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商品先物取引の仕組み

商品先物取引とは

 商品先物取引とは「将来の一定の期日に商品を受渡することを約束して、その価格を現時点で決める取引」です。さらに商品先物取引では、約束した「将来の一定時期」が到来する前に、いつでも反対売買(買い手は転売、売り手は買い戻し)をすることによって、取引を終了することができます。
 この際、商品の受渡を行わずに、差額のみを清算するため、これを「差金決済」と言います。
 商品先物取引の役割として、大きく分けて(1)商品の価格変動リスクヘッジの場、(2)公正な価格形成の場、(3)資金運用手段の場、を提供しています。

(1)商品の価格変動リスクヘッジの場

私たちが生活していく上で必要な『物』の値段は、いつも一定と言うわけではありません。
例えば『ガソリン』はガソリンスタンドごとによっても値段が違いますし、先週と今日、今日と来週では値段が変わっている場合があります。日本人の主食である『おコメ』も時期によったり、天候不順で凶作だったりすると値段が大きく変わる場合があります。これらの値段の変動は【生産者】や【消費者】だけでなく、【製造業者】【流通業者】【販売業者】など全てに影響します。
 現物市場しか無ければ、この変動によるリスクをもろに受ける事になります。
 そこで価格変動のリスクヘッジの場として役立つのが商品先物市場なのです。

 例えば【生産者】の皆様
 作っている時点では値段が高いのに、いざ出荷しようとした時点で値段が大きく下がってしまうと赤字になる。→ 先物市場で値段が高い時に《売り》を入れておけば、仮に値段が下がっても先物市場でその値下がり分の損をカバーする事が出来ます。

 例えば【製造業】の皆様
 原材料は値上がりしても製品をすぐに値上げするわけにもいかないため、出来るだけ安い時に材料をまとめ買いしておきたいが、仕入れ費用が大きくかかる。ならば先物市場で安い値段を付けている時に《買い》を入れておけば、買い注文を入れた時点では少額の資金だけでよく、納会日までにお金を用意すれば良いのです。

 また取り扱われている『物』も、取引所が定めた受渡供用品と呼ばれる、質の決まったものが手に入るため、品質も保証されています。

(2)公正な価格形成の場

商品先物市場には、現物を扱う【当業者】と呼ばれる企業や、資産運用のために参加する【機関投資家】、【個人投資家】など多数の参加者がいますが、注文された内容などは全てが「板」と呼ばれる画面に表示されます。
 先物市場に出ている注文は誰でも見えるため、値段が付く過程が透明な市場であり、あらゆるジャンルの人が多数参加することで公正な価格が形成されるのです。

(3)資金運用手段の場の提供

商品先物市場での値段の変動を予測して、証券市場や債券市場と同様に世界中の人々が資金運用の手段として利用しています。本来のリスクヘッジ機能として利用するよりも、資金運用として利用する割合の方が多くなっていると言われています。
 主に現物の受け渡しをしないで反対売買をする事によって取引を終了し、その時に発生した差額のみを清算する「差金決済」を利用して資金運用をするわけです。この場合、①取引に必要な資金が、日本商品清算機構(JCCH)が定めたSPAN証拠金を基準とした委託者証拠金だけで出来る、②値上がり時だけでなく、値下がり時にも利益を取る事が出来る、2つのメリットがあります。

値段の動きを的確につかむと、利益を取るチャンスは増えます

商品先物取引は値段が上昇している時でも、逆に下げている時でも利益を取る事が出来ます。



【現物取引】(実際に物を買う)の場合
買い手 代金の支払い→売り手 代金の受取り 物を渡す→買い手 物の受取り


【先物取引】(差金決済)の場合
買い手 差金の支払い(または受取り)→売り手 差金の受取り(または支払い)



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