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週間相場分析2011年11月14日号

中国の金消費が堅調

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11/11 15:30現在

海外情勢

 中国黄金協会の孫会長によると、今年の中国の金消費量は前年比約50%増の400トンとなり、生産量見通しの350トン超を上回る見込み。また、同会長は、今後数年で中国の金生産量が400トンを上回り、金の国内消費量は700トンを超える可能性があるとの見方も示した。他方、IMFの発表によると、9月にタイが15.6トン、ロシアが6.75トン、それぞれ金準備を増加した。   

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は1日時点で18万2400枚、前週比1万4000枚増。取組高は1日時点44万枚台、9日時点46万枚台。東京市場の取組高は12万枚台。カテゴリー別(2日⇒10日)では、当業者は売り玉200枚増・買い玉2400枚減、非当業者は売り玉3100枚増・買い玉5800枚増。  

総合分析

 ニューヨーク金価格が一時1800ドル台に乗せ、東京金価格が4500円を回復したことで、内外ともに9月の下げ幅に対し3分の2戻し以上を達成、チャート的には基調好転と見て差し支えないと思われる。ギリシャからイタリアへと飛び火した欧州債務問題は、解決には程遠くますます混迷の度を強めており、そうしたなか信用不安を背景に金への資金シフト続く。為替や株価に揺さぶられながらも、チャートの長期的なトレンドは下値切り上げを継続する公算大。  

白金

弱材料の消化で下値を固めるか

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11/11 15:30現在

海外情勢

 今月15日発表予定のJM(ジョンソン・マッセイ)社の需給予想と価格予測が注目される。欧米金融不安を背景に白金の産業向け需要の減少が見込まれるため、供給超過となる可能性がある。価格予測も控え目となれば、市場への影響は免れない。欧州債務不安も重なり、上値抑制要因となりかねない。しかし、安値からの反発で上昇基調を示しているので、下値不安が後退して底固めとなれば浮上するチャンスを迎える。カギを握るのが安全資産として買われた金が反発する可能性があることだ。金が反発すると白金価格も押し上げる力が働く。  

内部要因

 東京市場は非当業者の買い越しが続いている。まだケイ線で見る限り上値期待を持てるので、買い方は健在だが、再び売り叩かれる場面となれば気崩れ商状となる恐れもある。欧米株価動向の影響を受けるので、欧州の債務問題の行方から目を離せない。市場心理が先行き不安の増大で冷え込むようであれば、逆張り対応で凌ぐ必要が出てくる。  

総合分析

 突っ込み警戒で反発する場合、懸案となっている債務不安が薄れる時である。イタリアの債務危機が蒸し返されるようであれば強気転換は難しい。上下波乱の様相を示し、短期では下値波乱先行の可能性が高い。下げに対する備えを怠れない。底打ちを確認するのに手間取りそうで、それまでは弱含み揉合相場が続くだろう。  

灯油

基調は底固さを維持する

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11/11 15:30現在

海外情勢

 中国経済の成長鈍化やタイ洪水被害でジェット燃料需要が先細りとなる恐れがあり、アジアの中間留分相場が停滞する可能性があり、シンガポール店頭市場の上値抑制要因となる懸念がある。それでもニューヨーク原油価格の底固さが下支えとなり、下値不安は増大していない。原油価格が堅調さを示している間は灯油相場の地合いも引き締まるだろう。  

内部要因

 東京灯油市場は非当業者の買い越しが増えている。原油先高期待が背景にあるからだ。ニューヨーク原油価格が底固さを示し、これに東京灯油も連動する形だ。個人投機家も原油高を想定して強気ポジションを構築しつつある。  

総合分析

 全国在庫は増えているが、これは製油所稼働率アップによる増産に加え、冬の暖房需要に備えた在庫積み上げが活発になっている証拠であり、現物市況はむしろ引き締まっている。これから寒暖の差が激しくなり、西南暖地における気温低下が顕著となれば灯油現物需要が増加して品不足に陥る懸念がある。原油先高の可能性もあり、買い気は旺盛で基調の底固さを維持しそうだ。  

コーン

需要後退と世界経済の混乱が頭抑える

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11/11 15:30現在

海外市場

 現地時間9日に米農務省が発表した2011年の米国トウモロコシ生産予想は123億1000万busと、事前予想平均123億8100万busを下回り、同省10月予想124億3300万busから下方修正された。一方、2011~12年度の期末在庫は8億4300万busと、10月予測8億6600万busを下回ったものの、事前予想平均7億9500万busを上回った。飼料用需要が46億busと前月の47億busから下方修正されるなど、需要の落ち込みがまだ続いているため、米農務省報告はやや弱材料視されたようだ。シカゴトウモロコシ期近は6ドル台前半に水準を落としたが、その背景は独自の要因より外部要因の悪化によるものだ。欧州債務危機がドミノ現象のように広がり、イタリアに飛び火した。イタリアの債務は1兆9000億ユーロ、約200兆円、ギリシャ、スペイン、ポルトガル、アイルランド4ヵ国合わせた債務額を上回っており、今後の動向次第でトウモロコシを含む国際商品全般に激震が起こる可能性が囁かれている。  

国内市場

 東京トウモロコシは、10日に2万4750円まで上昇したが、その日のうちに2万3000円台に逆戻りした。需要不振と世界経済の混乱で、シカゴトウモロコシ市場は目先軟調が予想される状況下で、東京市場も買い控え傾向が出ている。11月上旬はシカゴに比べて上げ過ぎ感もあるだけに、期先が2万3000円を維持出来るかどうか注目したい。   

ゴム

産地の価格下落防止策を注視

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11/11 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり20~40トン台。週末現在、原料は81.90バーツ、オファーは12月積337.50セント(円換算約274.0円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は10月20日現在、前旬比405トン増の13,574トン。入庫量1,550トンに対し出庫量は1,155トン。

展開予想

 東京ゴム市場は、急落から一時250円を割れた。週初には、上海ゴム市場の下げにつられる形で売られると280円台へ。その後も、SICOM市場や現物市場が大きく下げ東京市場に割高感が生まれると、業者を中心とした売りが活発化。さらには直近安値である275.2円を割れる局面でのテクニカル売りによってサーキットブレーカーを連発させ、一気に250円を割り込み248.6円の安値を付けた。 タイ・インドネシア・マレーシアの3ヶ国は、ゴム価格の急激な下げに対し価格下落防止策を講じると発表。具体的な数字や方策などが未だ示されていないため、口先だけの介入に陥らないか市場の反応に注視したい。チャートのうえでは、少し長い目で見ると、1年半近くに渡る250円付近から535.7円への上げ相場の終焉を表しており、250円に回帰したことで次のトレンド形成に向かうものと見られよう。鞘は、期近・期中限月の下げ幅が大きく順鞘拡大となってきており、この傾向が今後も続くものと見込む。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり180,000円です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額は預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり22,680円(往復)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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