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週間相場分析2012年02月27日号

今年は中国が金消費で世界一になる可能性

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2/24 15:30現在

海外情勢

 WGCのリポートによると、2011年の国別金需要量は、中国が前年比20%増の769.8トン、インドが同7%減の933.4トン。中国では所得の急増で宝飾品や投資の需要が拡大しており、今年はインドを抜いて、世界第1位の金消費国になる可能性があるとしている。なお、香港政府統計処によると、香港から中国本土への金輸出量は2011年に前年比3倍超の428トンに急増し過去最高を記録、このことからも中国での金需要の急速な拡大が窺い知れる。  

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は14日時点で20万9408枚、前週比1万1664枚減。取組高は14日時点43万枚台、22日時点46万枚台。東京市場の取組高は12万枚台。カテゴリー別(16日⇒23日)では、当業者は売り玉1300枚減・買い玉3200枚増、非当業者は売り玉100枚増・買い玉4400枚減。  

総合分析

 ニューヨーク金価格の上昇に急速な円安進行が加わって、東京金価格は4600円台へと続伸した。一つの節目である昨年11月の高値を大きく抜いたこと、相対力指数が高値警戒ラインの70ポイントを突破したことから、目先は修正安場面も想定されるところ。もっとも、長期的には、公的機関の旺盛な金購入、中古金スクラップ供給の低迷、信用不安を背景にした堅調な金投資需要、中国の金需要好調などが金価格の上昇をサポートしている状況に変わりないといえそうだ。     

白金

内外部要因とも買い方に味方

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2/24 15:30現在

海外情勢

 大手白金鉱山会社インパラのルステンバーグ鉱山ストは先週、5週目に入った。スト中の白金生産量の減少分は8万オンス(約2.5トン)になった。ストが長期化すると更に影響が出てくる。需要面は、欧州第2位の自動車メーカーであるフランスのプジョー・シトロエン・グループの株価が上昇し、欧州における自動車販売台数の回復見通しによる業績の向上が見込まれている。  

内部要因

 ニューヨーク白金のファンドネットロングは2月14日2万8075枚(前週2万5639枚)と7週連続増加して買い気の強さが窺がえる。ファンダメンタルズの好転に加え、マネーフローの増加による投機資金流入、あるいは実需が高値でついてきていることの強さが市場に浸透していることを示す。  

総合分析

 ニューヨーク白金期近は昨年12月29日の1347ドルから今月23日の1736.5ドルまで、2ヵ月弱で、389.5ドルの上昇を演じた。ニューヨーク金期近は昨年12月29日の1523.9ドルから23日の1789.5ドルまで265.6ドルの上昇だから、白金の上昇幅が金のそれと比較して123.9ドル上回っている。これまで白金が売り込まれていたため、その反動や割安感から上昇し、金価格との逆ザヤが縮小した。強気一貫で臨みたい。     

原油

強気見通しが急速浮上、140ドル説

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2/24 15:30現在

海外情勢

 米証券大手ゴールドマン・サックスは、『原油相場は最近、かつての狭い範囲で安定していたレンジを上に抜けて、北海ブレント先物はわれわれが3ヵ月後の水準と見ていたバレル当たり120ドルをつけたが、上振れのリスクは一層増しつつある』とし、資源・食糧問題研究所代表・柴田明夫氏も、『6~7月ごろにイラン核開発を巡るリスクの高まりで140ドルまで上昇する可能性が高い』と強気ムードが台頭している。  

内部要因

 2月14日現在のNY原油市場のファンドネットロングは20万4752枚(前週16万8885枚)とファンドの買いが急増している。同市場は1日の出来高が数量に換算して7億バレルに相当する活況を呈し、それだけ関心が高いことを示す。  

総合分析

 ニューヨーク原油期近は105ドルが上ガサとなっていたが、ギリシャ債務問題の見通し好転をキッカケとして上値抑制ムードが一掃され、昨年5月2日の114.83ドルまで、あと6.09ドルで届くところまで、一段と上昇基調を強めた。北海ブレントが140ドルとして、現在のWTIとのサヤを15ドルとしてもニューヨーク原油期近は125ドルに届く計算だ。まだ強気姿勢を崩せない。  

大豆

大豆高で作付面積がどう変化するか注目

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2/24 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は23日、12.80ドルまで上昇、13ドル台乗せが視野に入ってきた。南米の天候不安、中国の買い付けを含めた輸出需要の好調に加え、ギリシャの債務危機が後退、更に株価と原油価格の上昇が支援材料になっている。3月に入ると、2012年における米穀物の作付面積の動向が取り沙汰されるが、米農務省は農業観測会議の席上で、2012年のトウモロコシの作付面積を9400万エーカー(前年9190万エーカー)、大豆を7500万エーカー(同7500万エーカー)と予想した。14日に同省が発表した長期需給予測の予想はトウモロコシ9400万エーカー、大豆は7400万エーカーだったから、トウモロコシは据え置き、大豆は100万エーカーの上方修正となった。最近、大豆はトウモロコシに比べて上昇が目立っており、両者の比価は拡大している。3月31日に米農務省から作付意向面積が発表されるが、農家が現在の大豆高を見て、どう作付面積を配分するか見ものだ。

国内市場

 東京一般大豆期先は、シカゴ高に円安が加わり、堅調な展開が続いている。他の国際商品も強気リードの動きを見せており、新たな弱材料が出てこない限り、「売るより買う」というムードになっている。ただし、1月31日の安値3万8490円からほぼ一本調子で上昇しているだけに、利食を優先し、押目を再度買い拾うのが得策と思われる。  

ゴム

レンジ上抜け強基調

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2/24 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり70~110トン台。週末現在、原料は112.75バーツ、オファーは3月積415.00セント(円換算約344.30円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は2月10日現在、前旬比223トン減の14,011トン。入庫量956トンに対し出庫量は1,179トン。
【納会】当限2月限は23日に納会を迎え、受渡枚数276枚、納会値段320.0円(前日対比1.0円安)。

展開予想

 東京ゴム市場は、レンジを上抜け340円台へ。週初にはギリシャに対する第2次追加支援策の決定や、世界的な金融緩和からリスク資産が積極的に買われる動きを受け、東京ゴムは直近高値を更新。その後、ここ1ヶ月弱続いていた保ち合いのレンジを上抜けたことがテクニカル買いを誘発し急伸すると、週後半にかけても円安・株高・商品高などの影響に後押しされ、新甫8月限の発会で340円を超える展開となった。
 タイ政府による市場介入が3月にずれ込み当初の予定より1ヶ月程度延期され、その実効性に対して疑念が抱かれるが、これを無視することはできない。一方でギリシャの目先のデフォルトは回避されたものの、EUの債務問題は依然として下振れリスクがある。もっとも、東京ゴムは外部環境の好転やテクニカル要因から強気基調を堅持し、仮に調整があった場合今度は330円付近が押し目のポイントとなろう。在庫の状況に変化はなく、また3月限の取組高が1000枚超残されていることから、玉整理の動向次第ではさらなる順鞘化もあり得よう。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり138,000円です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額は預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり22,680円(往復)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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