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週間相場分析2012年02月20日号

2011年の世界金需給は73トンの供給不足

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2/17 15:30現在

海外情勢

 WGCが発表した世界の金需要量は、2011年第4四半期が1017.0トン(前年同期比2%減)、2011年通年が4067.1トン(前年比0.4%増)。また、世界金需給(※算出方法が微妙に異なるため前述の数値と一致せず)は、2011年第4四半期が供給1033トン(前年同期比8%減)・需要972トン(同2%減)で差し引き61トンの供給過剰、2011年通年が同3994トン(前年比4%減)・同4067トン(同0.4%増)で同73トンの供給不足だった。  

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は7日時点で22万1072枚、前週比1万1000枚増。取組高は7日時点、15日時点ともに43万枚台。東京市場の取組高は12万枚台。カテゴリー別(9日⇒16日)では、当業者は売り玉1500枚増・買い玉1000枚増、非当業者は売り玉3000枚増・買い玉3500枚増。  

総合分析

 ギリシャ問題を巡りマーケット全般が神経質になっている印象で、金価格も上下に動きにくい状況。現地時間20日のユーロ圏財務相会合で同国に対する支援が正式に決定されるかどうか、まずはその成り行きを見守るべきところか。もっとも、『金需要は今後も高水準にとどまるだろう』、『再建危機や量的金融緩和が今後も続き、通貨は総じて減価する』(WGCの投資調査担当マネージングディレクター)といった観点からすれば、金価格は長期的に堅調地合が続く公算大ともいえそうだ。     

白金

先行き需要増期待で強い

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2/17 15:30現在

海外情勢

 2011年の中国自動車生産台数は1,841万台で3年連続世界一。米国は前年比11.7増の864万6,000台、ドイツは同6.7%増の630万4,000台、日本は同12.7%減の839万9,000台だった。世界全体では生産・販売台数とも増加(2011年世界自動車販売台数7、500万台、前年比4%増)しており、白金向け需要の増加を見込める。中国の2011年の白金需要は過去数年で最高を記録したように個人の購買意欲が強く、中国国内で昨年に新規開店した宝飾店舗数は過去最大の増加ぶりといわれる。  

内部要因

 東京市場は非当業者の買い越しスタンスは堅持されている。これまでの買い越し規模から比較すると、まだ控え目な水準であり、今後、買い越し玉が増える可能性は高い。少なくとも1万枚の買い越しとなれば、騰勢も一段と強くなるはずで、この間、売り玉は踏み退きを余儀なくされるパターンとなろう。短期的に相対力指数70ポイント超えで一服するタイミングとすれば、押目を積極的に仕掛ける動きを見込まれるので、出来高、取組ともに増えて上昇する場面を迎えよう。  

総合分析

 一度、調整過程を経てから噴き上げるコースを辿ると思われ様子を見る必要はあるが、週足で見ると、年初入り早々、年末までの陰線を抱き込む形で鋭角的な上昇となり、弱材料を全て消化吸収してしまったかのような強い足取りに見える。これも、金に比べて割安な水準に止まっていたので、売り込まれた上昇エネルギーが蓄積され、それが炸裂した格好だ。米景気回復の手応えなどファンダメンタルズの応援もあり、更に上値を狙う展開を見込める。    

灯油

NY原油高に追随し一段高へ

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2/17 15:30現在

海外情勢

 中国の石油・原油輸入依存度が2011年55%を超えた。今年はさらに依存度が高まり、輸入量も増加する可能性が指摘されている。アジア市場における中間留分の需給が中国の輸入増加でタイトになる可能性が高い。シンガポール店頭市場における灯油・ジェット燃料相場が堅調なのも、ニューヨーク原油高とアジア市場における中国の石油製品輸入増加が背景にある。国内商社は輸出需要を見込み、円安のタイミングを図っていることから、灯油現物の荷もたれは考えられない。  

内部要因

 東京市場の非当業者買い越し玉は限定的で先高を見込むものの、常に戻り売りに急落する場面が繰り返されたことから警戒感が強い。現物品薄で逆ザヤを形成しているので、基本的には買い方有利な市場環境である。ガソリンに比べて下ザヤなのも買い易い条件の一つ。ニューヨーク原油を横にらみにした動きは投機家心理だ。  

総合分析

 季節要因に左右されるものの、灯油需要は根強いだけに、下値不安は薄れ、ガソリンとのサヤを縮小する可能性が高い。ニューヨーク原油価格が100ドル台を固めると、灯油相場も後追いの形となり、円安、ガソリンとのサヤ寄せなどで、予想外な上昇を演じる可能性がある。  

コーン

円安とシカゴ高を背景にもう一段高あるか

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2/17 15:30現在

海外市場

 14日、米農務省は長期需給予測を発表、そのなかで2012年の米トウモロコシ作付面積を9400万エーカーと発表したものの、市場の想定内にとどまったため圧迫材料にはならなかった。ここ数週、特徴的なのが輸出関連のデータが好調なこと。直近の週間輸出成約高は市場予想を上回ったが、その背景にトウモロコシの国際価格が6ドル前半で落ち着いてきたこと、小麦価格の上昇で、消費国が米国からトウモロコシを買いやすくなったことなどが挙げられる。また、注目したいのは、トウモロコシと大豆価格との比価が拡大してきたことだ。2月16日のシカゴ穀物期近の終値は、大豆が12.5825ドル、トウモロコシが6.3625ドルで、両者の比価は1.98となった。2月1日の比価は1.89だったから急速に拡大してきたことが判る。このまま比価の拡大が続くと、トウモロコシから大豆に作付がシフトされる可能性があるだけに、両者のサヤ関係に注意する必要があろう。  

国内市場

 東京トウモロコシ期先は、シカゴ堅調と円安を背景にした買いに2万3000円台半ばまで上昇、年初来の高値を更新した。為替相場は超円高が回避され、ジリジリ円安に向かっている。シカゴトウモロコシは大豆買い・トウモロコシ売りのスプレッド解消の動きが活発化しており、もう一段上値があってもおかしくない局面といえる。  

ゴム

市場介入なく保ち合い続く

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2/17 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり30~90トン台。週末現在、原料は111.00バーツ、オファーは3月積405.00セント(円換算約331.7円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は1月31日現在、前旬比188トン減の14,234トン。入庫量1,709トンに対し出庫量は1,897トン。
【前検】2月度のゴム品質検査請求(後期)は、新規のみで72枚(360トン)。前期はなし。

展開予想

 東京ゴム市場は、引き続き320円を跨いでの往来相場となった。週初には、ギリシャ議会で追加緊縮策の関連法案が可決されたことや日銀のサプライズ的な追加金融緩和策の発表を背景に円安・株高・他商品高となり、東京ゴムは前週末の下落から325.0円まで反発。その後、一旦は上海ゴム市場の下げなどにより再び320円を大きく割り込むも、週末には再び外部環境の改善に下支えられ、320円台へと値を戻す展開となった。
 2月の中旬に入ったもののタイ政府による市場介入が未だ実行された様子はなく、引き続きその動向を注視する必要がある。ギリシャ債務問題が解決に向かうとの期待感や米国経済の回復基調から「リスクオン」ムードが鮮明になっているが、上海ゴム市場が伸び悩んでいるため東京市場は保ち合いを抜けられない。罫線上は、再びヘッドアンドショルダーを形成する可能性があり、310円を割れていく状況では注意が必要か。現在の順鞘幅においても検査請求がなされ、且つ高い在庫水準を保っていることから、順鞘は維持されるであろう。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり138,000円です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額は預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり22,680円(往復)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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