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週間相場分析2012年02月06日号

東京金に出遅れ感や割安感も

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2/3 15:30現在

海外情勢

 オーストリア造幣局が先週1日発表した2011年の投資用地金型金貨『ウィーン金貨ハーモニー』の世界販売量は前年比18.1%増の67万7979オンス。欧米の財政問題など先行き不安を背景に、安全資産としての人気が高まった。また、ロイター通信が公表した今年の金価格予想調査(対象はアナリスト45人で、1月に実施)の結果によると、金現物の平均価格は1765ドルと、前年(1544ドル)比14%上昇するとの予想。  

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は1月24日時点で17万9768枚、前週比6800枚増。取組高は1月24日時点42万枚台、2月1日時点43万枚台。東京市場の取組高は12万枚台。カテゴリー別(1月26日⇒2月2日)では、当業者は売り玉3500枚減・買い玉1900枚減、非当業者は売り玉4500枚増・買い玉2900枚増。  

総合分析

 内外ともに切り返しているものの、ニューヨーク金価格が昨年11月の高値に接近する一方で、東京金価格は円高圧力によって昨年11月の高値がいまだ遠い状況。ただ、裏を返せば、東京金はニューヨーク金に対して出遅れ感、割安感を強めているということでもあろう。昨年末から押目らしい押目もなく続伸、そろそろ修正安してもおかしくない頃合だが、そうした場面は出遅れ感、割安感から買い妙味ありと判断出来ようか。     

白金

ファンダメンタルズ堅調で上昇続く

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2/3 15:30現在

海外情勢

 南アの白金鉱山大手であるアングロ・アメリカン・プラチナム(アンプラッツ)の2011年10~12月白金生産量は約22トンと前年比19%減となった。年間生産量も81トンの目標を達成できず、78.7トンに止まった。鉱山安全チェックによる操業率低下が主な原因とされるが、停電など電力供給不足も影響しているようだ。しかも、同国鉱山法が求める鉱山会社の厳しい経営条件が足カセになっていることは今も変わらない。鉱山スト頻発の可能性もあるだけに、先行き供給不安を拭えない。  

内部要因

 ニューヨーク市場のファンドネットロングは増加傾向を示している。金価格上昇に連動してファンドも買い進んでいる。下値不安が薄れていることが理由であり、米政府の低金利政策や欧州債務不安の沈静化などが背景にある。こうした環境を見て、東京市場も非当業者の買い越しは変わらない。為替の円高が上値抑制材料となるが、円高に限界ありとの見方が多いように、強気勢力がリードする展開を見込める。  

総合分析

 戻りを売られるごとに上昇エネルギーが蓄積されると解釈してよい。判っていてもリーマンショックがトラウマとなり金の戻りを売るというヘッジファンドの習性が白金市場にも投影されがちだからだ。しかし、最終的に金へ資金が向かって白金も追随するパターンとなるので、踏み上げ場面を想定する必要がある。踏み上げを狙う以上、それ以前に深押しもあり得るということ。    

原油

下げ過ぎの反動高を予想

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2/3 15:30現在

海外情勢

 最大の強材料がホルムズ海峡封鎖懸念だ。イランは欧米との対決の姿勢を崩さないが、言葉通り"伝家の宝刀"であり、抜いたら終りである。問題はイランや米国、EUではなく、イスラエルだ。イスラエルは対アラブで強硬姿勢を貫いている。イランの宿敵であり、かつて一方的にイスラエルから空爆された経験がある。このときは原発など関連施設の破壊は軽微であったが、広域にわたる設備に対し、イスラエルがミサイル攻撃の準備をしているため、イランも対抗してミサイルの照準をイスラエルに定め、いつでも撃てる状態にあるという。こうした緊張感が原油高の理由だ。  

内部要因

 東京市場は非当業者の売り越しが続いている。戻り売りを繰り返していれば、ダメージは少ないとも思える。5万3000円が上ガサになっているからだ。これに円高が加わるので、戻れば売られると思われる。ただ、次に突っ込んだところは買いたい。  

総合分析

 5万1000~5万3000円の狭いゾーン内でのラリーは面白味がない。これは時間を待たず上にブレイクする可能性が高い。そのため、押し目を待って買いたい向きもあるが、"押目待ちに押目なし"でズルズルと小幅揉合が続くと受け止められる市場のムードだ。それでも突っ込んだところは買って辛抱。チャンスを待ちたい。具体化していない材料が出てくる可能性はある。それは大型タンカー運賃WS(ワールドスケール)の上昇と船舶保険料アップによるドバイ原油高である。これもホルムズ海峡封鎖懸念接近で損保会社がシグナルを発するはずだ。  

コーン

ドル安と小麦減産観測に支えられる

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2/3 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は、6ドル前半を維持するなど、堅調な展開を続けている。南米は天候が回復に向かっているとの見方があったが、この雨はトウモロコシの生育適期を過ぎていたため、作柄を回復するに至らないとの見方が出ている。これまで、トウモロコシは需要不振に悩まされてきたが、米国が超低金利政策を2014年度終盤まで継続することを決定、ドル安が長期化するようだと、今後、トウモロコシ輸出が増加するとの期待感が高まっている。また、東欧、旧ソ連諸国を中心に厳しい寒波に見舞われ、しかも降雨不足だったことから、小麦がスノーカバーに守られずに直接寒気に触れたため、凍害被害が出る見通しだ。小麦が減産になれば、トウモロコシに飼料用小麦向けの代替需要が出るとの見方も支援材料になっている。ただし、2012年はトウモロコシの作付面積が増加するとの見方や、エタノール需要にブレーキがかかるとの見方もあるだけに、シカゴトウモロコシ期近の6ドル台後半は頭重くなる可能性が大きい。  

国内市場

 東京トウモロコシ期先は、シカゴの堅調地合を映して、2万3000円台を固める動きを見せている。円高にも影響されない動きを演じているが、シカゴトウモロコシは作付増などの弱材料を消化しておらず、フェブラリー・ブレークという2月の季節的修正安の洗礼を受けていない。当面は、2万3000円を軸にした動きが続こう。  

ゴム

タイ政府の介入を注視

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2/3 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり50~70トン台。週末現在、原料は113.00バーツ、オファーは3月積410.00セント(円換算約324.3円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は1月20日現在、前旬比624トン増の14,422トン。入庫量1,555トンに対し出庫量は931トン。

展開予想

 東京ゴム市場は、305円~320円のレンジ内での値動きとなった。週初には、中国旧正月明けの影響もあり幾分出来高の増加が見られたものの、上海市場の下落に押され310円割れへ。その後、押し目では買いが集まり反発から320円付近へと一旦は値を戻すも勢いは続かず。週後半にかけては、再び310円を割れるなど往来相場となった。
 タイ政府は、市場介入の開始時期が法的手続きを終えた2月半ばまでずれ込むと発表。既に介入効果を見込み価格が高騰しているうえ、減産期が迫り徐々に価格が下支えられる時期にあり、政府の介入がどのように行われるのかに注目したい。罫線上は、日足チャートがヘッドアンドショルダーを形成しそうにあり、押し目では1月20日の安値303.8円と1月31日の安値307.5円を結ぶネックラインが意識されよう。外部要因としては、米国雇用統計の発表や引き続きEUの債務問題の動向に注意。鞘は、国内営業倉庫在庫の増加に歯止めがかからないことから、順鞘は維持されるものと見込む。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり138,000円です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額は預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり22,680円(往復)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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