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週間相場分析2012年03月26日号

弱材料浮上でも底固い足取り見せる

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3/23 15:30現在

海外情勢

 インドのムカジー財務相は3月16日、議会での2012~13年度(2012年4月~2013年3月末)予算演説で、金にかかる関税を4月1日より4%に引き上げると発表した。これは現在比2倍にも及ぶ大幅引き上げ。これを受けて、『金に対する需要を急減させるだろう。宝飾品需要に対する影響はさらに大きくなる』(ボンベイ・ブリオン協会会長)など、世界最大の金輸入国である同国の金輸入急減、さらには金密輸急増を懸念する声が上がっている。  

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は13日時点で19万1688枚、前週比8500枚減。取組高は13日時点44万枚台、21日時点43万枚台。東京市場の取組高は12万枚台。カテゴリー別(15日⇒22日)では、当業者は売り玉1400枚減・買い玉3600枚減、非当業者は売り玉1600枚増・買い玉3800枚増。  

総合分析

 米国の追加金融緩和観測後退に続き、インドの金輸入関税引き上げ、原油価格反落、ドル高・ユーロ安などのマイナス材料が続いたことで、ニューヨーク金価格、東京金価格ともに頭重く推移。しかし、その一方で、下げ渋る動きも見せ3月の安値を大きく更新することなく推移した。その底固い足取りを重視したいところ。ケイ線的にはまだ若干の下値余地を残している可能性も否めないが、少なくとも3月前半の急落から徐々に落ち着きを取り戻しつつあるといえようか。        

白金

調整安が一巡すると反騰へ

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3/23 15:30現在

海外情勢

 中国の自動車販売台数が前年を下回る恐れが出てきたことは圧迫材料となる。それだけ中国の自動車生産・販売台数の動向が世界自動車産業の業績に影響を与える力が大きいということだ。ただ、低迷していた米国の自動車産業が大幅に回復(3月新車販売台数は前年同月比6%増となる見通し)し、成長が著しく企業業績はアップしているうえ、日本の自動車メーカーはインドネシアや中国、インドの現地生産台数を拡大する計画が進行しているように、世界全体の自動車生産・販売台数が前年比で増える可能性は高い。また、中国を中心とするアジアの白金宝飾需要の増加は顕著であることも強材料である。  

内部要因

 ニューヨーク白金市場のファンドネットロングは3月13日現在2万5967枚(前週2万6740枚)と若干減少したが、高い水準を維持している。20日現在では目立った減少となるかもしれないが、これも会計年度期末でファンドが玉整理している動きを反映したに過ぎない。これが一巡すると、再びファンドは買い進む可能性が高い。市場への影響力が強いと自覚している大手ファンドは一貫して強気スタンスを変えない。これまで、ネットロングで利益を重ねてきた経験則によるもので、完全に強気リードの展開となっている。  

総合分析

 

 米景気回復に水を差すような米経済指標の内容ではないことは市場関係者が理解している。中国経済原則の懸念や、自動車販売台数の落ち込み懸念が市場のセンチメント(心理状態)を弱気にさせただけであり、一過性の現象である。再びファンダメンタルズの堅調さを認識して買い方が攻勢に出る可能性は高い。踏み上げ場面を想定するべきだ。突っ込んだら絶好の買い場。     

ガソリン

いつ急騰してもおかしくない緊迫情勢

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3/23 15:30現在

海外情勢

 中国の原油輸入量が減少していることを嫌気され、中国経済減速の恐れもニューヨーク原油価格の売り材料となった。また、サウジアラビアが供給減少をカバーするために増産することが可能であると表明したことも弱材料となり、東京ガソリン期先も連動して一段安を演じたが、予想外に下値は浅く、上昇トレンドは崩れない。非OPEC(石油輸出国機構)産油国が減産傾向を強めているため、多少の増産では供給量の減少を埋められないとの見方が少なくない。  

