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週間相場分析2012年01月16日号

下値抵抗線を維持出来るかが焦点に

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1/13 15:30現在

海外情勢

 今年の金価格見通しについて、英金融大手HSBCは従来予測の2025ドルから1850ドルへ、バークレイズは昨年11月予測の年平均2000ドルから同1875ドルへと、それぞれ下方修正。ただし、長期的な上昇見通しは変えず。また、米ゴールドマン・サックス・グループの商品調査責任者ジェフリー・カリー氏は、『米国の金利とインフレが今後も低水準にとどまる見通しのなか、ニューヨーク金は向こう1年で1940ドルまで上昇する』と、昨年12月時点の見通しを維持。  

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は3日時点で16万1843枚、前週比2100枚減。取組高は3日時点42万枚台、11日時点41万枚台。東京市場の取組高は12万枚台。カテゴリー別(5日⇒12日)では、当業者は売り玉4700枚増・買い玉2000枚増、非当業者は売り玉2900枚減・買い玉300枚減。  

総合分析

 ニューヨーク金価格、東京金価格ともに、日足チャートを見ると、昨年11月から12月末にかけて三段下げを演じて反発、ニューヨーク金は1500ドル近辺、東京金は3800円近辺が下値抵抗線であることを示している。当面、欧州債務問題やイラン情勢等に揺さぶられ、不安定に推移されることが予想されるが、そのなかで、引き続きこの下値抵抗線を維持出来るかが焦点に。1500ドル台、3800円台割れ回避なら、底固さが評価され、より地合が引き締まろうか。    

白金

当面の欧州債務危機は好材料

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1/13 15:30現在

海外情勢

 欧州の債務不安が根強いなか、ECB(欧州中央銀行)ドラギ総裁は『信用ひっ迫を阻止した』と発言、スペイン国債入札が順調で、イタリア国債も資金調達額を達成するなど、債務不安が薄れて世界同時株高、ユーロ高となり、白金価格も先安懸念が薄れている。欧州経済が安定化するとの楽観的な観測は産業向け需要比率の高い白金の需要を阻害する恐れが薄れるとされ、ニューヨーク金価格の堅調とも相まって強材料と受け止められた。  

内部要因

 東京市場は非当業者の買い越しが増えているが、まだ様子を見ながら慎重な姿勢である。買い越しは7000枚から9000枚へと増えている。ニューヨーク白金価格の堅調や世界株高を背景として買い気が強くなる可能性が高いため、売り玉手仕舞いによる堅調場面を想定する必要がある。ニューヨーク市場もファンドネットロングが増える公算が大きい。  

総合分析

 債務不安が下値余地を広げてきたが、当面、欧州の債務危機回避のための措置が順調に進み、スペイン、イタリアなど南欧諸国の資金調達が順調だったことから不安要因が後退し、米経済の先行き見通しにも明るさが見られるため、押し目は買われる可能性が高い。まだ、欧州債務問題が解決したわけではなく、波乱含みの展開に変わりない。突っ込んだところは買い場と判断し、利が乗ったら早めの利食いを心掛けたい    

原油

イラン問題による緊張が薄れる

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1/13 15:30現在

海外情勢

 EU(欧州連合)がイランからの原油輸入禁止措置を6ヵ月先送りする公算が大きいとされたため、ホルムズ海峡封鎖のリスクが遠退いたとの判断からニューヨーク原油期近は100ドルを割り込んだ。こうした反応を見る限り、イラン問題が原油価格に与える影響がかなり強いことを立証した形であり、いざ、海峡封鎖となれば、強材料出尽くしで反落するとの見方があるなど、波乱含みの情勢だ。  

