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週間相場分析2011年12月19日号

9月の安値水準で下げ止まれるかが焦点

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12/16 15:30現在

海外情勢

 2008年の国際商品相場低迷を正確に予想したことで知られる米エコノミストのデニス・ガートマン氏は、13日に発行した、自らエディターを務めるニュースレター『ガートマン・レター』で、金価格が1475ドルまで値下がりすると予測、『北半球の秋の早い時期以降、金は高値を更新できないでいる』、『真の弱気相場の始まりであり、強気相場は最期を迎えた』と記した。また、自身が保有していた金は12日に全て売却したという。  

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は6日時点で20万1500枚、前週比8000枚増。取組高は6日時点42万枚、14日時点43万枚台。東京市場の取組高は13万枚台。カテゴリー別(8日⇒15日)では、当業者は売り玉2300枚増・買い玉1500枚増、非当業者は売り玉2600枚減・買い玉1800枚減。  

総合分析

 13日のFOMC声明で、『米景気は緩やかに拡大』とし、追加金融緩和に踏み切らなかったことがマイナス材料となり、内外の金価格は9月の安値近辺まで大きく値を崩した。指標であるニューヨーク金価格の期近日足チャートは10月、11月、12月の高値で"三尊天井"を形成して急落した格好。当面、クリスマスや年末年始を前にした玉整理売りも警戒されるだけに、まずは9月の安値水準で下げ止まれるか、その成り行きを注意深く見守る必要があろうか。    

白金

下げ過ぎの反動高を見込む

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12/16 15:30現在

海外情勢

 米国の経済指標も改善を示している一方、安全資産としての金への関心が薄れてニューヨーク金が下げるなど、白金のサポート要因後退は否めず、欧州と中国の経済成長鈍化懸念は弱材料となりかねない。それでも、金に比べて割安な上、欧米の金融不安に伴う景気停滞懸念も米経済の底固さから推して、下値不安材料は織り込んだとの見方は多いことから、突っ込んだところは買われそうだが、当面は金価格と米株価など横にらみにした小幅な上下動が見込まれる。  

内部要因

 東京市場は非当業者の買い越しが1万枚を切るなど、買い方の積極性が感じられず、警戒感が認められる。それでも、チャートから判断した下げ過ぎや、割安感が下支えとなり、ニューヨーク白金価格が下げ止まって反転すると売り玉手仕舞いで踏み上げる場面を想定する必要がありそうだ。米株価の堅調が追い風となる可能性があるので、ここからの弱気転換は禁物だろう。  

総合分析

 欧州と中国経済の鈍化懸念は欧州のディーゼル車販売伸び悩みや中国の自動車販売頭打ちという悲観的な観測を呼びそうだが、それでも世界の自動車生産・販売台数が増加する傾向を止めることはなさそうで、白金の自動車向け触媒需要の堅調を見込める。下値が固まるようであれば、強気勢力が息を吹き返して急騰する公算大。    

ガソリン

下値固めると上昇開始

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12/16 15:30現在

海外情勢

 指標となるニューヨーク原油価格はパイプラインの流れが逆走することで、オクラホマ州クッシングの集散地で荷溜まりしていた現物過剰感が一掃されるとの見方がある。このほか、欧州債務不安もスペイン国債の入札順調などからヤマ場を過ぎたと判断されると、欧米景気見通しに明るさが出て、ニューヨーク原油上昇⇒東京ガソリン堅調という構図が見えてくる。調整安一巡すると反発も。  

内部要因

 東京市場は非当業者の買い越しスタンスは変わらない。一時は調整色を強めていたブレントに底固さが伺える。今後、WTIがブレントとのサヤを縮小する上昇となれば、実需も原油先高を見込んで東京ガソリン市場で強気に傾くだろう。下値を固めるのに日柄を要しそうだが、買い玉を仕込むチャンスを待つのが得策といえよう。  

総合分析

 現物市場における卸価格や問屋間の値決めは東京ガソリン先物市場期近価格を指標としているので大きくカイリしないが、『強弱感はない』と現物関係者は述べている。長期にわたりボックス相場が続いている模様で、荷もたれ感はないが、逆にひっ迫する状況もない。相場の方向性は海外原油価格が決めることになり、あとは内部要因の変化と為替の動きが影響する。突っ込んだら買うというスタンスを維持したい。  

大豆

11ドルが上ガサの展開に移行する公算

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12/16 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は11ドルの攻防戦の様相を見せたが、この流れが変わりそうだ。9月1日からスタートした2011~12年度の米国大豆輸出検証高の累計は12月現在4億5885万busで、前年同期の6億3899万3000busを33%も下回った。いかに輸出需要が落ち込んでいるかを示しているが、これは欧州債務危機に代表される経済危機下で、景気後退で消費国の買い付け意欲が萎縮しているからだ。また、これまでドル安傾向だったのが、欧州危機により円を除いた主要通貨に対してドルが高くなったためといえる。中国は南米からの大豆輸入の比率を増やしているが、2011~12年度の南米大豆の作付作業は順調で、ブラジルに至っては史上最高の大豊作を予測する声が多くなっている。年末を控えるなか、強気の決め手材料が欠けており、新規に仕掛ける向きも少なく、このようななかでポジションを整理する動きが出てくると、シカゴ大豆期近は11ドルの攻防戦から、11ドルを上ガサにした展開に移行する公算が大きくなってきた。  

国内市場

 東京一般大豆期先は5日の3万9320円から下落、15日には3万6410円まで下落、11月28日の安値3万6610円を下抜いた。16日は反発したものの、日足チャートはダウントレンド描いており、3万5000円割れが視野に入る動きを演じている。年末にかけての玉整理が出る時期に入っており、目先は頭重い展開を予想したい。   

ゴム

引続き外部要因次第

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12/16 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり40~110トン台。週末現在、原料は89.70バーツ、オファーは1月積338.50セント(円換算約275.6円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は11月30日現在、前旬比155トン減の12,506トン。入庫量862トンに対し出庫量は1,017トン。
【前検】12月度のゴム品質検査請求(後期)は、新規のみで120枚(600トン)。前期分28枚(140トン)と合わせ12月度は148枚(740トン)の申請。

展開予想

 東京ゴム市場は、280円割れから260円台半ばへと売られた。週初は、押し目を買う動きから一旦280円台半ばまで戻したものの、上海ゴム市場の下げにつられ280円割れへ。その後薄商いのなか概ね270円台で推移していたが、週後半にかけてはNY商品市場が急落したことを背景に、270円をも割り込む展開となった。
 ゴム生産主要3ヶ国は、より現実に近いゴム価格を反映させ、且つボラティリティの高い先物価格から生産者を救うため、新たな地域市場を創設することを模索中とのこと。詳細が明らかにされていないが、価格下落防止に役立つ市場となり得るのかその動向を見極めたい。もっとも、引き続き外部要因に大きく左右されることが予想されるため、上海ゴム市場の値動きなどに注意しながらの展開となろう。鞘には、取り立てて大きな動きはなく同様の水準を維持しているが、21日の納会に向けた玉整理の状況次第となりそうだ。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり138,000円(平成23年12月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額は預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり21,210円(往復)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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