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週間相場分析2011年12月05日号

各国中央銀行の金購入は依然活発

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12/02 15:30現在

海外情勢

 IMFが公表した統計によると、今年10月の各国中央銀行の金購入量は合計で約26トン、年初からの累計は230.25トンとなった。国別では、ロシアが19.5トンと今年最大を記録し、金保有量は871.05トンに増加。また、メキシコは4月以来となる1トン近くの購入を実施、金保有量は106.28トンとなり、1976年10月以来の水準に増加。一方、ドイツは2010年7月以来の売却に動き、金保有量は前月比4.35トン減の3396.30トンとなった。  

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は11月22日時点で19万2413枚、前週比1万2000枚減。取組高は11月22日時点45万枚台、30日時点43万枚台。東京市場の取組高は14万枚台。カテゴリー別(11月24日⇒12月1日)では、当業者は売り玉8200枚減・買い玉5200枚減、非当業者は売り玉1200枚増・買い玉1800枚減。  

総合分析

 11月の下落幅に対し、ニューヨーク金価格は半値以上、東京金価格は3分の2近くを取り戻した。これで、ニューヨーク金は1670ドル近辺、東京金は4100円近辺での下値抵抗を確認、日足チャートは下値切り上げの線型を維持する格好になったといえる。引き続き欧米の経済動向等に株価や為替ともども左右される場面もあろうが、根強い信用不安や地政学的リスクなどを背景とした買い、需要最盛期入りによる実需買いが支えとなり、確りとした基調を維持するのではないか。    

白金

強含みの逆張り相場

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12/02 15:30現在

海外情勢

 上値抑制となっていた欧州債務危機が緩和された。主要国中央銀行(FRB,ECB、イングランド銀行、日本銀行、カナダ銀行、スイス国立銀行)が欧州の銀行支援のためにドル資金供給体制を敷くことで合意した。このため、フランスやドイツにまで及んだ債務不安が急速に遠退いて、米株価が大幅に上昇し、金価格も一段高を演じて白金価格を押し上げることになった。  

内部要因

 東京市場では非当業者の買い越しが続いている。しかも、下値不安が薄れると、押し目で新規の買いが期待出来るため、基調は一段と強くなっても不思議ではない。ニューヨーク市場もファンドネットロングは健在だ。22日現在は前週比マイナスとなったものの、再び増加する可能性が高い。自動車や化学、ガラスなど産業向け需要の先細り懸念が薄れたことも心理的な強材料といえるので、買い意欲の高まりでネットロングが再び増加へ転じる可能性が高い。  

総合分析

 相場の流れにより、材料も変化する。債務危機に直面し、ドイツやフランスにまで不安が広がった時は弱材料一色となったが、下値不安が薄れて相場が浮上すると、今度は強材料が台頭する。売り込んだ向きが踏み退く場面を迎えると、相場は急上昇を演じる可能性が高い。罫線を見ると、債務不安の洗礼を浴びながら下値が切り上がっている強さを再認識して再び騰勢を強めることになろう。    

灯油

下値切り上げで突っ込み買い

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12/02 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク原油価格の100ドル奪回が強基調の最たる要因である。これは供給不安が背景にあり、加えて欧州債務不安の後退で売り玉手仕舞いで弾みがついた格好である。これを受けてシンガポール店頭市場の灯油・ジェット燃料価格が一段高を演じている。国内商社も輸出用現物を手当てする意欲があるので、これが国内先物市場にも投影されているようだ。  

内部要因

 取組、出来高ともに細っているのは、乱高下でダメージを受けた投機家が玉整理を余儀なくされているからだ。それでも買い越しポジションは変わらない。原油先高見通しが前提であるためだ。罫線を見ても戻り売りから押し目買いへと基調転換は明らかなため、今後、突っ込んだところで新規買い増しを期待できる。  

総合分析

 国内現物事情を見ると、寒気接近で需要が増えている一方で、製油所の設備過剰の状態に変わりなく、慢性的な供給過剰が続いている。しかし、アジア市場への輸出需要を見込めるため、浮動玉は商社が捌くので、ダブついているという状況はない。結局、ニューヨーク原油主導の相場展開であり、元売も卸値引き上げでは原油高を理由として値を通しているのが現状である。原油先高人気が強く、弱気は禁物。戻りを狙った売り玉は捕まりやすいので注意が必要だ。  

大豆

年内にもシカゴ10ドル台転落の公算

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12/02 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は、11月25日に11.0275ドルまで下落、あと一歩で10ドル台に転落する場面を見せた。しかし、日米欧が欧州の債務危機にブレーキをかけることを目的にドル資金の強調供給を決定、更に、中国が商業銀行の預金準備率を3年ぶりに引き下げたことが好感され、株価や金などの国際商品が急騰、大豆も追随高を演じた。RSI(相対力指数)は一時、下値警戒ゾーンの30ポイントを割ったタイミングでの外部環境の好転で反発したが、11ドル台半ばに戻るのがやっとで、上伸力の鈍さを露呈した格好だ。『日米欧の対応策は"その場しのぎ"で根本的な解決にはほど遠い』と捉えるアナリストは多く、大豆相場の流れを決めるほどのインパクトは感じられない。南米の豊作機運、米国の大豆輸出の不調に加えて、感謝祭以降は農家の換金売りが出やすい時期にあたり、頭が押さえられやすい時期にある。買い戻し一巡後にジリジリ売られ、年内にも10ドル台に転落する場面があってもおかしくない状況といえる。  

国内市場

 東京一般大豆期先はシカゴ反発に追随、11月28日の3万6610円から3万9000円台に戻したが、4万円が上ガサになる格好になっている。欧州の債務危機に対する不安感は根強く、全般に強材料に鈍感な一方で、弱材料に敏感な地合が形成されている。上げてもテクニカルの域から脱せないのを見ると、戻り売り基調が当面続きそうだ。   

ゴム

上昇するも取組増えず

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12/02 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり70~170トン台。週末現在、原料は91.00バーツ、オファーは1月積347.50セント(円換算約282.2円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は11月20日現在、前旬比125トン増の12,661トン。入庫量943トンに対し出庫量は818トン。

展開予想

 東京ゴム市場は、戻り基調を保ちながら280円台へ。週初はIMFがイタリア支援に乗り出すとの報道が好感され、株・他商品高を背景に270円台へと上伸。その後270円を挟んで小動きするも、週後半にかけては、日米欧の主要中銀によるドル供給拡充や中国人民銀行による金融緩和策の実施など、リスク資産に資金が流れる形から急伸。11月18日の戻り高値281.4円を突破し一時280円台半ばまで戻す展開となった。
 依然として外部要因の動きに一喜一憂する相場となっており、週末の米国雇用統計の発表には注視したい。テクニカル的には、直近戻り高値の更新の際に出来高の増加は見られるものの、取組高は減少しており、このまま一気に上げが加速するとは考えづらい。鞘は、拡大の一途を辿り当先では20円近い順鞘となっている。今月で受渡期限が切れる可能性のある在庫の存在や、国内在庫が高水準を保ち続けていることが意識されている証拠か。そのうえで、期近限月の取組の多さや納会までの玉整理の進行を勘案すれば、鞘はさらに拡大する可能性すらあろう。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり138,000円(平成23年12月1日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額は預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり22,680円(往復)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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