内部要因

 東京市場の非当業者の買い越しが続いている。手仕舞いで減少したものの、内部要因の構成は変わっていない。指標となるニューヨーク原油価格が調整局面にあるだけに、様子を見る状態となっている。為替が円高に振れていることも買い方が神経質になる理由である。当面、強気スタンスを崩さず、下値が固まるのを待ってから再度攻勢に出るものと思われる。いずれにしても安易に売り込むのは危険である。ここはじっくり構えて買いのチャンスを待ちたい。   

総合分析

 イラン核開発問題で欧米との対立の構図が明らかで、交渉も難航するため、イラン情勢は依然としてキナ臭い状態に置かれていると判断するべきだ。ペルシャ湾における欧米海軍勢力とイラン革命防衛隊は海峡で対峙しており、一触即発の危険な状態にある。イランは譲る気配がなく、いつ武力衝突へと発展するか皆目見当がつかない。いつ緊迫情勢を迎えるかわからない間はホルムズ海峡封鎖危機は続く。  

大豆

作付意向面積が発表されると、いよいよ天候相場入り

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3/23 15:30現在

海外市場

 注目材料は、現地時間31日に米農務省から発表される『作付意向面積』だ。これは、3月半ば時点で同省が農家や農業事務所など関係者から、『2012年はどの作物をどれだけ作付するか』の"意向"をアンケートにまとめたもので、4月から5月の天候次第では変わる余地がある。『2012年の大豆の作付面積は7500万エーカー前後』との見方が多いが、仮に単収が2011年並の41.5busだと生産量は30億5600万busになる計算だ。農業観測会議で同省が示した生産予想は32億5000万busだったが、これは単収を43.9busという高い数値で見積もったためで、あまりにも楽観的過ぎないだろうか。ブラジル、アルゼンチンを中心に大豆が減産に見舞われており、その分を米国がカバーする必要があり、米国の大豆需給ひっ迫の度合が増す可能性が強まっており、それだけ天候リスクが強まる公算が大きい。作付意向面積発表の前に手仕舞売りが出て反落することが想定出来ようが、天候相場は始まったばかり。米中西部の天候次第で長期波乱の目が出てきた。  

国内市場

 東京一般大豆はシカゴ堅調と円安を好感した展開が今後も続き、中期的には5万円、材料次第では更なる高値を目指そう。ただ、上げ過ぎ感があり、一旦は調整が必要。仮に、作付意向面積をキッカケに売られれば、その安値を買い拾いたい。  

ゴム

タイの市場介入の動向に注視

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3/23 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり20~40トン台。週末現在、原料は108.30バーツ、オファーは4月積398.50セント(円換算約341.60円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は3月10日現在、前旬比179トン増の14257トン。入庫量1294トンに対し出庫量は1115トン。
【前検】3月度のゴム品質検査請求(後期)は新規80枚(400トン)、再検202枚(1010トン)で合計282枚(1410トン)。前期分144枚(720トン)と合わせ計426枚(2130トン)。

展開予想

 東京ゴム市場は、330円を跨いで小幅な値動きとなった。週初には、出来高が5千枚を割り込む閑散ムードのなか、NY原油高などにより一時的に上昇するも売り手仕舞いに下押され上げ幅を縮小。祝日明け後も、他商品や上海ゴム市場の値動きに左右されながら、小動きながらも330円を挟んで上下を繰り返す展開となった。
 タイ政府による市場介入が遂に開始され、季節的な要因により原料の供給が少ないこともあり、微量を買い上げたと一部報道。現状では市場にさほど影響が見られないが、今後もその動向から目が離せない。外部要因としては、とりわけ中国の景気減速懸念が重石となっており、上海ゴム市場の影響がより一層強まりそうだ。もっとも、罫線上は330円割れを繰り返すも、日足ベースでは下髭が現れる傾向にあり、底堅さを見せている。鞘は、玉整理が進んだ結果、当先20円の大順鞘となっているが、現状からは3月限納会後も暫くは順鞘が維持されるであろう。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり126,000円です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額は預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり22,680円(往復)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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