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週間相場分析2012年03月12日号

欧米や中国の経済事情映し落ち着かない展開

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3/9 15:30現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は8日時点で1293.68トン。同保有残高は1月24日の1250.53トンからジワジワと増加、2月29日にバーナンキFRB議長の議会証言で米国の追加金融緩和観測が後退、それを嫌気して金価格が急落したことから割安感や値頃感が高まり、同日に前日比9.07トンと急増したが、その後は横ばいの状態が続いている。  

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は2月28日時点で24万5351枚、前週比1万6000枚増。取組高は2月28日時点47万枚台、3月7日時点43万枚台。東京市場の取組高は12万枚台。カテゴリー別(1日⇒8日)では、当業者は売り玉2600枚増・買い玉4700枚増、非当業者は売り玉800枚減・買い玉2800枚減。  

総合分析

 中国の経済成長率目標引き下げやギリシャのデフォルト懸念再燃で急落したかと思えば、一転、懸念緩和やFRBの資産買い入れ新プログラム検討報道を受けて反発するなど、金価格は落ち着かない展開。ただ、昨年末からの上げ幅に対して、まだ半値押し未満の下げにとどまっていること、相対力指数が節目の30ポイントを大きく下回っていないことから推して、まだ若干の調整安の余地が残っている可能性も。まずは下値を見極めたいところか。      

白金

ファンダメンタルズ良好で堅調継続

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3/9 15:30現在

海外情勢

 OICA(国際自動車工業会)がまとめた2011年世界自動車生産台数は前年比3.2%増の8,006万4,168台と過去最高記録を更新した。これは、北米で大幅に増加したことが貢献した。なお、2012年は前年比約3%増の8,200万台程度となる見通し。2011年の国別では米国が前年比11.5%増の865万3,560台、ドイツが同6.9%増の631万1,318台、中国が同0.8%増の1,841万8,876台。日本は東日本大震災の影響で同12.8%減の839万8,654台となったが、2月の新車販売台数は増加しており、回復傾向にあるといえよう。ギリシャ債務問題は債務交換に応じる投資家が増えて不安が薄れた。  

内部要因

 非当業者の買い越しが急落時に増えているのは押し目を待っていた向きの買いが集中した結果と思われる。欧米景気回復への期待が高まり、株価が堅調なことが追い風となり、ニューヨーク市場でもファンドネットロングは高い水準を維持している。下げても買い気が削がれないことは、それだけファンダメンタルズが良いことを示している。余剰マネーが商品市場全体に流入していることも強材料。  

総合分析

 

 RSI(相対力指数)は50ポイントを切らずに反転した。2月中に70ポイントを超えた営業日は12日間もあり、明らかに買い方優勢のパターンである。売り玉の手仕舞いで急上昇する場面を迎える可能性が高いだけに、突っ込んだらすかさず買い玉を仕込むべきだ。     

灯油

NY原油高に連動して上値狙う

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3/9 15:30現在

海外情勢

 米資源情報会社プラッツは2月はOPECが増産したが、非OPEC産油国の減産で世界原油需給はタイトであると判断している。高値が消費を抑制するとの懸念は現実化していない。中国がエネルギー輸入量を増やす計画であるとの報道は、同国政府による2015年のエネルギー輸入上限設定と矛盾するが、これは主に石炭の需要を抑えるのが目的であり、その結果、石油需要は増える傾向にある。原油先高人気は強く、これに連動して灯油価格も上昇する可能性が高い。  

内部要因

 ガソリンに比べて出遅れ感が強い。原油との連動性はガソリンも同様だが、季節要因に支配されるなど、人気がいまひとつ伸びない。全国的な低温続きで小売価格も上昇したが、3月入りしてから気温が上昇し、現物の引き合いも低調になりつつある。東京市場の非当業者買い越しは僅かであり、買い方が積極的にリードする展開になりにくい。しかし、ニューヨーク原油市場のファンドネットロングは3週連続して増加している。  

総合分析

 ガソリンに比べたら割安感がある。中間留分として需要動向を見れば、アジア市場における需要の強さは無視出来ない。突っ込んだら買い玉を仕込んでおくとチャンスは増える。居所が切り上がってからでは遅い。ただし、上下波乱の様相もあるので、素早い利食い回転が求められる相場といえそうだ。  

大豆

シカゴ高と円安のWメリットを期待

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3/9 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は13ドル台で堅調に推移している。ただ、RSI(相対力指数)が高値警戒圏の70ポイント台に乗せたため、ここにきて上昇ピッチが鈍りだしたことも確かだ。目先的には調整安が必要な場面ではあるが、金急落による国際商品安にあまり影響されなかったことを見ると、下げても12ドル後半にとどまろう。3月後半の注目材料は、2012年の米国大豆の作付動向だ。米農務省農業観測会議で示された作付面積は、昨年と同じ7500万エーカー。2月から3月にかけて大豆がトウモロコシを上回る上伸を見せ、先高期待も大きいことから、7500万エーカーを上回る可能性が出てきた。しかし、7500万エーカーを超えても弱材料にはなりにくい。というのは、南米が減産となり、米国が補う必要が出てきたからだ。そのためには、高値を出して、作付面積を更に増加させることが必要になってくる。なお、3月30日に米農務省から作付意向面積が発表されるが、これは3月半ばにかけての農家の意向をまとめたもの。  

国内市場

 東京一般大豆期先は、円高を嫌気した売りと利益確定の手仕舞売りに売られたが4万3000円近くまで売られたが、週末には4万5000円にトライする動きを見せた。シカゴ堅調とドル高・円安基調が追い風になっているからだ。円ドル相場は、先行き円安を予測する向きが多く、シカゴ高と円安のWメリットを享受しやすい地合といえる。  

ゴム

調整安の後は堅調推移

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3/9 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり100~120トン台。週末現在、原料は108.70バーツ、オファーは4月積402.50セント(円換算約340.60円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は2月10日現在、前旬比223トン減の14,011トン。入庫量956トンに対し出庫量は1,179トン。
【前検】3月度のゴム品質検査請求(前期)は、新規のみで144枚(720トン)。

展開予想

 東京ゴム市場は、320円への調整後に再び反発。週初には、前週末からの勢いが失速し直近高値を超えられず反落。上昇一服から円高・株安・商品安の流れを受け、ファンドを中心とした手仕舞い売りによってCBを連発させ、上海ゴム市場の下落にも下押され一気に320円台前半へ。しかしその後は押し目買いが先行、週後半にはギリシャの無秩序的なデフォルトが一旦回避されると、再びリスク資産に資金が流入し330円台後半へと反発した。
 タイ政府による市場介入が行われた形跡はないが、いつ実施されるのかには引き続き注目をしておきたい。ギリシャの債務問題や中国経済の成長率の鈍化など、マクロ経済の影響を大きく受ける相場には変わらず。罫線上は、一旦調整局面に入ったものの、日足ベースでは1・2月の安値を結んだサポートラインに支えられて反発した格好となった。鞘は、急激な下げにより先限を中心に売られ、且つ期近限月を買う動きにより一時的に縮小したが、週後半には再び順鞘が拡大。在庫や当限の取組高の多さに特段の変化もなく、納会に向けて順鞘はさらに拡大か。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり138,000円です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額は預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり22,680円(往復)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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