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週間相場分析2012年03月05日号

目先は不安定な値動きも

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3/2 15:30現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は2月29日時点で1293.68トン、前日から9.07トン急増した。同保有残高は1月24日の1250.53トンからジワジワと増加していたが、2月29日にバーナンキFRB議長の議会証言で、米国の追加金融緩和観測が後退、それを嫌気して金価格が急落したことから、割安感や値頃感が高まり、保有残高が急増したと推察される。  

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は2月21日時点で22万9302枚、前週比2万枚増。取組高は2月21日時点45万枚台、29日時点46万枚台。東京市場の取組高は11万枚台。カテゴリー別(2月23日⇒3月1日)では、当業者は売り玉9700枚減・買い玉9000枚減、非当業者は売り玉1000枚増・買い玉300枚増。  

総合分析

 前述した背景から、ニューヨーク金価格は一時1700ドル台割れへと急反落、これを受けて東京金価格も3月1日に高値4650円から安値4452円へと一日で約4%もの急落を余儀なくされた。為替の円安が影響してニューヨーク金よりも下落率が小さかったとはいえ、短時間での急落に市場が多少なりとも狼狽したことは確か。まずは市場が冷静さを取り戻すことが先決で、その間、売買が交錯、不安定な値動きになることも想定されるので注意が必要か。      

白金

ファンダメンタルズ、人気ともに強気優勢

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3/2 15:30現在

海外情勢

 中国白金宝飾需要増加は投資意欲の高まりを裏付ける。ジョンソン・マッセイ社によると白金消費は昨年1.8%増加したと推計している。アナリストは、『金価格が白金を上回ったことが、白金の宝飾需要を下支えするはずだ』と見ている。プラチナギルド・インターナショナルのインド担当マネジャーは、『金価格の高騰などにより、若い女性の間で白金の人気が高まっている』としており、中国とインドの白金宝飾需要増を見込めそうだ。  

内部要因

 2月21日現在のニューヨーク白金ファンドネットロングは2万8348枚と8週連続増加。米景気回復見通しを背景として需要増加を見込まれている。中国やインドでも地金需要増が見込めることも買い気の強い理由。東京市場も非当業者の買い越しが増えて上値を狙う構え。  

総合分析

 3月1日ニューヨーク白金は再び1700ドルを突破しており、引き続き米景気回復が顕著になるとの期待感が強くなっている。失業率の低下、住宅分野の改善など明るい材料が増えており、売り玉手仕舞いにより上昇も加速しそうだ。     

ガソリン

強気リードの展開へ

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3/2 15:30現在

海外情勢

 サウジアラビアのパイプラインが爆発したとの報や、イスラエルがミサイル試射を行うと発表するなど、依然、中東情勢の緊張が続いている。イランに対して核開発プログラムを中止しないと攻撃する可能性があると米政府が警告したこともイラン情勢の緊迫化を連想させる強材料となった。米国内個人消費の回復で上昇するガソリン価格ながら需要が伸びていることが強気の根拠となっている。  

内部要因

 原油主導の相場展開で、ニューヨーク原油市場のファンドネットロングの増加が先高を示している。2月21日のネットロングは22万8180枚と連続増加し、さらに買い進む構えを見せている。オプション市場も強気の取組内容となっている。東京ガソリン市場も非当業者の買い越しが増えていることや、為替の円安もあって買い方は意を強くしており、強気主導の展開へ。  

総合分析

 原油価格連動の写真相場に、為替の円安による買いが加わり、上昇が加速する可能性が高い。これまで、上値を抑えていた欧州債務問題が解消した印象もあり、国内でも景気回復への期待が認められ、一段と基調は引き締まっている。原油急騰すると、予想外の大幅上昇を演じる可能性がある。  

コーン

農業観測会議の単収予想は過剰見積もり

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3/2 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は6ドル台後半を維持するなど、比較的堅調な足取りを見せている。米農務省は農業観測会議の席上で2012~13年度の米トウモロコシ需給見通しを発表。作付面積は9400万エーカー、単収164.0bus、生産量142億7000万bus、総需要134億7000万bus、期末在庫16億1600万bus、在庫率12.0%・・・という内容だった。生産量は12年の123億5800万busを19億1200万bus上回り、2012~13年度の期末在庫は前年度の8億0100万busの2倍に増加、需給がかなり緩和するとの印象を受ける。しかし、同省が予想した164.0busという単収を実現出来るか疑問だ。というのは、単収が160busを超えたのは2004年の160.4bus、2009年の164.7busの2回だけで、実際には生産量が140億busを超える可能性はかなり低そうだからだ。生産量を左右するのは天候で、今後、このリスクをとる動きが本格化しよう。シカゴトウモロコシ期近は1月3日の6.6425ドルを上抜けば7ドルが視野に入るが。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は、なかなか2万5000円を突破出来ないでいる。シカゴトウモロコシの動きに一貫性がないためだが、その一方で円安が下支え材料になっている。当面は、2万4000円を挟んでの揉合が予想される。  

ゴム

市場介入の実施時期に注目

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3/2 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり60~80トン台。週末現在、原料は111.15バーツ、オファーは4月積407.00セント(円換算約342.60円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は2月10日現在、前旬比223トン減の14,011トン。入庫量956トンに対し出庫量は1,179トン。

展開予想

 東京ゴム市場は、330円割れの調整後に再び340円へ。週初には急激な円安の動きを背景に、前週末の高値を超えたところから買いが先行。344.4円へと高値を更新した。ひとたび上海ゴム市場が下げに転じると、つられるように下落したものの、前週末に上抜けたレンジの上限付近では押し目を買う動きが積極化し反発。その後、連日ジリジリと上げる展開から再び340円台へと値を戻した。
 3月に入り、タイ政府による市場介入がいつ実施されるのか注目されるが、この間円安が急激に進行したことで、120バーツとなれば360円近い輸入採算となる。罫線上も、下値を切り上げながら堅調相場を維持しており、上述の344.4円の高値を上回れば350円~360円が次の上値目標として見えてくる。もっとも、EUの債務問題や中国経済の動向が依然として下振れリスクとして残っていることに注意。鞘に関して言えば、国内営業倉庫在庫の状況に変化はなく、また当月限の取組高もまだ900枚近く残されており、今納会での渡し物が多く残されているものと推察すれば、納会に向けた玉整理の動向次第だが、順鞘はさらに拡大することすら予想される。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり138,000円です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額は預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり22,680円(往復)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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