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週間相場分析2012年02月13日号

当面は神経質な展開も

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2/10 15:30現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は9日時点で1278.34トン。その推移を見ると、昨年12月6日の1297.93トンを直近のピークに、ユーロ安・ドル高進行を嫌気した売りや、年末年始を控えた換金売りなどを背景に漸減、1月23日の1250.53トンまで約47トン(約4%)減少したが、その後は回復傾向が続いている。  

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は1月31日時点で20万9862枚、前週比3万枚増。取組高は1月31日時点42万枚台、2月8日時点43万枚台。東京市場の取組高は12万枚台。カテゴリー別(2日⇒9日)では、当業者は売り玉2500枚増・買い玉2300枚減、非当業者は売り玉400枚増・買い玉5100枚増。  

総合分析

 ニューヨーク金価格は1800ドル、東京金価格は4400円をそれぞれ目前にして足踏み状態が続いている。欧州財政問題に対する懸念は信用不安⇒実物資産である金への資金シフトとなる一方で、ユーロ安・ドル高警戒や株安警戒にもつながる。目下、金にとって強弱が表裏一体の要因といえ、そうした不安定さを映し、当面は神経質な展開も。なお、東京金にとっては、ユーロ安・ドル高に振れた場合ユーロ安・円高⇒円高・ドル安の可能性もあり、為替動向は要注意。      

白金

ファンダメンタルズ、人気ともに強い

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2/10 15:30現在

海外情勢

 中国の現地新聞報道によると、昨年の同国白金需要は増加し、『過去数年で最高になった』と伝えている。プラチナ・ギルド・インターナショナルによると、昨年の中国の白金需要量は132万5000オンス(約41トン)と前年の120万オンス(37トン強)から10%増となり、同国における急速な白金宝飾需要の増加を指摘している。中国では白金宝飾ブームが続き、全国に宝飾店が相次いで新規開店する勢いで、個人の所得向上もあり売れ行きは絶好調という。欧米金融不安が吹き荒れる逆風のなかでの需要増加だけに強力なサポート要因と判定できる。  

内部要因

 ニューヨーク白金市場のファンドポジションを見ると、ネットロング(買い越し)が5週連続増加しており、ヘッジファンドの買い気が強いことを立証した。金に比べてかなり割安であることが根拠であるが、上値を抑えていた欧州債務不安が薄れたことの意味は大きい。心理的な上ガサがなくなったような相場つきであり、買いが買いを呼ぶ急上昇場面を想定出来る。11月の高値をクリアして1800ドルへ向かう人気の盛り上がりかただ。  

総合分析

 欧州債務不安の後退は欧米全体の産業向け需要の買い噴き期待に結びつく。供給面も不安であり、需給ひっ迫となる可能性が高い。中国勢の買い気旺盛な姿勢が相場を突き上げることになるだろう。買われ過ぎの反動安もあろうが、それ以上に反発力は強い。金や原油、株式市場の影響を受けて波乱展開はあろうが、突っ込んだら買うというスタンスでチャンスに賭けたい。    

ガソリン

いつ噴き上げてもおかしくない状況

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2/10 15:30現在

海外情勢

 イランのホルムズ海峡封鎖懸念が世界原油価格を押し上げている。また、イスラエルがイランを攻撃する可能性も残されるなど、一触即発の状態が続いている。過去にもイスラエルはイラクやシリアの核施設を空爆したことがあり、米国はそれを阻止できなかった。もしくは容認してきた。イスラム大国のイランが核武装することは避けたい米国としては、戦争を回避することを主張してきたオバマ政権としてもイランの言いなりにはならないという決意がある。すでに米国防長官が4~6月にイスラエルがイランの核施設を攻撃するとの予測を述べたと報道され、国防長官も否定していない。イランで緊張が高まれば原油は暴騰⇒東京ガソリン急伸というシナリオはあり得る。  

内部要因

 ニューヨーク原油市場のファンドポジションは引き続きネットロングが続いている。原油先高見通しが市場に浸透しているからだ。東京ガソリンも非当業者の買い越しが継続され、買い方優勢の相場展開に変わりない。売り玉手仕舞いで一段高の場面を想定しておくべきだ。為替の円安も買い気を刺激する要因となる。当面、ペルシャ湾から目を離せない。  

総合分析

 国内ガソリン現物市場も底固い。末端のSS(ガソリンスタンド)価格は先週、小幅引き下げになったが、1月後半にイラン問題を理由に卸価格が引き上げられ、ガソリンスタンドも値上げを余儀なくされたように、日常の生活にもイラン問題の影響が出ている。それだけ市場の関心が高いイラン問題が一気に緊張を高めると、原油高⇒ガソリン高という図式で先物市場が先取りして踏み上げ相場となることは想定できる。  

大豆

習近平訪米し中国が大豆買い付けへ

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2/10 15:30現在

海外市場

 現地時間10日に米農務省が発表する2011~12年の米国大豆需給見通しは、期末在庫が2億7500万busに据え置かれ、相場に対するインパクトが弱いように感じられる。しかし、世界需給を見ると、干ばつによる南米の減産を映して、生産量が2億5147万トンと1月予想の2億5700万トンから553万トン下方修正されたことから、期末在庫は6028万トンと、同315万トン減少する見通しだ。需給バランスは1月予想の230万トンの供給不足から658万トンの供給不足に拡大、需給面でやや不安が出てきた。南米の減産を米国がカバーする必要が出てきたが、そのようななかで注目されるのは、習近平国家副主席が13日に訪米、14日にオバマ米大統領と会談することだ。穀物関係者によれば、ここで穀物の商談が行なわれることが濃厚だ。習副主席は次期国家主席と目され、オバマ米大統領との会談で米中関係を緊密にしたい狙いが見え隠れしており、中国がどれだけの大豆を米国から買い付けるかが目先のカギを握ろう。  

国内市場

 東京一般大豆期先は、9日に4万0490円まで買われたが、10日はシカゴ大豆の反落を見て、4万円大台を割り込んだ。ただし、この下げは、最近の高値を見ての調整という色合いが濃く、下値余地は浅いと判断出来よう。米農務省発表が終わると中国の大豆買い付けと2012年の作付動向に左右される展開となろう。  

ゴム

原料価格は上昇傾向

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2/10 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり30~120トン台。週末現在、原料は115.75バーツ、オファーは3月積415.00セント(円換算約334.4円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は1月31日現在、前旬比188トン減の14,234トン。入庫量1,709トンに対し出庫量は1,897トン。

展開予想

 東京ゴム市場は、高値更新も320円を跨いでの往来相場となった。週初には、前週末の米国雇用統計が予想以上に改善されたことを背景に、ファンドを中心とした買いによって320円台半ばへと急騰。その後は、上海ゴム市場の動きに連動しながら一時327.3円の高値をつけたものの一方的な上昇とはならず、一進一退を繰り返しながら320円を挟んで上下する展開となった。
 原料価格は徐々に上昇し、タイ政府の介入目標となる120バーツまで迫ってきているが、円安の影響で輸入採算価格は現在期近限月で340円となっている。タイ政府による市場介入の開始予定時期が迫り、その影響がどう反映されるのかに注視したい。外部要因としては、米国経済の堅調さやギリシャのデフォルトが一旦は回避される公算となったものの、依然として楽観視できる状況とは言い難く、下落要因を引き起こす可能性を秘めている。鞘の状況にこれといった変化はなく、納会に向けた玉整理によって多少の変動はあろうが、順鞘は維持されるものとみる。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり138,000円です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額は預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり22,680円(往復)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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