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週間相場分析2011年11月28日号

世界的に金の投資需要が堅調

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11/25 15:30現在

海外情勢

 WGCが発表した今年第3四半期の主要国・地域別の宝飾品需要は、中国が前年同期比13%増、ロシアが同18%増と好調だったものの、インドが同26%減、中東地域が同28%減など不調な国・地域が多く、世界全体では同10%減に。一方、バー・コイン投資需要は、ドイツ同146%増、スイス同121%増、ベトナム同78%増、トルコ同60%増、中国同24%増など好調な国・地域が相次ぎ、世界全体では同29%増となった。  

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は15日時点で20万4163枚、前週比7200枚増。取組高は15日時点47万枚台、22日時点45万枚台。東京市場の取組高は14万枚台。カテゴリー別(17日⇒24日)では、当業者は売り玉8000枚増・買い玉8300枚増、非当業者は売り玉1900枚減・買い玉2200枚減。  

総合分析

 欧米財政問題の先行き不安から米株価が急落、金もリスク回避で売られる展開となった。しかし、その下げ幅は10月下旬からの上昇幅に対して約3分の2押しと調整安の範囲内。日足チャートは下値切り上げの線型を維持しており、安値買いが下支えになっていることを裏付ける。引き続き欧米の財政問題等で株価や為替ともども揺さぶられる場面もあろうが、根強い信用不安やインフレリスクなどを背景に長期的なトレンドが崩れることは考えにくいのではないか。   

白金

戻り売り基調不可避で慎重に

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11/25 15:30現在

海外情勢

 JM(ジョンソン・マッセイ)社は既報の通り、向こう6ヵ月間の白金価格予想を下限1450ドル、上限1800ドルと発表した。ニューヨーク白金期近は、この中間値の1625ドルから下限の1450ドルまでの安値ゾーンへ向かうシナリオとなりそうだ。それでは、今後、下限予想の1450ドルを下回るほどの値崩れとなるかどうか。1600ドル割れの下げを演じた過程で、欧州債務危機や新興国経済成長の鈍化といった弱材料を吸収しているので、恐らく、それは回避されそうだ。欧州債務不安の影響は免れず、戻り売りムード。  

内部要因

 東京市場の非当業者の買い越しが減少している。玉整理が進んでいることを示しているが、因果玉が残っているうえ、反発の手掛かりをつかめず、下げ止まるのを待っている状況では地合いは弱いままだろう。ニューヨークのファンドネットロングは維持されているので、下げ止まって反発すると、意外と高値まで戻す可能性が残っている。後は金価格の動向次第といったところ。  

総合分析

 ドイツやフランス国債の不安が全体を暗くしているので、金融不安から来る上値圧迫材料を消化してハネ返すまでは安心して押し目を買えない。下値を試す展開を余儀なくされるので、損切りを早めにして、下げ止まるのを待つか、戻り売りで小すくい戦法によって日柄稼ぎするなど下げに対する備えが必要な局面だ。    

ガソリン

下値狙いの新規買い出動へ

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11/25 15:30現在

海外情勢

 原油が下げ止まっている。トレンドは右肩上がりの上昇であり、これに沿って東京ガソリンも追随するため、一度下げ場面があってもトリプルボトム形成でむしろ基調の強さを確認することになるだろう。ファンダメンタルズは悪くなく、債務不安に逆行する上昇基調の強さは供給不安や分散投資先としてのファンドの選別によるもので資金流入が途切れない限り、原油高が東京ガソリンのバックアップとなろう。  

内部要因

 非当業者の買い越しは不変で原油先高人気の強さを物語る。買い玉維持の姿勢が強いのは、それだけ利が乗っている玉が多いことを示す。利食い先行ながら、押し目では新規の買いが出てくるのは、買い戦法による成功体験によるものだ。ここは買い辛抱というスタンスの投機家が目立つので、下値が浅いとなれば買い越し玉は更に増えるだろう。  

総合分析

 ニューヨーク原油の堅調がガソリンの強材料である。このまま、年末にかけて原油価格が堅調を維持する可能性が高く、一段高を見込める。ただ、100ドル突破で警戒感から売られるだろうが、そこは買い場となりそうだ。リスクは高いが押し目買いで買い玉を増やす積極戦法の成功率は高そうだ。売り玉の損切りを速めることが先決で、一度、きれいにしてから新規買い出動を勧めたい。  

コーン

行き過ぎ感からの反発場面を売り狙う

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11/25 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は、11月9日の6.66ドルを高値にジリジリ後退、感謝祭前の23日に5.8425ドルまで下落した。欧州債務危機が泥沼化、投資資金の新規流入は期待薄だ。また、今月はファンドの決算月で、手仕舞売りが先行しやすい局面だ。シカゴトウモロコシ期近が6ドルを割り込んだことで、中国の買い手当に期待する声は多いが、10月3日の安値5.7225ドルを割り込む可能性は高く、ここを割り込むと2010年11月23日の安値5.0625ドルが視野に入ってくる。また、エタノールの優遇税制は今年いっぱいで打ち切られることは濃厚で、現在、駆け込み需要が入っている模様だが、長期的にはシカゴトウモロコシの足を引っ張る要因になる。消費国は、6ドル割れになっても、ウクライナからトン当たり20~30ドルも安いトウモロコシを手当しており、現在のシカゴトウモロコシ相場が決して魅力ある水準でないことを示している。目先は、行き過ぎ感から反発する公算が大きいが、6.30~6.40ドルがカサとなろう。  

国内市場

 東京トウモロコシ期先はシカゴ安に追随して下落、2010年10月4日の安値2万1570円を割り込んだ。日本はウクライナから80万トンのトウモロコシを輸入するなど、米国産離れが進んでおり、そうなると長期2万円に接近してもおかしくない局面といえる。引き続き、戻りを狙って売り仕込む局面といえる。   

ゴム

市場介入の必要なしに下落

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11/25 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり40トン台。週末現在、原料は87.25バーツ、オファーは12月積335.00セント(円換算約270.4円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は11月10日現在、前旬比472トン減の12,536トン。入庫量1,361トンに対し出庫量は1,833トン。
【納会】当限11月限は24日に納会を迎え、受渡枚数229枚、納会値段249.3円(前日比1.3円高)。

展開予想

 東京ゴム市場は下げ幅を広げたものの、週後半にかけて260円台半ばまで反発。週初には、株・他商品安や、前週末のゴム生産国の会合で市場介入の必要なしとの結論に至ったことが嫌気され、ジリジリと売られながら一時250円台半ばまで下落。しかし、終値ベースでは260円を保ち、その後上海ゴム市場の上昇につられ反発に転じると、週後半にかけては徐々に値を戻しながら260円台半ばで推移する展開となった。 タイゴム協会は、今回の急激な下げに際してゴム取引に関する債務を履行しなかった会社をブラックリスト化することを決定。また、タイ南部が季節的な降雨に見舞われゴム生産が滞ってきていることは、強材料と見られるか。 もっとも、欧州債務危機を中心とした外部要因には依然として不安要素が多く残り、罫線上も下降トレンドを継続中なため、戻りは限定的となろう。鞘は、変わらず当先で15円くらいの順鞘を維持しているが、国内在庫は潤沢にあるうえ受渡期限が切れる在庫が来月もまだ存在する可能性があり、縮小はしづらいであろう。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり138,000円(平成23年11月現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額は預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり22,680円(往復)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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