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週間相場分析2011年11月21日号

今年第3四半期も金需要は堅調

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11/18 15:30現在

海外情勢

 WGCが現地時間17日に発表した今年第3四半期までの世界金需給統計によると、同期の世界金需給は供給量1034トン(前年同期比2%増)に対し需要量1071トン(同6%増)で、差し引き37トンの供給不足。また、同期の分野別金需要量(※前述の需給とは算出方法が微妙に異なるため数値が一致せず)では、宝飾品需要が前年同期比10%減だった一方、投資需要が同33%増となり、需要合計は1053.9トン、前年同期比6%増と堅調だった。  

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は8日時点で19万6935枚、前週比1万5000枚増。取組高は8日時点、16日時点ともに46万枚台。東京市場の取組高は13万枚台。カテゴリー別(10日⇒17日)では、当業者は売り玉8200枚増・買い玉2000枚増、非当業者は売り玉3900枚増・買い玉1万枚増。  

総合分析

 株価や為替が不安定に推移するなか、金価格の日足チャートはニューヨーク金、東京金ともに二段上げの線型を描いており、今後、もう一段高が期待されるところ。ただ、当面は二段上げに要した日柄や値幅から推して、引き続き調整場面を継続、一段上げ後に3分の2押しの調整を入れたことから、今回もまだ調整安の余地を残している可能性も。ちなみに、東京金先限の場合、二段上げ(535円高)に対して3分の2押しは4150円がらみ。  

白金

欧州債務不安で上値抑制

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11/18 15:30現在

海外情勢

 今月15日にJM(ジョンソン・マッセイ)社が発表した『プラチナ2011中間報告』によると2011年の世界白金需給は6.1トンの供給過剰と予想している。需要量は景気後退以前の水準に近い251.3トンまで回復する見込み。価格予測は1450~1800ドル、平均1650ドルとし、大きなレンジ内の動きを予測しているが。ポイントは産業向け需要比率が高い白金にとって、欧州債務不安が続く限り、先行き景気見通しの不透明から、上値抑制要因が払拭出来ないという状況を示している。  

内部要因

 ニューヨーク市場ではファンドネットロングは変わらない。東京市場も非当業者の買い越しバランスは不動であり、指標となるニューヨーク金価格が安全資産としての買いが入り、再び大幅に上昇する可能性があるため、その動きが白金価格を押し上げるとのシナリオを描く投機家が多い。突っ込んだところには新規買いが入ると見て良い。底固い動きを維持し、下値を固めると積極的な買いで急上昇する可能性が高い。  

総合分析

 中国の自動車販売台数の伸びは鈍化するだろうが、アジア地域全体の販売台数は増えると見られる。ブラジル、メキシコ、ロシアなどでも自動車生産・販売台数の増加を見込まれているだけに、自動車向け触媒需要の増加を期待できる。また宝飾需要が中国中心に増え、投資需要も定着したことから、弱材料が後退すると強材料が台頭すると思われる。目先は逆張り対応で反騰のチャンスを待ちたい。    

原油

突っ込み買いで反発する可能性

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11/18 15:30現在

海外情勢

 カナダのパイプライン運営会社エンブリッジが原油集積・集散拠点のオクラホマ州クッシングとメキシコ湾岸を結ぶ"シーウェイ"パイプラインの原油輸送を円滑化することを発表した。同社がパイプラインのうち、コノコ・フィリップス社が所有する部分を買収したことで、パイプ全体をコントロールすることが可能になった結果だ。中西部の過剰在庫一掃となれば原油価格は突き上げられよう。  

内部要因

 ニューヨーク原油市場のファンドネットポジションが増えている。米景気回復期待が個人消費の持ち直しで台頭しているうえ、中東地域の政治的混乱から供給不安が拭えず、大型ファンドが資金運用先として国際商品の組み込み比率を高めていることも影響している。WTIが100ドル突破したのは5月末以来だが、ブレントに比べ不当な下ザヤで推移していたことを考えると当然の動きといって良い。  

総合分析

 100ドル台を買い進む場面は2008年初以来であり、市場は強気リードのムードが漂っている。悲観的な材料が多いなか、原油だけが安定して上値追いのパターンを描いているのは、米国内の個人消費に回復が認められることや、米国内の原油輸送インフラの未整備が供給不安を招く可能性があるからだ。しかも、ファンドは株や債券など運用市場が限定されているため、国際商品市場へ資金を回さなければならない。まとまった資金を金市場へ注入すると暴騰するおそれがあるが、原油市場のスケールは大きく、ファンド資金を受け入れる余裕があるからだ。  

大豆

市場は中国買い付けより経済混乱を選好

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11/18 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は、中国の買い付け関連情報で一時12ドル台に回復したが、現地時間17日に11.62ドルまで下落、10月4日の11.52ドルと11月10日の11.58ドルが安値の射程圏に入ってきた。中国が米国から大豆を買い付けたとの報や、COFCO(中国粮油公司)が、『2011~12年度の大豆輸入量が5850万トンに増加する』と発表、更に、世界的な油実専門誌オイルワールドが、『今年10~12月の中国の大豆輸入が増加する』としたことが強材料になった。中国の買い付け量は42万トンで想定内の数量、『知ったら終わり』ということもあって、12ドルを超えた時点で利食売りや戻り売りが出ていた。17日はスペインとフランスの国債利回りが上昇して、欧州債務危機拡大を嫌気した売りに大きく下落した。目下、大豆は独自の材料より世界経済の混乱に振り回された格好。需要後退懸念と南米の豊作観測にも足を引っ張られている。当面、上値は重い展開が続き、シカゴ大豆期近は10ドル接近を視野にいれておきたい。  

国内市場

 東京一般大豆期先は、シカゴ高を映して一時4万円台を回復したが、シカゴ安に連動して下落、18日には10月5日の安値3万9590円を一時割り込んだ。欧州債務危機は円高要因となるだけに、その拡大は大豆の頭を押さえる要因となる。チャートの線型は悪くなっており、まずは2010年7月7日の3万7910円が当面の目標となろう。   

ゴム

3カ国の市場介入策の行方を注視

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11/18 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり10トン台。週末現在、原料は89.50バーツ、オファーは12月積351.50セント(円換算約282.6円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は11月10日現在、前旬比472トン減の12,536トン。入庫量1,361トンに対し出庫量は1,833トン。
【前検】11月度のゴム品質検査請求(後期)は、新規のみで200枚(前期請求はなし)。

展開予想

 東京ゴム市場は、反発に転じ一時280円台まで戻した。週初には、他商品高や上海ゴム市場がストップ高へと急騰したことを背景に東京ゴムは急反発し270円台へ。その後一旦は売り物に押され上げ渋っていたものの、週後半にかけては、外部要因につられ一時280円まで戻しながら、270円台を維持する展開となった。
 タイ政府は、ゴム価格下落防止策として100億バーツ(3.25億ドル)の資金を用いて原料を95バーツ(3.08ドル)まで買い上げる計画を表明し、タイ・インドネシア・マレーシアの3ヶ国は18・19日にゴム市場介入策について会合を行うと発表。現物・先物価格が値を戻したことで、価格下支え策として一定の効果が表れているが、口先介入で終わり実行されなければ一時的な上昇に留まりかねないため、引き続き経過に注視したい。鞘は、ここまで頑張ってブルを保持していたプレーヤーの手仕舞いなどにより修正され大きく順鞘化したが、拡大し過ぎれば当然のことながら、期近を受けて期先につなぐ動きも活発化するであろう。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり138,000円(平成23年11月現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額は預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり22,680円(往復)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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