商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2012年  >  2012年03月19日号

週間相場分析2012年03月19日号

東京は円高への修正を警戒する声も

20120319gold.jpg

3/16 15:30現在

海外情勢

 ニューヨークで開かれたブルームバーグ・リンク貴金属会議での調査によると、金価格は今年21%上昇し、12年連続で上昇するとの見通し。具体的には、同会議で調査した14人の回答の平均で、ニューヨーク金価格は年末までに1897ドル(昨年末時点1566.8ドル)に上昇すると予想される。金ETFの保有残高が過去最高水準にあるなど投資家による金保有が旺盛なことや、各国中央銀行の金準備増加が背景。  

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は6日時点で20万0208枚、前週比4万5100枚増。取組高は6日時点44万枚台、14日時点43万枚台。東京市場の取組高は12万枚台。カテゴリー別(8日⇒15日)では、当業者は売り玉900枚減・買い玉300枚減、非当業者は売り玉6000枚増・買い玉5400枚増。  

総合分析

 FOMCでの景気判断上方修正、それに伴う追加金融緩和観測後退とドル高を受けて、ニューヨーク金価格が急落するなど、引き続き欧米の経済動向に揺さぶられる展開。ケイ線的には3月中に1700ドル前後で買った玉が因果玉になっている公算で、当面はその玉整理が先行しよう。東京市場については、急速な円安進行を受けて、目先、円高への修正を警戒する声もあり、いずれにせよ、内外ともに金価格は当面、不安定に推移することになりそうだ。       

白金

ファンダメンタルズの堅調と人気で高い

20120319platinum.jpg

3/16 15:30現在

海外情勢

 2012年2月の中国の自動車生産・販売台数は、それぞれ160万8700台と156万7100台で、前月に比べ大幅な増加となった。また、輸出も好調で今年1~2月の累計輸出台数は前年同期比23.5%増の11万7500台に達した。米自動車産業の業績も向上し、日本のメーカーも東日本大震災で受けたサプライチェーンのダメージをハネ返して増産体制へ移行できる状態となっている。世界自動車生産台数の増加が示す通り、白金の自動車向け触媒需要は今年も増勢を維持する公算大。  

内部要因

 東京市場は非当業者の買い越しが約1万枚と強気勢力がリードする展開が続いている。米景気回復への手応えが日増しに強くなるなか、金との逆ザヤを解消し、本来の順ザヤへと復帰したものの、まだ上昇余地が十分にある。昨年同期に白金は金に対して、900円絡み上ザヤであったことを考えると、期先は5500円まで上昇して不思議ない。今後、金価格が上昇し、白金価格も上昇するようであれば、上値は予想外に伸びることになるだろう。白金買い・金売りのサヤ取りも加わると、上昇基調は一段と強くなる。  

総合分析

 

 世界的に自動車産業復活・成長の動きが伝えられている。中国も小幅ではあるが生産・販売台数とも前年を上回る予測が出ており、欧米の復活と日本の立ち直り、アジア諸国の成長を含めると、ファンダメンタルズだけでも相当な上昇圧力となる。ファンド筋がニューヨーク市場で買い進むと一気に噴き上げる可能性がある。強気方針を堅持。     

原油

市場環境は強気に味方し、押し目を買うチャンス

20120319oil.jpg

3/16 15:30現在

海外情勢

 イラン情勢の緊迫化が見込まれ、非OPEC産油国の減産、アジア経済の成長など、世界石油需給がタイト化する可能性が高い。米国内在庫が増加したことを嫌気されたものの、欧州の石油在庫水準が低くなっているなど、供給面の不安は払拭出来ない。米景気回復による先行き需要の増加見込みも強材料。ファンドが再び買い進む可能性が高く、今夏、米ドライブシーズンへ向けて一段高となる公算が大きい。  

