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週間相場分析2011年12月12日号

主要会合やクリスマスを控え慎重な展開

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12/09 15:30現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は7日時点で1295.81トン、前日比2.12トン減。10月21日の1227.51トンを直近のボトムにして、その後、じわじわと増加し、11月30日に1298.53トンと今年8月以来の1300トン台乗せ目前まで増加した。しかし、その後は年末を控えた早期の換金売り等が出ていると推察され、保有残高は減少に転じている。  

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は11月29日時点で19万3545枚、前週比1100枚増。取組高は11月29日時点、12月6日時点ともに42万枚台。東京市場の取組高は13万枚台。カテゴリー別(1日⇒8日)では、当業者は売り玉9100枚減・買い玉6500枚減、非当業者は売り玉2400枚増・買い玉200枚減。  

総合分析

 欧州首脳会議やECB定例理事会に続き、13日にはFOMC、20~21日には日銀金融政策決定会合、22日に12月2度目のECB定例理事会と主要会合が控えるうえ、その後はクリスマス休暇、年末年始休暇が意識されるとあって、市場参加は慎重にならざるを得ない状況といえそう。日足チャートは下値切り上げ型のトレンドを維持しているものの、当面は、欧州財政問題等に為替や株価ともども揺さぶられる場面も見られるものと思われる。    

白金

ドラギ発言を消化すると戻り期待

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12/09 15:30現在

海外情勢

 欧州債務不安が弱材料だ。ECBドラギ総裁が国債購入は無制限ではないと発言したことが失望感を誘った。ただ、ドイツ、フランスを中心とするイタリアなど債務国の救済策が進んでいるため、最悪のシナリオは回避できるとの見方がある。米景気回復への期待感も高まりにくいものの、景気が減速を続けて米経済が行き詰まるというネガティブな見方に傾いたわけではない。いざとなれば金融緩和策を実施する米政府の姿勢が明るい材料となろう。  

内部要因

 東京市場の非当業者買い越しは1万枚強とピーク時と比べると大幅に縮小しているものの、下値不安が薄れつつあるため、下値を固めつつ、買い越しが増える可能性が高い。悪材料の織り込みが一巡し、日柄をかけて再び下値を切り上げパターンとなれば、売り玉手仕舞いと新規買いが出て基調は引き締まることになるはずだ。欧州債務不安が収まると堅調地合へ移行して不思議ない。  

総合分析

 産業向け需要比率が高い白金は欧米の景気動向を敏感に反映する。そのため、ユーロ圏に広がる債務危機で買い気が削がれていたが、債務危機を乗り切るメドが付けば、不安要因が後退し、底を固める展開へ向かうだろう。中国やインドなどアジアの自動車生産国の販売台数が回復すると上昇基調を強める公算が大きい。仮に円高などで下げる場面があれば買い拾っておきたい。    

原油

債務ショック後は反発へ

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12/09 15:30現在

海外情勢

 "アラブの春"と呼ばれる反政府運動が中東に吹き荒れているため、同地域の原油生産に支障が生じる恐れがあるとして、供給不安が台頭している。ニューヨーク原油期近が100ドル水準に達したのも、供給不安が解消されないからだ。短期的には米国内原油在庫の増減で一喜一憂するため、上下動が激しくなることは避けられないが、米国内石油需要が回復すると、こうした心理的な圧迫感は緩和される。  

内部要因

 ニューヨーク原油市場のファンドネットロングは減少したとはいえ、高い水準(15万枚強)にある。東京市場の非当業者買い越しは僅かながら、強気姿勢は崩していない。これも下値不安が後退していたからだ。供給不安の根強さが買い気の強い理由だ。欧州債務不安や先行きの景気見通しは不透明ながら、こうした事態が沈静化すると、これから冬季暖房需要期に入る強味が評価され、一段下げたところは買われよう。  

総合分析

 中東地域の政治的な混乱が原油の供給不安に結びついている。そして、中国、ブラジルなど新興大国の経済成長鈍化の懸念はあるものの、エネルギー需要は伸びている。世界の自動車保有台数が拡大を続けていることから、原油需要も増えていると推測できる。米国の景気が回復すると石油消費大国であるだけに、その影響も大きく、先高見通しを反映して堅調さを取り戻そう。  

コーン

先安感強く、ジリ安に推移する

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12/09 15:30現在

海外市場

 現地時間9日に米農務省が2011~12年度の米トウモロコシ需給予想を発表する。アナリストの事前予想では、期末在庫平均は8億3100万bus(最大値8億9900万bus)で、11月予想8億4300万busを下回るが、それは年内にエタノールをガソリンに混合するブレンダーに対して優遇税制が撤廃される見込みで、駆け込み需要があったからだ。その一方で、欧州債務危機に伴う混乱やウクライナの豊作、更に競合品となる小麦の増産で、米国の小麦輸出にブレーキがかかり、年明けにはシカゴトウモロコシ期近が5.50ドル目指して下落するとの見方も少なくない。トウモロコシだけでなく、大豆、小麦とも需給環境が悪く、穀物全般が歩調を揃えて下落するとの見方もあり、ムードは悪い。欧州の債務危機は一掃混迷を深める様相を見せている。いつ爆発するか分からない不発弾のようなもので、その不安感から積極的に買いにくい環境にある。農家の換金売りも予想でき、頭重い展開が続こう。  

国内市場

 東京トウモロコシ期先は、シカゴの軟調地合を映し出す格好で、5日の2万2850円から下落、2万3000円が上ガサの様相を見せている。下げ過ぎ感から11月28日の2万1110円から反発したが、相場の流れを変えるような強材料に乏しく、上げてもテクニカルの域から抜け切るのは難しい。   

ゴム

相場の勢い弱く失速

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12/09 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり80~90トン台。週末現在、原料は93.00バーツ、オファーは1月積356.50セント(円換算約288.8円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は11月30日現在、前旬比155トン減の12,506トン。入庫量862トンに対し出庫量は1,017トン。
【前検】12月度のゴム品質検査請求(前期)は、新規のみで28枚。

展開予想

 東京ゴム市場は、前週からの戻り基調を継続しながら290円台半ばへ。週初は、タイが祝日であったこともあり出来高が5,000枚を割る薄商いであったが、終値ベースで280円を維持しジリ高。その後、上海市場の上昇に下支えられながらファンドの買いなどもあり、290円を超え一時294円の高値付けたものの、週後半には株・他商品安などを背景に売られ、再び280円台へと下押される展開となった。
 欧州中央銀行は、EU圏経済支援のため利下げを行った一方で、国債購入などの資金供給の実施には否定的な立場を示し、市場の期待を裏切ったことで一進一退の状況が続く。罫線上は重かった280円台半ばを上抜け290円台に入るも、出来高が少なく相場の勢いが弱いため300円には届かず失速した様子か。鞘は、拡大が止まり前週の水準をほぼ維持する格好となったが、受渡期限の切れる可能性のある在庫や納会に向けた玉整理の状況次第ではさらに拡大する余地すら残している。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり138,000円(平成23年12月1日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額は預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり22,680円(往復)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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