内部要因

 ニューヨーク市場はファンドネットロングが減少したものの、大幅に減少して相場を圧迫する状況とならない。減少すると再び増えるという動きを繰り返している。突発的な強材料となる恐れがあるイラン問題は長期的な買い材料とならないのでファンドが強気一貫の姿勢をとりにくいという事情がある。海峡封鎖の恐れが続くからこそ売れないという心理に結びつくだけに、イランを刺激する輸入禁止措置の先送りとなれば緊張感が和らぐという市場の素直な反応であり、欧州経済安定化のために、原油輸入禁止措置を見送るという見解でまとまりそうな状況であるが、債務問題が一服し、イラン以外の輸入先メドが立てば、再び強硬な姿勢を示し、緊張の高まりから原油価格は上昇基調を強めるだろう。  

総合分析

 欧米経済の回復には原油価格の高騰は阻害要因になるとの認識があり、原油価格がホルムズ海峡封鎖の危険性が高まっている割に上昇しない理由といえる。新興国のエネルギー需要が増える可能性は高く、世界石油需給がタイト化する公算が大きいだけに、基調の強さを維持すると思われる。  

大豆

米農務省予想を嫌気して急反落

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1/13 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は、昨年12月14日に10.9425ドルまで下落したあと、南米の天候不安を手掛かりに買われ、3日に12.35ドルまで切り返した。しかし、12日は一気に11.50ドルまで売られた。その背景は、米農務省の需給予想で2011~12年度の米国の大豆生産量が30億5600万bus(12月予想30億4600万bus)に上方修正される一方で、需要が下方修正され、期末在庫が2億7500万bus(同2億3000万bus)に上方修正されたからだ。また、ニューヨーク原油が100ドルを割り込んだことや、南米の天候が回復に向かっているとの報にも足を引っ張られた。12日の米農務省予想は大豆にとって弱材料となったが、2月に入ると2012年の米国大豆の動向が取り沙汰され始める。目下、2012年の米国大豆の作付面積は減少するとの見方が多く、2012年の天候相場を意識して、2月にかけての安値を買い拾う向きも出てこよう。南米の天候から目を離せないが、10ドル台に足を突っ込む可能性は小さい。  

国内市場

 東京一般大豆は一時4万円台に肉薄する動きを見せたが、シカゴ大豆急反落を映して再び売られている。為替相場が落ち着いているため、東京市場はシカゴの写真相場となっているような印象を受ける。シカゴ大豆は下げたが、これから米国の新穀の動向が取り沙汰される時期に入ってくるだけに、ここから大きく下げることは考えにくい。   

ゴム

強材料が目立ち底堅い

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1/13 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり20~50トン台。週末現在、原料は94.65バーツ、オファーは2月積355.00セント(円換算約284.6円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は12月31日現在、前旬比1,141トン増の13,439トン。入庫量1,755トンに対し出庫量は614トン。
【前検】1月度のゴム品質検査請求(前期)は、新規のみで16枚(80トン)。

展開予想

 東京ゴム市場は、ジリジリと値を戻し280円台へ。祝日明けの10日は薄商いの中270円手前で小動であったものの、上海市場の急反発につられると270円を超えた。その後はNY原油など連動性の高い他商品市場の値動きに対する反応が鈍く、上海市場と共に連日上げ幅を拡大させていくと、週後半にかけては280円を超え12月26日の高値281.5円を上回り、一時高値282.0円へと達する展開となった。
 タイではゴム農民が政府に対しゴム価格下落に関する抗議デモを起こしており、政府による介入で原料を20万トン買い上げ価格を120バーツまで上げるよう要求。今月17日に閣僚会議が開かれ対応策が議論される見通しとなっている。降雨によるゴム生産の鈍化や旧正月を前にした中国の買いもあり、東京市場は下げづらいように見受けられる。もっとも罫線上は280円台が重くなる傾向にあり、このまま一気に上昇するかは定かでない。当限の取組高が400枚程度にまで減少し玉整理が進行したが、現状からは鞘の縮小を見込みづらい。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり138,000円(平成23年1月4日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額は預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり22,680円(往復)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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