内部要因

 ニューヨーク原油市場におけるファンドポジションはネットロングが意外と減っていない。原油先高見通しが市場に浸透しているためだろう。中東情勢が緊迫化する恐れが高まるなど、供給面の強材料のほか、欧州債務不安が一巡し、米景気回復期待で下値不安は薄れているだけに、市場の買い気は強い。東京原油も連動し、円安が追い風となり上値を追うパターンを想定できる。  

総合分析

 ニューヨーク原油期近は目先、105ドルを切るとしても、下値は浅いと判断して良さそうだ。今後、ニューヨーク原油期近は下値を固めて反発へ転じ、3月1日の110.55ドルを突破、更に、昨年5月2日の114.83ドルに挑戦する展開が見込まれる。東京原油も連動して上値追いの展開となる可能性が高く、突っ込んだら買い玉を仕込む強気対応がベターだ。  

コーン

340円越えが目先の抵抗

20120319grain.jpg

3/16 20:50現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は6.60ドルの上値抵抗線を突破、7ドル奪回が視野に入ってきた。大豆の上昇にリードされた格好だが、中国が米国からトウモロコシの輸出成約をしたことが支援材料になって買われている。9日に発表された米農務省需給報告がやや弱気な内容だったことや、米民間調査会社インフォーマ社が2012年の米国トウモロコシの作付面積を9551万3000エーカーと予想、米農務省の農業観測会議の9400万エーカーを上回ったことが弱材料とならない強い地合になっている。すでに、テキサスやルイジアナなど南部でトウモロコシの作付作業がスタートしている。4月から主産地である米中西部で作付作業が始まる。作付面積の動向はもちろん、作付前の天候、その直後の天候が作柄を左右するだけに、今後、マーケットは主産地の天候に神経質になってこよう。米中西部は最高気温が27度に達するなど、作付前のコンディションは良好な一方で、土壌の水分不足も指摘されており、先行き波乱を感じさせる様相になっている。  

国内市場

 東京トウモロコシ期先は、昨年11月の2万4750円を上抜き、2万5000円前後まで上昇した。シカゴ高に加えて、円安の恩恵を受けており、なかなか新規に売りにくい状況が形成されている。そろそろ上値抵抗の動きが出てくる可能性が高いが、米国トウモロコシの作付面積増などの弱材料はある程度消化されており、修正安があっても小幅にとどまろう。  

ゴム

調整安の後は堅調推移

20120319rubber.jpg

3/16 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり70~100トン台。週末現在、原料は109.80バーツ、オファーは4月積405.00セント(円換算約351.00円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は2月20日現在、前旬比35トン減の13976トン。入庫量692トンに対し出庫量は727トン。

展開予想

 東京ゴム市場は、再度340円へ戻すも反落。週初には、円安や他商品高を背景にジリ高から340円台へ上伸。しかし、3月5日の高値を上回り一旦は343.6円を付けるも終値ベースで340円を超えられず、徐々に売り圧力に押され始めると反落。ファンドを中心とした売りや上海ゴム市場の下げによって一時330円台前半へと下げる展開となった。
 原料価格が110バーツを割れる状況が度々見られるものの、タイ政府による市場介入が行われた様子は依然としてない。罫線上は、2月27日の高値344.4円には届かず、340円台での上値の重さも窺える。もっとも、上海市場やマクロ経済の動向などの外部要因が与える影響が大きい相場には変わりないであろう。鞘にはとりわけ変化がなく、国内の営業倉庫在庫の状況や渡し物が多いことが予想されることから、納会に向けての玉整理の動きを考慮すれば、順鞘は維持され、さらには拡大する可能性もあろう。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり126,000円です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額は預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり22,680円(往復)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

当社(商品先物取引業者)の企業情報は当社本・支店及び日本商品先物取引協会の本部・支部やホームページで開示しています。お取引についての御相談は、当社顧客サービス担当(東京)電話03-3249-8827
日本商品先物取引協会相談センター 東京都中央区日本橋小網町9番4号日商協ビルディング 電話03-3664-6243