けられないと考えるのは、ニューヨーク市場も東京の非当業者の買い越しが示すように大小にこだわらず投資家の共通認識であることがわかる。次週のポジションを確認する必要はあるが、買い玉の大量整理はないのではないか。従って、調整局面で売り込んだ向きは下げ一服して反転へ向かうと踏み退きを余儀なくされよう。  

総合分析

 

 海外安を受けて一段安となったが、ケイ線を見ると、2月1日3900円、同17日4073円、3月7日4191円、同23日4295円と下値を切り上げている。買い方はまだ円安の恩恵を受けていないようだが、一時的な円高局面となり、戻りを売られて下げたところで、売り込み型の相場となれば、次は一気に円安応援と踏み圧力で噴き上げる可能性が高い。週明けに続落する恐れなど、下値リスクはあるが、下値を見極めてから買い出動したあと、買い辛抱の戦法を取るのも一手。     

灯油

目先は往来相場続く可能性

20120402oil.jpg

3/30 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク原油価格が戦略石油備蓄の放出懸念や米国内原油在庫増加で下落した。3月15日の103.78ドルを切ったことで不安は増大している。しかし、イランによるホルムズ海峡封鎖危機は去ったわけではない。核開発を巡る欧米との交渉が決裂する可能性があり、中東ではシリア情勢の深刻化もあり、キナ臭い情勢が続いている。ペルシャ湾が火の海にならないという保証はない。米空母2隻とイラン革命防衛軍の連日の実践演習が行われているだけに、一触即発の状況が続く。灯油は現物市場でも原油高もあり、冬季暖房需要が減少するハンデを負っている灯油とはいえ、アジア向け中間留分の輸出で現物は捌けるだけに荷もたれ感はなく、海外原油連動による反発に備える。  

内部要因

 東京市場は僅かながら非当業者が買い越している。いつでも離脱できるスタンスで臨んでいる投資家もいる。結局はニューヨーク原油に連動するので弱気しにくいだろうが、いま一つ人気が盛り上がらない。ガソリンが自動車の燃料であるのに対し、冬の暖房燃料とのイメージから脱却できないことも一因。  

総合分析

 ニューヨーク原油の写真相場であり、下値を固めて反発するのを待つ格好だ。当面、手掛かり材料が乏しいこともあり、方向性が定まらない往来相場に終始する恐れはある。ただ、ケイ線や日柄観測などで反発するタイミングを探り、突っ込んだところを買い拾う妙味がある。テクニカルと複数の材料が合致した時がチャンス。  

コーン

天候リスク取り込む動きへ

20120402grain.jpg

3/30 15:30現在

海外市場

 3月30日に米農務省は作付意向面積を発表、これから秋にかけて天候相場が展開される。2012年の米国トウモロコシの作付面積は戦後最高に達する見通しだが、問題は米中西部を中心とした産地の天候だ。今年は、作付前の3月の米国の天候は全般に高温気味なため、例年より早く作付作業がスタートした。一部に土壌水分が不足している地区があるものの、天候パターンが低温・多雨に変化しない限り、滑り出しは順調との見方が出ている。習性としては、4月の天候が順調な年はトウモロコシの作付作業が順調に進むことが多く、最終的な作付面積が作付意向面積を上回ることは少なくない。それとは逆に、4月に長雨ないしは低温に見舞われ、作付作業が5月にズレ込んだ場合は最終的な作付面積が作付意向面積を下回ることが少なくない。なにはともあれ、作付面積の増減に関係なく、トウモロコシを含めた農産物の生産量を決定するのは天候である点に留意する必要があろう。ここ数年の天候相場は、経済要因優先で存在感がなかったが、2012年は天候リスクを取り込む動きを見せよう。  

国内市場

 作付意向面積発表前の手仕舞売りと円高と嫌気した売りに、東京トウモロコシ期先は2万3000円台前半まで売られた。先行きの天候リスクと先行きの円安基調を考慮すると、この調整局面は買い玉を仕込むタイミングといえよう。  

ゴム

タイ政府の介入の動きがにぶい

20120402rubber.jpg

3/30 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり30~40トン台。週末現在、原料は109.40バーツ、オファーは4月積397.50セント(円換算約339.90円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は3月20日現在、前旬比165トン減の14092トン。入庫量596トンに対し出庫量は761トン。
【納会】当限3月限は26日に納会を迎え、受渡枚数528枚、納会値段310.5円(前日対比0.5円高)。

展開予想

 東京ゴム市場は、再度340円を戻すも反落し330円割れへ。週初には、薄商いのなか買い戻しが先行し小幅に上昇。その後、新甫9月限の発会と共に、FRB議長のQE3に含みを残した発言から株・商品高を背景にファンドを中心とした買いによって340円を再度超えるも、週後半にかけては一転。高値では戻りを売る動きに押さえられ、上海ゴム市場の下落や円高の影響もあり、330円を割り込む展開となった。
 タイ政府による市場介入が徐々に実行に移されてはいるが、不定期に且つその規模や価格が想定していた水準からは程遠く、市場への影響は今のところ見られない。今後も積極的な介入が見られなければ、市場に失望感を与えよう。もっとも、日足チャートでは、1月半ばからの安値を結ぶサポートラインに下値を支えられており、押し目を買う動きも見受けられる。鞘は、期先限月を中心に売り込まれたことなどから縮小してきているが、とりわけ期近を取り巻く環境に変化はなく、今後も暫くは順鞘が維持されるであろう。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり126,000円です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額は預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり22,680円(往復)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

当社(商品先物取引業者)の企業情報は当社本・支店及び日本商品先物取引協会の本部・支部やホームページで開示しています。お取引についての御相談は、当社顧客サービス担当(東京)電話03-3249-8827
日本商品先物取引協会相談センター 東京都中央区日本橋小網町9番4号日商協ビルディング 電話03-3664-6243